↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
漂流者  作者: 熊さん
第五章:縄文の理
PR
62/68

世の中の変化

世の中の変化



奈良盆地へ向かう。

櫛田川を左折し、山に入り国見山の頂上に着いた。

朝、明け方に目が覚め、奈良盆地が見えた。

田植えが終わった、水田に緑のポツポツが広がっていた。

米作りの力を確認して、下った。


奈良盆地には、屋敷が並んでいた。


族長は、歩いた。

ヤマト政権の真ん中なんだと思った。


屋敷が一つ一つが神殿並みの屋敷だった。

中で人がバタバタ動いている。

族長は、何となく、まとまりの無さを感じた。

大王の館が分からなかった。


族長は、暫く立っていた。


田んぼの上に風が吹いて、小さな苗木が揺れていた。


族長は、敦賀も見に行こうと考えた。

宇治に向かい、大津に着いて、琵琶湖を見た。


琵琶湖を右手に見ながら進んでいった。


これは海では無いんだよなと考えながら、進んだ。ようやく山に入り、敦賀を目指した。


海岸が見えると、大きな船が停泊していた。

近くまで来て、これは海の向こうからの船だと気がつく。


知らない言葉が飛び交う湊は物の出入りが激しかった。


ここでも族長は、立ち止まり、人々の動きを見ていた。


やがて動き出した族長は、福井に向かい、暫くすると金沢に出た。

そこからまた山に入り、ゆっくり進んで富山に出る。


そして海を左に見ながら、進むと糸魚川を抜けて、春日井が見えてきた。


そこから妙高を経て塩尻湖を通り、塩尻湖で休んだ。


長野盆地を通り、千曲川を渡ると山に入った。


山の中で何日か過ごし、角間に戻った。


3カ月ぐらいかけて旅を終えた族長、夕方になっていた。


屋敷に入ると、沙羅がいた。


「お帰りなさい。よくぞご無事で、ご苦労さまでした。」


「いま、戻った。森で捕った肉だ。」


沙羅は、真は、もう直ぐに戻ることを告げ、水の入った器を勧めた。


真が、息子と戻り、座った。

族長が話し始めた。


「伊勢の大巫女と会ってきた。」


沙羅は驚いた。沙羅は存在は言っていたが簡単に会える人物でない事を知っていた。


「大巫女は仏教は、海の向こうの真似事と言っていた。その後に奈良盆地を見て、敦賀に向かった。」


沙羅は、歳をとった族長の動きに驚いていた。


「ヤマト政権は、本当に凄い、あの国分寺を全国に作ったようだが、支配は、落ち着いていないと感じた。」


「族長、我らはどうすれば良いでしょうか。」


真はたまらず、問いかけた。

族長が答える。


「我らはこの里に潜む事を決めた。」


それは、どうすれば良いのか。真と沙羅は、聞き返した。


「いまは、ヤマト政権が大きく動くと思う。その流れから隠れたい」


そして、と沙羅が聞いた。


「我らは、米作りも徐々に上手く作れるようになった。釜もお陰で強くなった。沙羅のお陰だ。それをしっかりと備える事が肝要だと思う。」


真も沙羅も納得した。

今ある暮らしを外に影響されずに進める。そういう事かと思った。


外では月が明るく角間の集落を照らしていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。