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漂流者  作者: 熊さん
第五章:縄文の理
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集落の改造

集落の改造



角間には山があったが、そこから山沿いに岩が多く、崖のような山があり、その上に見張り台があった。

そこから遠くが見えていた。


山を少しくだると、煙が出ていた。

ここでは、壺を焼いていた。


その下に平らな部分があって、岩の出っ歯った所に屋敷があり、その横にいくつかの小屋が建ててあった。


湧水田んぼは、少し下の部分に広がり、耕作して、いま、二段になっていた。


西側の下には川が流れていた。


沙羅と真は、妹を付き人として屋敷で暮らしていた。

族長は、屋敷の横にあって妻といた、子供たちはすでに独立していた。


沙羅が、壺の作る場所に来て、野焼きは、効率が悪いので、釜の形を教え、皆で石を積み上げ、釜と火を焚く所を分けて、煙突もつけた。


また、炭を作るための別の窯も作った。


そして、炭ができるなら、鉄器も何とかならんかと族長が言うので、沙羅は、砂鉄が川から取れることを教え、何度か試して砂鉄を集めた。


こうして、窯の温度が高くなり、焼き物の質がかわり、炭も出来るようになった。


出来た器は、薄いが硬く、綺麗な音がした。


見張りを若手の生きの良いものが男女の区別なく、6人ぐらいが選抜された。見張りの長は真が請け負った。


狩りのグループは、それに若手を中心に選び直した。


狩り、田んぼ、焼き場の専属等がしっかりと組み直し、真と沙羅を中心に集落を組み直した。


族長は単独で、移動することにした。


暫くして若い子供を移動の代替わりの準備としてひとり育てた。


窯場で鉄が出来るようになると、細長い鉄の剣を作るようになった。

弓矢の矢に出来なかったからである。

その手裏剣のような剣を狩のグループが訓練して使えるようになっていた。

その剣で狩りができた。


その他の集落の雑務のような決断は沙羅が判断していた。


山間の集落は豊かになり、人口も増えた。

平地のない角間では、小屋は岩を上手く背中にしたり、穴を掘ったりして小屋を作った。


湯も発見して、天然の温泉も出来ていた。


まさに角間の名に相応しく、平地の豪族たちとは違う角間一族として、豪族化できた。


族長は、年を取って、育てた者に移動は任せていた。


最近見つけた温泉に浸かって、のんびり山間の景色を眺めていた。

かけ流しの温泉の音がチョロチョロと響き、山の鳥の声が遠くで聞こえている。


真と沙羅に、任せて角間の一族として成立すると思った。


俺の役目は果たせたかな。

族長は次の世代へ渡す事を決断していた。


温かい風に湯気が揺れていた


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