集落の改造
集落の改造
角間には山があったが、そこから山沿いに岩が多く、崖のような山があり、その上に見張り台があった。
そこから遠くが見えていた。
山を少しくだると、煙が出ていた。
ここでは、壺を焼いていた。
その下に平らな部分があって、岩の出っ歯った所に屋敷があり、その横にいくつかの小屋が建ててあった。
湧水田んぼは、少し下の部分に広がり、耕作して、いま、二段になっていた。
西側の下には川が流れていた。
沙羅と真は、妹を付き人として屋敷で暮らしていた。
族長は、屋敷の横にあって妻といた、子供たちはすでに独立していた。
沙羅が、壺の作る場所に来て、野焼きは、効率が悪いので、釜の形を教え、皆で石を積み上げ、釜と火を焚く所を分けて、煙突もつけた。
また、炭を作るための別の窯も作った。
そして、炭ができるなら、鉄器も何とかならんかと族長が言うので、沙羅は、砂鉄が川から取れることを教え、何度か試して砂鉄を集めた。
こうして、窯の温度が高くなり、焼き物の質がかわり、炭も出来るようになった。
出来た器は、薄いが硬く、綺麗な音がした。
見張りを若手の生きの良いものが男女の区別なく、6人ぐらいが選抜された。見張りの長は真が請け負った。
狩りのグループは、それに若手を中心に選び直した。
狩り、田んぼ、焼き場の専属等がしっかりと組み直し、真と沙羅を中心に集落を組み直した。
族長は単独で、移動することにした。
暫くして若い子供を移動の代替わりの準備としてひとり育てた。
窯場で鉄が出来るようになると、細長い鉄の剣を作るようになった。
弓矢の矢に出来なかったからである。
その手裏剣のような剣を狩のグループが訓練して使えるようになっていた。
その剣で狩りができた。
その他の集落の雑務のような決断は沙羅が判断していた。
山間の集落は豊かになり、人口も増えた。
平地のない角間では、小屋は岩を上手く背中にしたり、穴を掘ったりして小屋を作った。
湯も発見して、天然の温泉も出来ていた。
まさに角間の名に相応しく、平地の豪族たちとは違う角間一族として、豪族化できた。
族長は、年を取って、育てた者に移動は任せていた。
最近見つけた温泉に浸かって、のんびり山間の景色を眺めていた。
かけ流しの温泉の音がチョロチョロと響き、山の鳥の声が遠くで聞こえている。
真と沙羅に、任せて角間の一族として成立すると思った。
俺の役目は果たせたかな。
族長は次の世代へ渡す事を決断していた。
温かい風に湯気が揺れていた




