周りの変化
周りの変化
広場には、年寄りと子供達が集まり、茅を使った編み物等を作りながら、子供達を皆で見る習慣になっていた。
沙羅は、その子供たちを屋敷の部屋に呼んで、文字を教えるようになりました。
集落では、仮に出るもの、田んぼを開拓するものに分かれていて、後の人たちが何をしてあるのか、沙羅には分からなかった。
そして、族長が集落にいないことは、分かっていた。
族長は、移動するグループとして、単独で動いていた。
上田盆地での新たな動きに付き合っていたので、今の動きを知りたかったからである。
長野盆地の栗林は、大きな集落でしっかりと豪族になっていたが、手前の城門集落でも別の小さな豪族が生まれていた。
長野盆地では、他にも大きなまとまりがいくつかもとまっていた。
北陸に向かうと、長岡、新潟、柏崎が変わらずまとまった集落としてあり、保倉川の左岸の小屋は、つぶれていた。
そして春日井の麓の集落は、大きく、しっかりしていたが、集落に入って聞くと、ヤマト政権との関係が始まっているようだった。
族長は、妙高を抜けて戸隠に向かった。戸隠は、隠れるように山奥で活動は続けているようであったが、新たな動きにはついていないと巫女が話していた。
その後、白馬に抜けて谷間を南に抜けて、諏訪に向かった。
巫女に会えた。
「おお、浅間山の移動するグループか、久しぶりじゃな」
「はい、我らは浅間山の森から少し離れた場所に拠点を移しました。上田盆地の国分寺や国府の動きに少しかかわっていました。」
「そうか、国府などヤマト政権の関わりが強くなってるな、こっちは、ここの豪族の関わりが続いている。しかし諏訪は変わらずに居たいものじゃ」
諏訪で巫女の話が聞けた。
国分寺や国府の影響は余り無いように感じた。
それから山を登り八ヶ岳を下り立科を抜けて、佐久平に出た。
佐久平は、いくつかの豪族の集落が固まっていたようだ。御影新田では、馬が沢山駆けていて、蹄鉄を作る音が響いていた。
御影新田の屋敷を訪ねた。
「巫女様は、すっかり豪族の奥様ですね。」
すると、旦那になってる海彦が答えた。
「浅間山の森から離れてどうしてましたか」
族長は、海彦という名前を使って、巫女と繋がってるのを見て、喜んだ。
「我らは上田盆地野山の陰に集落を作って、小さな米作の田んぼを作ったりしている」
巫女は、自分も浅間山の森とのつながりがある事を確認した。
「我らはヤマト政権から代官の役目をもらっている。馬や茅が田んぼの収穫を助けてくれています」
族長達が、少し離れた場所でもしっかりやっている事を確認し、互いに喜んだ。
族長は、今後も移動することの大切さを実感した。
佐久平から小諸を抜け上田盆地から、自分たちの里に戻って言った。
山にすっかり隠れている自分の里のあり様について、もっと上手く作らなければと決心していた。
山に入って進むと、風が吹いて、森の木々をカサカサと揺らした小鳥の声が山の中で響いていた。




