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漂流者  作者: 熊さん
第三章:弥生集落の陰
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九州勢力

九州勢力



伊勢の浜辺に大きな船が停泊しようとしている。


俺と弓使いは、あっけにとられていた。

見ていると、停泊した後、兵士が降りてきた。体格が違う。デカいな。


南の国の兵隊に似ていた。

何処に行くんだろうか。

あっ、巫女の神殿だ。

弓使いが俺に言った。


ここは、伊勢。田んぼがあるが、縄文小屋が立ち並んでいた。

諏訪から伊那を抜け、山に入り、愛知に出る。ここにも田んぼが沢山あった。

そこから左側に海が見えると山を抜け海岸線に出て、いくつかの川を抜けて伊勢に着く。


その伊勢に大巫女がいるのだ。


浅間山の婆様が、伊勢の大巫女の様子を見てこいというので、弓使いと二人できたのだ。


俺の祖先は言ったと聞いていたが、弓使いに連れられ、初めて来た。


兵達はそこへ向かっているようだ。

俺と弓使いは、見つからないように後をつけた。


兵達は、竹林を進み、神殿にたどり着いた。


南の国の兵たちは白っぽかったが、黒光りした鎧に刀を腰に下げていた。


俺と弓使いは、竹林に隠れていた。


兵士の一人がわけの分からない言葉で警護に声をかけていた。

理解できないから、帰れといっている。


兵が刀に手を掛けた。

俺は、咄嗟に竹林から飛び出て、刀に掛かった手を止めた。


兵が何をするというような言葉で、今度は俺の手をのけて、俺に斬りかかろうとする。


「やめろ」


と弓使いが、弓を狙い声をかけた


すると


「双方、やめい。」


という扉の方から大きな声が掛かった。


兵達も俺達も止まって、二人はその場を離れた。


「そちらは九州の兵じゃな。こちらに、話し合おう」


大巫女は、そう言うと屋敷の中に入っていった。

侍女が兵達を促した。

兵達はさかわらず、付いていった。


俺と弓使いは、待つことにした。

青空が竹林から見えたが、日が高く風がやんでいた。


神殿の祈りの部屋に焚き火がともり、巫女の焚き火の反対に兵達が並んでいた。


「九州の者共だな。乱暴をしても、解決しない。」


ひとりの兵が言った。


「我らは、永遠の命の薬を求めておる。大巫女に伺いたい。何処に、、、」


「九州の者共が探しているものは、我には用意できない。熊野を教えよう。さすれば、先も見えよう」


大巫女は、兵の言葉を止め、兵をなだめた。


兵が神殿から出てきた。

俺と弓使いは、竹林に隠れた。


兵達が海辺の停泊していた船に戻った。その内四人が船を守るようにたたづみ、後は船のなかに入っていった。


俺と弓使いは、見届けると、神殿に向かった。


太陽が眩しかった。

竹林に風が吹き抜けていた。


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