直江津王国の悩み
直江津王国の悩み
直江津王国では、何が起きたのか。
王も宰相も理解が追いつかなかせった。
王族が転移した柏崎や長岡、新潟では、直江津王国の米作が有利な事で、属国的な位置になりつつあった。
しかし、巫女も含め移住した長野盆地や佐久平では、独自の集落になり、直江津王国とは別集落として動いていた。
この違いは、巫女なのか。
分からなかった。
それなのに、佐久平は、助けてくれた。
世の中では、近畿圏の勢力という強い風も感じている。
直江津王国の王や宰相は、悩んでいた。
佐久平では、海彦が戻ってきた。
この時は、族長も同行していた。
巫女は、成果を喜び、海彦の対応も良かったと感じていた。
巫女は噴火、洪水、直江津王国への支援等を体験して、佐久平の集落の巫女として自信を持てるようになっていた。
そこで、族長に婆様にお会いしたいと願い出た。
族長が出ていくのを見て、幾日か過ぎたある日。
巫女は海彦を伴い、婆様の洞穴に向かった。
今日はよい天気で、青空に浅間山の噴煙が白く立ち上ってた。
森は優しく巫女を包んでいた。
巫女は空気が違うと思った。
フッと広場になった。小屋があり、その奥に大きな岩が重なる洞穴があった。
巫女は海彦を外に待たせ、中に一人で入った。
婆様がにこやかに迎えてくれた。
「巫女、ようやった。族長も海彦も動きが早かったな」
巫女は自分の判断が認められてると感じた。
「婆様、ありがとうございます。お陰で、判断できました。」
婆様は、大きく頷き、切り返した。
「巫女よ、可哀想だか、また試練が来ると思うが、お前の意のままに動け」
巫女は、試練なら受け取るだけだ。
と思うのであった。
と、族長が居ないことに気が付き、婆様に聞いた。
「あの、族長はどうしてんですか?」
「族長は、我の願いで、伊勢に行ってもらった。弓使いと一緒じゃ」
「伊勢とは、どこでしょうか。」
「伊勢は諏訪の先を何日か過ぎて、海の縄文がいる場所で、海の民の場所だ。大巫女、縄文の大巫女が居るはずじゃ」
「伊勢の大巫女ですか」
「そうじゃ、昔からのつながりでの、気になっての」
そういう事もあるのか。巫女は動いている何かを必要なら教えてもらえるだろうと、質問は止めた。
そうしてると、試練の方がやってきてしまった。
もう秋が来て、忙しい収穫のあれこれが済んだある日のことだった。
空にはまだらな白い雲が高く広がってる。
風は少し冷たくなっていた。




