18.パーティーの終わり
ちょっと間があいてしまってすみませんでした(T_T)
校舎の一角、用意された部屋にはアーサーがいた。目が合うとぺこりとお辞儀する。
ここの準備をしていたからずっと姿が無かったんだ。でも、アーサーってレイトの側を離れていいものなの?アンナはずっと私について来てくれてるからてっきり離れられない関係だと思ってた。結構、自由があるのね。
それにしても、この部屋は何に使われる部屋なのかな?学園の行事や授業で使う部屋ではなさそうだけど。豪華だし…。
部屋のカーテンは閉められ周りからこの部屋の中が見えないようにさせられている。それだけ、周りに聞かれたくない、いや聞かせてはいけない話しをするということなのかもしれない。
アンナは紅茶の準備を部屋の端でしている。アーサーは護衛ということで部屋端にて待機。それからお父様が連れてきた公爵家の騎士が1人、部屋の外に待機している。
お父様はテスターにも聞いてほしい話しということでこの場にテスターも呼んでいる。お父様は1人がけのソファへすわり、私、レイト、テスターは3人がけのソファへと私を挟むような形で腰掛けた。ルイスは私達の後に立つ。アンナが用意した紅茶を机におき、ルイスの隣で待機したところでお父様が口を開いた。
「時間も無いし手短に、ルーナの瞳についてでね。テスター君はルーナの瞳が特別な事を知っているよね?」
「はい」
えっ!?テスター知ってたの!?レイトも驚いているようでテスターをまじまじと見る。もしかしてレイトやテスターは私のこの黄金の瞳がどんな意味を持っているのか知っている……!!??私はお父様が話してくれない限り分からないというのに。
「それでクラスの打ち分けを見たよ。レイトはルーナと違うクラスになってしまったし、ルーナを宜しくね。」
「はい、もちろんです」
テスターがクラス打ち分けを見たときからそのつもりでした!と、胸を何故か張って言う。
あのう、そんなに心配ですか?てか、今の台詞を他人が聞いたら結婚を控える婿と父の会話だよ!恥ずかしい言い方するからぁ。
「それでルーナ」
「はい!」
いきなりテスターとの会話から私へと切り替わったので驚いて大きな声を出してしまった……。恥ずかしい。お父様も若干笑ってるし。ルイスやアンナからの視線も痛い。
「前にルーナの瞳には特別な力があるということを話したのを覚えているかい?」
こくんと首を縦に振る。
「良かった。それをルーナが学園で過ごす中で自分で見つけてくるんだ。もし、見つかったら教えておくれ。力によっては制御の仕方を学ばなくてはいけないからね。」
制御?と首を傾げれば、昔自分の力に喰われた人が何人かいるらしい。怖っ…!!なんか特別な力があるっていってもどういうのか全く分からない。お父様の話によると特定の秀でた才が私にはあるということ。それがこの瞳で分かるとか……??正直、全然分からない。まだ、全部は話せないとか言われて曖昧に説明された。
学園で過ごす中で自分の能力について考えないといけないのか…。でも、どうやって分かるんだろう。魔力や力がなら目に見えることが出来る。でも、能力が決して具現か出来るとは限らない。
まぁ、時間はたっぷりあるね。その中でのほほんと探せたらいいや。でも、でもでも私この学園に学を学びに来たのは勿論だけど、青春しにきたんだよね!自分のしたいこと優先させてもいいよね!?
そう聞けばお父様は「勿論だよ」と笑って言ってくれた。
その後はお父様から学園の中で気をつける事をガミガミ…じゃなくて丁寧に隅から隅まで説明してくれた。とにかくこの瞳を知られない事と才を見つけること。
そして少したったころ学園中に鐘が鳴り響いた。これがパーティーの終わりを告げる合図だ。
「それじゃあ私は失礼するよ。元気に楽しんで過ごすんだぞ、ルーナ」
「はい!お父様と離れてしまうのはとても寂しいですが、その寂しさを吹き飛ばずぐらい楽しみますね!」
お父様がはははっ!と大爆笑すれば最後に頭をもう一度撫でて部屋を出た。
お父様ってばレイトやルイス、アンナ、アーサーにも声をかけてあげればいいのに。なんで私だけなの?テスターは別れ際なんか喋ってたけど…。もう。
「お嬢様、寮の部屋に行きましょうか」
「そうね、アンナ。部屋ってどこかしら?私、分からないのだけれどアンナは分かる?」
アンナにそう聞けばアンナはポケットからドラ○もんのような感じで校内の地図を取り出した。高々と地図を掲げて。
「はい!このアンナにお任せ下さい。すぐにお部屋へお連れいたします!それでは行きましょう!」
アンナがガイド担当し、廊下を進んでいく。後にはレイト、テスター、ルイス、アーサーと続いている。
「姉さん、部屋で暴れちゃダメだよ。ここは公爵邸と違って周りの目が常に張り巡らされてると思ってね。姉さん、いっつも驚く行動に出るから心配になるよ。」
「確かに、ルーナはたまに大胆だよな。特にこの頃1年はさ」
「同感」
レイトにテスター、ルイスまでもが酷い。ルイスなんてずっと頷いて最後に「同感」って一言。なんか私レイトにはあんまり姉扱いされてないように感じるし。テスターは妹を見るかのような。
「お嬢様、あの方達は放っておいて行きましょう!ここからは右が女子棟です」
アンナに手を引かれ廊下を右に曲がる。エレガントな絨毯が引かれた長い廊下が続く。この先が女子棟。学園の校舎は一見バラバラに建設されているように見えて実は全てくっついている。1階がくっついているものもあるが渡り廊下や地下でトンネルのようにくっついているものもあるらしい。
一瞬、アンナに園内の地図を見せて貰ったがとても建物が多かった。これは地図がないと迷う。絶対迷う。
「レイト達も早く部屋に行ってしっかり休んでね!また、明日!」
アンナに引っ張られながらも後を向いてレイト達に手を振ると手を振り替えしてくれた。何だか皆してニコニコしている。どうしたんだろう?
そして、レイト達の姿が小さくなったところで「俺達地図がないっ!!!!??」って叫び声が聞こえてきた。テスターかルイスもしくはアーサーの声だな……。
皆が無事に部屋に着けるよう祈ります……。頑張って!
だいぶ間があいちゃいました。すみません(-ω-;)
2月は少し忙しい時期でして、またこんな風に間が急に空いてしまう事があります。
出来るだけ頑張りますので宜しくお願いします(>_<)ゞ




