処理
少々長いです
状況を整理しよう
犯罪集団の拠点の一つを制圧し、
地下に謎の少女が囚われて居て謎の液体で地下室が沈んだ
オマケに謎の少女は予知のような能力を持ってるときた
ひとまずこの少女に敵意はないが、テロリストの拠点に居たんだ
何かしらの害悪をもたらす可能性がある
検査は徹底的に行わなければ。そう思いながら指示を出す
「ルーク1、ボディチェックをして金属探知機を」
「ルーク2、ルーク3は周囲の警戒、
ルーク4は地下室の液体を安全に回収してくれ」
全員が返事をし、行動に移る。そして自分は車に戻り、無線機を手に取る
「アルファ1からキャラバンへ聞こえるか。オーバー」
「こちらキャラバン、聞こえているオーバー」
「問題が発生した。敵拠点の制圧は問題なく完了したが正体不明の子供がいた。
そして拠点にあった地下室が不明な液体で沈んでしまった指示を求む。オーバー」
「了解。 ……ボディチェックは?」
「進んでいる」
「地下室については?」
「ある程度インテルは収集ができたが不完全だ」
「了解、子供を回収したら帰還してくれ。一度チームで考えよう」
「了解した。アルファ1、アウト」
無線機を置き、口を開く
「撤収だ!全員車両に集合!」
数分もせずに全員が集合し、続々と車両に乗り込む
車に乗り込む前にルーク1を呼ぶ
「結果は?」
「なにも持っていませんでしたが、頭付近で金属探知機が弱く反応しました」
「了解」少女の方を見て、口を開く
「アンタはうちの拠点に連れていく。念のために手錠をさせてもらう」
腰にあるポーチから手錠の形にした結束バンドを少女の手首に着ける
少女は何も反応せずに付いて来る
少女を含めた全員が車両に乗り込み、発進する
後部の席に監視の意味も込めて自分の隣に座らせたが、数分後に少女は眠ってしまった
「緊張とかないのか……」
呆れて口からこぼれた言葉に、謎の安堵感があった
それから十数分後に中央に全部隊が集合し、拠点に戻るべく車を走らせる
段々と"壁"が見えるようになる辺りで無線機を指令部に繋ぐ
「キャラバン、こちらアルファチーム。まもなく壁に到着する」
「了解、警備担当と回線を繋ぐ」
数十秒後に無線から気楽そうな声が聞こえた
「よお無口さん。あとどれぐらいだ?」
「あと3kmってとこだ」
「了解、目視で確認ししだい門を開ける」
「了解、通信終了」
体を動かして、それで目覚めたのか少女が話かけてきた
「どこに行くの?」
「俺たちの拠点だ」
「そう」
その二言を話したと思うとうつむいて口を閉ざした
あまりに自然な会話で一瞬気付かなかったが少女がまともな言葉を発したのはこれが初めてだった
この会話から数分もせずに壁が大きくなり、
無線から先ほどの気楽そうな声が再び聞こえてくる
「車列を目視で確認した。門を開ける」
「了解」そう一言だけ返した
そして壁の中に入り、新たな拠点となっている施設に到着した
施設の正面入り口に数人の武装した隊員が立っていて、車両から降りないように指示が出た
と思ったら一人が先頭車両に向かった。少し会話した後に無線からウルフの声が聞こえた
「ゴースト、お前なにやらかしたんだ?」
この言葉で頭の中に疑問符が浮かんだ
「なにもやらかしてないが?」
その言葉と同時に車両の窓がノックされた
「車両はこちらで片付けますので全員降車して下さい」
指示に従い車両から降りると、少女がポツンと車両に残された
「こいつは連れて行くか?」
「連れてこいとの指示です」
車両に近づき、話しかける
「お嬢さんよ、降りれるか?」
少女は黙って頷き、慎重に降車した
結束バンドを応用した手錠を邪魔そうにしながら俺の正面に立ったと思ったら右手を掴んできた
一瞬警戒したが、掴んだ後も目を合わせて動かない
敵意を感じない純粋な瞳、確信するには早計だがこいつは敵ではないような気がする
目線を武装した隊員に向けこいつをどこに連れて行くかと質問すると
取調室だと答えたので掴んでいる手を軽く引っ張り拠点の中へと連れて行った
取調室の前に着くと警備員が少女を引き取ったので
少々の情報を伝えたのち自由時間となったので任務で使った装備の処理をした後、自室に帰った
オフィスチェアに深く座ると、心地よい睡魔が押し寄せ、眠ってしまった
気長にお待ちください




