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Code.G.H.  作者: Shingeki
3/13

準備

長くなります。残酷な描写はまだありません。

ドアをノックする。「はいれ」と言われたのでドアを開


け、入る。大きめのデスクの前に立ち、口を開く。


「要件とは何ですか?」


白髪混じりの髭が濃い男が話し始める。


「突然だが、1つ聞きたい。君は命の危機に陥った時、冷


静でいられるか?」


少し考え、口を開く。


「周りの状況によります」


「ほぅ、例えば?」


「私が冷静でいられる時は、周りに仲間がいる時です」


「態度はいつも通りでいい。逆に冷静でいられない時


は?」


「それは、仲間が大量に殺された時です」


「続けて」話を促す


「敵によりますが、少なくともあの[クソ野郎]共の前で


は正気ではなくなります」


[クソ野郎]……あの時、ローズの命を奪い、罪の無い民間


人を大量に殺した未知の人型実体だ。


探るように長官が口を開く。


「その場合、君はどのような状態になる?」


「そうですね……きっと自分の命を省みずに敵を全滅させる


まで殺し続けるでしょうね」


満足気に長官が頷いた。


「ありがとう。それじゃあ冷静な時奴らを見たら?」


「出来るだけ苦しんで死ねるように作戦を練ります」


「……正に鬼だな」


「いえ、俺はアイツらに恐怖を与え続ける怨念です」


「そうか、それなら君は“幽霊”だな」悪い気はしない。


「それでは本題だ。君は新しく部隊を創るそうだな」


「はい」


「準備はできているのか?」


「準備とは?」


指折り数えながら言う


「訓練メニュー、拠点、装備、様々な人員、車輛、その他


物資、これらの準備は進んでいるか?」


「ほとんど終わっています。後はメニューと人員だけで


す」


「そうか、メニューは君が作っているのか?」


「いえ、ルーカスが作っています」


「それなら安心だな」少し笑みがこぼれていた。


「以上ですか?」


「以上だ。ああそれと、今度人員募集を行なうんだが、


応募条件はあるのか?」


「面接で決めます。でもハンドサインがしっかりできれば


いいです」


「分かった、今度こそ以上だ。部屋に戻っていいぞ」


「では、失礼します」


そう言い、部屋を出る。


(散歩していくか)そう思い、玄関まで歩く。


外に出ると、冷気が肌を突いてきた。空は鉛の様な色をし


ていて、いい天気とはとてもじゃないが言えない。


様々な場所から掛け声と号令が聞こえる。


(“次の作戦”を生き残れるのはどのくらいかな?)


“次の作戦”とは大まかの言うと人型実体群の巣に攻め込む


作戦なのだが、巣の攻撃は過去に死亡者が多く出ており、


2回の作戦の後、この作戦は志願制となった。


民間人達の声は批判的で、この作戦の事を自殺志願者の集


まりとか愚か者共とか言われている。


(何も知らない奴共が……)


この作戦に志願する者は、全員何かしら背負っていたり、


人型実体に恨みがあったりするのだ。


そんな事を考えながら歩いていると、いつの間にか新設し


た新しい拠点の前まで来ていた。


(もう出来ていたのか)


一見ただの四角く白いコンクリートの塊だが、よく見ると


重そうな鉄の扉が入口に置いてある。


(思ったよりデカイな)


拠点のメインは地下にあるらしいがそれでもビル3階分は


ある大きさだ。


少し眺めていると電話が掛かってきた。


《もしもし?兄貴?》


「何か用か?」


《一旦帰ってきてくれない?》


「分かった。今帰る」


そう言って電話を切る。そして歩き出した瞬間、突然の眩


い閃光が見えた。あまりの眩しさに目を瞑ると轟音がし


た。あまりの大きさに少し後ずさりした。


「耳が……!」


閃光が消え、目を開いた。耳鳴りが酷い。耳鳴りが止んで


いくとサイレンの音が聴こえて来る。朦朧とした意識を戻


すと、焦りを感じた。(急いで戻らなければ……!)


急いで走り、自分の部屋がある寮まで戻って来た。そこに


は辺り一面に瓦礫があり、爆発の威力を物語っている。


「ルーカス!!!」思わず叫んだ。


「兄貴!!!」後ろから声が聞こえた。振り返るとそこには


しっかりとルーカスがいた。


「兄貴が無事で良かった……! 兄貴……?」


その声で我に返った。


「あ……あぁ大丈夫だ。今はとにかく状況確認だ」

最後まで読んで頂きありがとうございます。

最近は忙しく、中々集中して書けませでしたが、これからは少しだけ投稿ペースを早められる様に努力しますのでよろしくお願いします。

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