プロローグ
少し遅くなってしまいました。本編が始まります。
ふと、目が覚める。見慣れた天井、寝返りを打つとぶつか
りそうになる壁、日付を見る。
❲205X年 1月 13日❳
何か違和感を感じながら1階に降りる。
「やっと起きたのね」
「おはよう」
今目の前にいる女性は[ローズ・サリバン]同居人だ。
「おはよう、今日はせっかくの休暇なんだから時間を大切
にしないと損だよ?」
「そうだな」
「朝ご飯できてるから食べちゃって」
「わかった」
「それに今日はお出かけ日和なんだから……」
突然目が眩んだ。
爆発音と同時に体が吹き飛んだ。人々の悲鳴が聞こえる。
地面に倒れているところで、男が声をかけてきた。
「大丈夫ですか?!」体を起こして男と目を合わせると男
が驚いた。
「貴方は……」
「今は俺より連れを頼む」
「しかし……腕から血が……」
「大丈夫だ、自分で止めれる」
「分かりました、あと少しで応援が来ます。それまで耐え
てください」
声を出そうとしたところでオレンジ色の光に照らされ、目
を瞑る。
目を開けると、瓦礫の前に立っていた。
後ろから声がかかり、振り返って顔を見る前に目が覚め
る。
暗い緑の板が目の前に映る。“本当”に目覚めた。
隣でパソコンのキーボードを叩く音が聞こえる。
「今何月の何日だ?」
「12月の10日だよ、兄貴。」
そう答えた男は[ルーカス・ブレイク]弟だ。
「今何やってるんだ?」
「チーム別の訓練メニューだよ。チームによって全然違う
メニューだから面倒なのなんの」キーボードを叩きながら
言う。
「そういえばさっき長官が探してたよ」
「そうか、ありがとう」
そう言い、靴を履き替え、上着を着る。
「ちょっと行ってくる」
「行ってらっしゃい」
ドアを開けて、閉める。脳裏に過去の情景が蘇る。
(行ってらっしゃい)……玄関を出る時毎回言われた言葉。
何気ない言葉なのに憤りと寂しさと悲しみを感じる。
感傷に少し浸り、長官の部屋まで歩く。
「あと少しだクソ野郎共……」
少しずつストーリーが進んで行きます。ゆっくりお待ちください。




