118 みんなのお家
お久しぶりです……!!
短いけど、リハビリを兼ねて書こうかなと……
「住む家がほしい?」
それはソラの為に地下室を造った次の日。
魔力切れを起こし、一晩寝て起きて回復した私はお家でゴロゴロしていた時だった。
『アアァァァ』
「……なるほど、失念してました」
エルダーゾンビの皆が揃って集まり、私に頼み事をしてくる。なんでも野外ではなく、室内で暮らせる場所がほしいそうだ。
「分かりました。ちょうど今日の予定はなかったので、まとめて造っちゃいましょうか」
エルダーゾンビさん達の訴えを聞き入れ、颯爽と私は動き出す。
今日はお休みの日と決めていたのだが、エルダーゾンビさん達の日常を聞いて申し訳なく思ってしまった。
「まさかそんな事になってたとは……」
本当に今まで気付いてあげられなくてごめんなさい。
私もアンデッド化した影響からなのか、特にエルダーゾンビさん達の日常的な生活に違和感を覚えなかったのだ。ゾンビは墓の下で寝るか、野外を彷徨いているのが当たり前だと。
今まではゾンビ化してからの影響か、エルダーゾンビさん達も特にそういった事に関心や興味はなかったそうなのだが、前回に私とソラが施した改造手術、エルダーゾンビ(改)になった事で味覚が戻り、色々と昔の感覚を取り戻してきてるそうな。
「よし、どうせなら思いっきり造りましょうか」
魔力切れ覚悟で気合いを入れる。
家を造るならば、どーんと大きな物を建てたいものだ。
エルダーゾンビさん達には色々とお世話になっているだから、手間を惜しまない。
そうして私はエルダーゾンビさん達と相談しながらも、皆の希望を聞いて造り出していくのだった。
◇◇◇
「あぅ……」
地面にバタリと倒れ伏す。
魔力切れでピクリとも動けない。
本当にガス欠です。
『『『『アアァァァ!!』』』』
視線の先では、楽しそうにはしゃぐエルダーゾンビさん達が見える。その姿にちょっと可愛いなと思ってしまった私は……やはりアンデッドなのだろう。
あれからエルダーゾンビさん達と個々に話していくにつれ、色々と盛り上がりながらもお・家・といえる建物が完成した。
「やり過ぎた……」
後悔はしてる。だが反省はしてない。
それくらいの出来栄えなのだ。
私の倒れ伏す足元には、固く圧縮されたアスファルト風の地面が敷き詰められている。側には車や信号機等、ダンジョンの墓石を利用し模造したオブジェが配置されていた。
『アアァァァ!!』
15階建てのお・家・の窓からフローラルゾンビさん達が楽しそうに手を振っている。
私は魔力切れで動けないので笑って返す。
『アアァァァ』
警察署をイメージして造ったお・家・の屋上からも、エルダーゾンビの山田が手を振って合図を送っている。
此方も私は魔力切れで動けないので笑って返す。
『ああぁぁぁ!!』
オシャレなカフェをイメージして造った建物からは、エルダーゾンビのお母さんが楽しそうに叫び声をあげているのが聞こえる。
『ん!!』
そして地下へと続く階段、地下鉄に似せて造った入り口からは大満足だと頷くソラが出てきた。
あれからソラも途中からちゃっかりと参加し、自分の希望を出していたのだ。
そして自分の地下研究室への抜け道&搬入口の出来栄えに満足したようである。電車はないけれど。
その他にも、アスファルト風に舗装した道路に沿うように建てた建物からは沢山のゾンビ達が手を振っている。
うん、これもう町が出来ちゃったね。
完全にやり過ぎた。
エルダーゾンビさん達だけじゃなく、フローラルゾンビさん達のお家もついでに建てていたらこんな事になっていたよ。
「……まぁ、いいか」
嬉しそうにしている皆を見て納得する。
やっちゃったもんは仕方ない。
どうせ誰もダンジョンに入ってこれないのだから、誰かに見られる訳でもない。もし見られたとしても、うちの従業員のお家だと言えばいい。
「おやすみ……」
そうして私は諦めたとして、ゆっくりと瞼を閉じていくのだった。
収益化と聞いて戻ってきてしまった……すみません……
ちょこちょこ更新していくかもです!




