↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
World of Utopia ―万種界―  作者: 鯱島
第1章 始まりの世界
8/10

第8話 広がる冒険の輪


 始まりの街に、朝の光が差し込んでいた。


 街の中央広場には、ログインしたばかりのプレイヤーたちが集まり始めている。


 武器屋へ向かう者、冒険者ギルドへ向かう者、露店を開いている者。今日もこの街では、たくさんの冒険者たちがそれぞれの冒険を始めようとしていた。


 その中に、二人の姿があった。


「おはよう、ナイト!」


「おはよう、サツキ」


 ナイトとサツキ。


 二人は今日も始まりの街で合流し、これからの予定について話し合っていた。


「今日はどうする?」


「昨日は始まりの森で薬草採集をしただろ。今日はもう少し戦闘を中心にしてみないか?」


「いいね! 新しい魔物とも戦ってみたいし!」


「それに、そろそろスキルのことも調べたい」


「スキル?」


「ああ。レベルは四になったけど、スキルは最初から変わってないだろ。どうすれば上がるのか、まだ分からないからな」


「確かに。何度も使ってるのに、まだレベル一だもんね」


 二人はこれまでの冒険を振り返った。


 スライムやホーンラビットとの戦闘。ゴブリンの討伐。ストーンタートルとの戦い。そして、始まりの森でのフォレストウルフやポイズンスネークとの戦闘。


 ゲームを始めたばかりの頃に比べれば、二人の動きはずいぶんと自然になってきた。


 しかし、まだまだ分からないことも多い。


「まずは冒険者ギルドに行ってみよう。何か情報があるかもしれない」


「うん!」


 二人は冒険者ギルドへ向かった。


 ◇


 冒険者ギルドの中は、すでに多くのプレイヤーやNPCで賑わっていた。


 依頼掲示板の前には人だかりができており、カウンターにも冒険者たちが並んでいる。


「今日は何の依頼を受けようかな」


「その前に、少し聞きたいことがある」


 二人は受付カウンターへ向かった。


「こんにちは」


「いらっしゃいませ。今日はどのようなご用件でしょうか?」


「スキルについて聞きたいんですけど」


「スキルについて、ですか?」


「はい。スキルって、どうやったらレベルが上がるんですか?」


 受付嬢は少し考えるような仕草をした後、説明を始めた。


「スキルの成長方法はいくつかあります。最も基本的なのは、スキルポイントを消費してレベルを上げる方法ですね」


「スキルポイント?」


「はい。レベルアップや特定の条件を満たすことで獲得できるポイントです。スキルの習得や強化に使用できます」


「なるほど……」


「それから、反復訓練によってスキルを成長させる方法もあります。同じ動作を繰り返し練習したり、実戦で使用したりすることで、スキルの熟練度が上昇する場合があります」


「使っていれば強くなるってことですか?」


「そうですね。ただし、ただ使うだけではなく、適切な動作や状況で使用することが重要です」


 ナイトは自分の剣と盾を見た。


 これまで何度も剣を振り、盾で攻撃を防いできた。


 しかし、何となく使っているだけでは、効率よく成長しないのかもしれない。


「ほかにも方法があるんですか?」


「はい。ジョブレベルが上がった際に、特定のスキルを習得できる場合があります。また、スキルオーブというアイテムを使用して、新しいスキルを獲得することもできます」


「スキルオーブ……!」


 サツキが興味深そうに反応した。


「さらに、ごく一部の特別な存在からスキルを授けられることもあるといわれています。ただ、こちらは非常に珍しい例ですね」


「いろいろあるんですね」


「ええ。スキルの成長は冒険者の個性にもつながります。どのスキルを習得し、どのように育てるかは皆さん次第です」


 受付嬢の説明を聞き、二人は顔を見合わせた。


「スキルポイントを使う方法と、練習して成長させる方法か」


「私たち、まだスキルポイントを持ってないよね?」


「ああ。少なくとも、今のところ獲得した覚えはない」


「じゃあ、今は練習するしかないのかな」


「そうだな」


 受付嬢は二人の様子を見て、微笑んだ。


「ちなみに、スキルポイントはステータス画面から確認できますよ。獲得した際には通知も表示されますので、見落とすことはないと思います」


「分かりました。ありがとうございます」


「どういたしまして。これからも頑張ってくださいね」


 二人は受付カウンターを離れた。


「なるほどね。スキルって、ただレベルを上げればいいわけじゃないんだ」


「自分の戦い方に合わせて育てる必要があるってことだな」


「よーし! 今日は剣術を鍛えるぞ!」


「俺は剣術と盾術だな」


「じゃあ、まずは依頼を受けよう!」


 二人は依頼掲示板へ向かった。


 ◇


 掲示板には、昨日までと同じように多くの依頼が並んでいる。


 その中で、ナイトは一枚の依頼書に目を留めた。


《ゴブリン討伐依頼》

・依頼内容:ゴブリンを五体討伐する

・討伐対象:ゴブリン

・出現場所:始まりの森

・推奨レベル:3~5

・報酬:銅貨二百枚


「これなんてどうだ?」


「始まりの森のゴブリンか。昨日も戦った相手だね」


「ああ。森の地形にも少し慣れてきたし、ちょうどいいと思う」


「賛成!」


 二人は依頼書を受付へ持っていった。


 受付嬢は依頼内容を確認し、登録を済ませる。


《クエストを受注しました》

《ゴブリン討伐》

・目的:ゴブリンを五体討伐する

・報酬:銅貨二百枚


「これで受注完了です。お気をつけて」


「行ってきます!」


 二人はギルドを出た。


 街の北門を抜け、始まりの草原を通り過ぎる。


 昨日と同じ道を進み、やがて始まりの森へ到着した。


「またここに来たね」


「昨日は入口付近を中心に探索したからな。今日は少しだけ奥へ進んでみよう」


「でも、無理はしないこと!」


「分かってる」


 二人は森の中へ足を踏み入れた。


 ◇


 森の中を進みながら、ナイトは周囲を注意深く観察していた。


 昨日の経験から、魔物が現れる場所にはある程度の傾向があることが分かってきた。


 木々の間や岩の陰、落ち葉が積もった場所。


 見通しの悪い場所ほど、魔物が潜んでいる可能性が高い。


「ナイト、あそこ」


 サツキが小声で告げた。


 視線の先には、二体のゴブリンがいた。


 どちらも粗末な棍棒を持ち、森の中を歩き回っている。


「二体か」


「どうする?」


「まずは一体ずつ引き離せるか試そう」


「分かった」


 ナイトは足元に落ちていた小石を拾い、ゴブリンたちから少し離れた場所へ投げた。


 カツン。


 石が木の根元に当たる。


「ギャ?」


 一体のゴブリンが音に反応し、そちらへ歩き出した。


 もう一体はその場に残っている。


「今だ。先にこっちを倒そう」


 二人は残ったゴブリンへ近づいた。


 サツキが正面から剣を構え、ナイトが少し横に回り込む。


 ゴブリンがこちらに気づき、棍棒を振り上げた。


「来るよ!」


 ナイトは盾で攻撃を受け止める。


 その隙にサツキが踏み込み、剣を振るった。


 ゴブリンの身体がよろめく。


 続けてナイトが剣で攻撃し、二人の連携で素早く討伐した。


《ゴブリンを討伐しました》

《経験値を獲得しました》

《ゴブリンの魔石×1を入手しました》


「よし、一体目!」


「もう一体も倒そう」


 二人は音に反応して離れていったゴブリンを追いかけた。


 しかし、そこには予想外の光景があった。


「ギャギャッ!」


 先ほどのゴブリンが、別のゴブリンと合流していたのだ。


 合計二体。


「増えちゃったね……」


「まあ、仕方ない。今度は二体同時に相手をするぞ」


 二人は武器を構えた。


 ゴブリンたちは互いに声を掛け合うように鳴き、同時に走り出す。


 ナイトは盾を構え、一体の攻撃を受け止めた。


 サツキはもう一体の動きを見て、攻撃のタイミングを窺う。


 ゴブリンが棍棒を振り下ろす。


 サツキは一歩下がって避け、すぐに前へ踏み込んだ。


「そこ!」


 剣がゴブリンの腕に当たる。


 相手が怯んだところで、サツキはさらに一撃を加えた。


 一方、ナイトは盾でゴブリンの攻撃を受け止め続けていた。


 ただ防ぐだけではなく、相手の力を利用して攻撃の方向を逸らす。


 昨日よりも少しだけ、盾の扱いがうまくなっている気がした。


「よし!」


 ナイトはゴブリンの棍棒を盾で弾き、剣を振るった。


 ゴブリンは光の粒子となって消えた。


 サツキの相手も、最後の一撃を受けて消滅する。


《ゴブリンを討伐しました》

《経験値を獲得しました》


《ゴブリンを討伐しました》

《経験値を獲得しました》


「これで三体だね!」


「ああ。あと二体だ」


 ナイトは自分の剣を見た。


 何度も使っているうちに、剣を振るう動作が自然になってきている。


 盾も同じだ。


 最初は攻撃を受け止めるだけで精一杯だったが、今は相手の動きを見て、少しずつ対応できるようになっている。


「……もしかしたら、これが反復訓練なのかもな」


「どうしたの?」


「いや。スキルの熟練度が上がるって話を思い出してた」


「確かに。私も剣を振るうのが少し楽になってきた気がする」


「今までの戦闘も無駄じゃなかったってことだな」


「じゃあ、もっと頑張らないと!」


 二人は再び森の探索を始めた。


 ◇


 その後、森の中でゴブリンを二体見つけた二人は、慎重に戦闘を行い、無事に討伐した。


《ゴブリンを討伐しました》

《経験値を獲得しました》

《ゴブリンの魔石×1を入手しました》


《ゴブリンを討伐しました》

《経験値を獲得しました》

《ゴブリンの魔石×1を入手しました》


《クエスト達成》

《ゴブリン討伐》

《報酬:銅貨二百枚を獲得しました》


「やった! 依頼達成!」


「これで五体だな」


 サツキは嬉しそうに両手を上げた。


 そのとき、ナイトの視界に新しい通知が表示された。


《スキル熟練度が上昇しました》

《剣術:熟練度上昇》


「おっ……!」


「どうしたの?」


「剣術の熟練度が上がったみたいだ」


「えっ、本当?」


 ナイトはスキル画面を開いた。


《スキル》

・剣術Lv1

・盾術Lv1

・身体強化Lv1


 レベル自体は変わっていない。


 しかし、剣術の項目には小さな進捗表示が追加されていた。


「レベルはまだ一だけど、熟練度が上がったんだ」


「私も確認してみよう!」


 サツキもスキル画面を開く。


「私も剣術の熟練度が上がってる!」


「やっぱり、実際に使っていれば少しずつ成長するみたいだな」


「やったね! これなら頑張った分だけ強くなれる!」


 二人は喜び合った。


 ただレベルを上げるだけではなく、自分の行動そのものが成長につながっている。


 それが分かっただけでも、大きな収穫だった。


「この調子で、どんどんスキルを鍛えていこう」


「うん!」


 ◇


 依頼を達成した二人は、森の入口へ戻ることにした。


 その途中、少し開けた場所に出たところで、聞き覚えのある声が聞こえてきた。


「おーい! そこの二人!」


「ん?」


 声のした方向を見る。


 そこには、大きな両手斧を背負った男性プレイヤーが立っていた。


「あっ!」


 サツキが声を上げる。


「ガルド!」


「おお! やっぱりナイトとサツキじゃねえか!」


 ガルドの隣には、杖を持ったミリアと槍を持ったレンもいた。


「こんにちは、ナイトさん、サツキさん」


 ミリアが穏やかに微笑む。


 レンも小さく手を上げた。


「久しぶりだね!」


「おう! 元気そうで何よりだ!」


 ガルドは豪快に笑った。


「今日は森に来てたのか?」


「ああ。ゴブリン討伐の依頼を受けてたんだ」


「なるほどな。俺たちも同じような依頼を受けてきたところだ」


「そうなんだ!」


「森はどうだった? 俺たちはさっきフォレストウルフの群れと戦ってきたぜ」


「群れ?」


 ナイトは少し驚いた。


「ああ。三体で行動してた。俺が前に出て、レンが横から攻撃。ミリアが魔法で援護してくれたんだ」


「三体のフォレストウルフか……。大変そうだな」


「まあな! でも、三人で協力すれば何とかなるもんだ!」


 ガルドは自信ありげに笑った。


「ナイトさんたちは、どんな魔物と戦ったんですか?」


 ミリアが尋ねる。


「フォレストウルフとポイズンスネーク、それからゴブリンかな」


「ポイズンスネークですか。毒を受けませんでした?」


「一度だけサツキが噛まれたけど、毒消し薬を使って治したよ」


「それはよかったです。毒は厄介ですからね」


「本当にね。毒消し薬を買っておいて正解だったよ」


 サツキが苦笑する。


「ところで、お前たちはパーティーを組んでるんだよな?」


 ナイトが尋ねた。


「ああ。俺とミリアとレンの三人だ。前衛二人に後衛一人って感じだな」


「俺たちは二人だけだから、まだパーティーの人数は少ないんだ」


「だったら、今度一緒に組んでみないか?」


 ガルドが提案した。


「えっ、いいの?」


「もちろんだ! この前、サツキが一緒に冒険しようって言ってただろ?」


「うん! 覚えててくれたんだ!」


「当たり前だろ!」


 ガルドは笑った。


「俺たちも二人と一緒に冒険してみたいと思ってたんだ。戦い方も違うし、組んだら面白そうじゃねえか」


 ナイトはサツキを見る。


 サツキは期待に満ちた表情で頷いた。


「俺は構わないよ」


「私も!」


「よし! 決まりだな!」


 ガルドは嬉しそうに拳を握った。


「ただ、今日はもう依頼を達成したところだから、街に戻る予定なんだ」


「それなら俺たちも戻ろうぜ。ちょうど休憩したいと思ってたところだ」


「そうですね。少し話もしたいですし」


 ミリアも賛成する。


 レンは短く頷いた。


 五人は並んで森の出口へ向かうことになった。


 ◇


 森を抜け、始まりの街へ戻る道中。


 五人はそれぞれの冒険について話していた。


「そういえば、ガルドたちはレベルいくつなんだ?」


「俺たちは今レベル四だな」


「私も四です」


 ミリアが答える。


「レンも同じだ」


 レンは短く答えた。


「俺たちもレベル四だよ」


「おお、同じじゃねえか!」


「始めた時期が近いのかもしれませんね」


 ミリアが微笑む。


「ジョブのレベルって、どんな感じなんだ?」


「俺は戦士だ。大きな斧を使って、敵を正面から叩き潰すのが得意だな!」


「魔術師の私は、魔法で遠距離から攻撃するのが中心です。今は火属性のファイアボールを使っています」


「俺は槍使い」


 レンは短く答えた。


「槍で中距離から攻撃するのが得意なんだな」


 ナイトが尋ねると、レンは頷いた。


「そう」


「なるほど。俺は騎士で、盾を使って仲間を守りながら戦う。サツキは剣士だ」


「私は剣で攻撃するのが得意だよ!」


「へえ。いい組み合わせじゃねえか!」


 ガルドはナイトの盾を見た。


「騎士ってことは、敵の攻撃を受け止めるのが得意なのか?」


「今のところはそうだな。まだ始めたばかりだから、できることは少ないけど」


「いやいや、盾役は大事だぜ。俺みたいな戦士は攻撃に集中したいからな」


「そうなのか?」


「ああ。敵の攻撃を引き受けてくれる奴がいると、かなり戦いやすい」


 ガルドは自分の斧を肩に担ぎ直した。


「俺たちのパーティーにも、盾を使う奴がいたらもっと安定すると思うんだよな」


「でも、ガルドさんもかなり頑丈ですよね」


 ミリアが苦笑する。


「そりゃそうだ! 攻撃を受けるのも戦士の仕事だからな!」


「ただ、ガルドは前に出すぎる」


 レンがぽつりと言った。


「おいおい、レン。それは言わなくていいだろ!」


「事実」


「ぐっ……」


 そのやり取りを見て、サツキが笑った。


「みんな仲良いね!」


「まあな。何度か一緒に戦ってるうちに、自然とこうなったんだ」


 ガルドは照れくさそうに頭を掻いた。


 ナイトは三人の様子を見て、少しだけ羨ましく感じた。


 自分とサツキも二人で冒険を続けてきた。


 けれど、こうして仲間と一緒に話しながら歩くのも悪くない。


 むしろ、今までとは違う楽しさがある。


「そうだ。せっかくだし、フレンド登録だけじゃなくて、今度一緒にパーティーを組もうぜ」


「そうだね!」


「うん。予定が合う日にぜひ」


 ミリアも頷いた。


「俺もいい」


 レンも短く答える。


「じゃあ、次に会うときは五人で冒険だな!」


「楽しみ!」


 サツキは嬉しそうに笑った。


 ◇


 始まりの街に戻った五人は、冒険者ギルドでそれぞれの依頼を報告した。


 ナイトとサツキはゴブリン討伐の依頼を達成し、報酬を受け取る。


 ガルドたちも別の討伐依頼を達成していたらしく、受付で報酬を受け取っていた。


 その後、五人はギルドの近くにある広場へ移動した。


「今日は一緒に冒険できなかったけど、次はよろしくな!」


「ああ。こちらこそ」


「また連絡するね!」


「はい。楽しみにしています」


 ミリアが微笑む。


 ガルドはフレンドリストを開き、ナイトとサツキにパーティーの予定を連絡できるように設定した。


「これでいつでも連絡できるな!」


「ありがとう」


「じゃあ、俺たちはそろそろ行くぜ!」


 ガルドたちは手を振り、街の通りへ消えていった。


 残されたナイトとサツキは、しばらくその背中を見送っていた。


「楽しかったね」


「ああ」


「次は五人で冒険かぁ。どんな感じになるんだろう」


「俺も楽しみだよ」


 ナイトは空を見上げた。


 この世界には、自分たち以外にも多くのプレイヤーがいる。


 それぞれが違うジョブを選び、違う戦い方をし、違う目的を持って冒険している。


 その中で出会い、仲間になり、一緒に強くなっていく。


 そう考えると、このゲームにはまだまだ知らない楽しみがあるのだと感じた。


「ねえ、ナイト」


「ん?」


「いつか私たちのギルドを作ったら、今日みたいにいろんな人と仲間になれるかな?」


「なれると思うよ」


「そっか。じゃあ、もっと頑張らないとね!」


「ああ。まずは俺たち自身が強くならないとな」


「うん!」


 二人は広場を歩き出した。


 まだギルドを作るには早い。


 仲間も、経験も、知識も足りない。


 それでも、今日の出会いは確かな一歩だった。


 ナイトとサツキの冒険は、二人だけのものから、少しずつ広がり始めている。


 いつか多くの仲間とともに、誰もが認める最強のギルドを作るために。


 その第一歩は、まだ始まったばかりだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。