204 それぞれの役割
どうぞよろしくお願いします。
クルトは答えた。
「カラコムからふたつめの一番辺境の村です。
そこにケイトという女性の薬師がいて、ジョバンニとバートという兄弟が息子達で。
子ども達がお嬢さん、私の弟のレンと名乗っていますが、レンにとても懐いていて。
ケイトと村の取りまとめ役のライナスという男はとても信用できる人でした。
お嬢さんはそこに残り、薬屋を手伝って生きていきたいと。
ひとりでは……、お嬢さんはギルドに捜索されている身で、ギルドを利用できない。
その状態では冒険者として自立することもできませんから……」
「じゃあ、今でもそこに!!」
カイエンが叫んだ。
「何事もなければ……。
ミレーヌという名の薄茶の髪の少女を捜している奴らが、その条件を広げなければ。
ギルド職員クルトの弟のレンという名前が、守ってくれているはずです」
そこまで言い終わると、クルトはカイエンに近づき、胸倉を掴んで言った。
「本当に、お嬢さんの誤解なんだな!?
でも、あれだけ真剣に考えて、信じているということは、直接、お嬢さんに誰かがその嘘が真実だと思えることを伝えたということだ。
そこをはっきりさせないと、お嬢さんはカイエンの元には戻らないと思う」
ジョルジュが言った。
「心当たりがある。コーデリア・イシュー嬢だ。
彼女は茶会でミレーヌに何か話し掛けていて、それからミレーヌの様子がおかしくなった」
ウィリアムも頷く。
「クルト……、はっきりとは言えないが、兄の上司であるイシュー隊長が関わっていることは確かだと、私も思う。
ミレーヌが家出をしてから、魔法協会の上司としてでなく、子爵家令嬢としてレンダート伯爵家を頻繁に訪れて、母と過ごそうとしている。
マリアもシーラもおかしいと、わざと同席しているんだ」
「……それだけであのお嬢さんが納得しますかね?」
クルトの言葉にコーラスが唸った。
「まあ、しないだろな。
でも、ミレーヌの居場所がわかったのなら、迎えに行かないと」
ウィリアムが考えながら言った。
「私は王都に残ります。
イシュー隊長がきっと何か、動くと思います。
それを見極める。
みんなでミレーヌを迎えに行って下さい!」
カイエンがウィリアムを見た。
ウィリアムは力強く、さらに言葉を続けた。
「イシュー隊長はミレーヌを心配というより、母を心配して通ってきている。
レンダート伯爵家に、母に取り入ろうとしているような違和感は最初からあった。
ミレーヌに何かしていたとしたら……、ミレーヌの居場所がわかったとみんなが王都から出たら、自分のしたことがバレる前にと、焦って母に何か仕掛けてくると思う」
読んで下さり、ありがとうございます。
コーデリア、ロックオンです。
片耳、またまた聴力が落ちてしまい……、薬が一時期減ったのに、逆に増えました……。
安静にしてなきゃいけないので、書くのが捗る捗る……。
おかげで耳の調子もなんだか良い感じです。このまま良くなりますように……。
大好きな『銀魂』のアニメ映画が封切になったのに、耳の調子が良くなくて、映画館に行けませんっ!
たぶん、両耳からの音のバランスが悪くて、頭の中で響きが変な感じになっちゃうんだよね。
大きな音もだめかも……。




