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201 情報収集

どうぞよろしくお願いします。

 レンがファルク公爵家の手の者に攫われる約一週間前ほど王都の出来事。

 

 クルトは王都のギルドから頼まれていた東部のギルド回りを終えて、王都まで戻ってきた。ギルドに寄り、夕方にはレイオス辺境伯爵家に戻った。


 ジョナサンが出迎えてくれた。

 ミレーヌがレンダート伯爵家から飛び出し、ジョナサンとシーラが領地から王都へ来たこと、まだミレーヌは見つからないが、マリアの勘でどうやら東部にいるのでは? という話になっていることを教えてもらう。

 クルトが何も知らないと思っている様子に罪悪感を持ったクルトだったが、まず、最初にカイエンと話をしなければと思い直す。


「カイエンはどうしているのですか?」


「魔法協会には長期休暇を取り、王都を中心にミレーヌを捜してくれている。

 いやはや……、ミレーヌ……。変に行動力があり過ぎるのも兄としては好ましいと思ってしまうが、妻にするのはどうなのか? だな」


 ジョナサンがクルトには愚痴ってくるのが、兄としては本当にミレーヌを大切に思っているのだなと伝わる。


「では、レンダート伯爵家に話を聞きに行っても?」


「そうだな、クルトも東部のギルドでミレーヌのことを聞いて心配だったろう。

 明日、レンダート家に行くと連絡しておくよ。

 旅装を解いて、今日は休め」


「できるだけ早くお会いしたいです」


「そうだな、では明日の午前に伺うとしておこう」


 クルトは与えられている自室に入り、大きく息を吐いた。

 さて……、どのようにカイエンに話をするか……。

 もう夜になる。明日だ! 明日!

 荷物の整理や風呂に入り、さっぱりすると、すぐに休んだ。

 

 朝、使用人の食堂へ向かうと、一緒になったメイドや使用人達がこれまであったことを次々に話し掛けてくる。


 ミレーヌがレンダート家を飛び出したこと。

 行方が全くわからないこと。

 王子達も心配して、レンダート家を訪ねて協力してくれていること。

 魔法協会のカイエンの上司であるイシュー隊長までもがレンダート家を訪問して伯爵夫人とマリアを慰めてくれていること……。


「イシュー隊長が夫人とマリア様を?」


「ああ、第2隊の初の女性隊長様だよ。コーデリア・イシュー子爵令嬢。

 シーラ様の付き添いで伯爵家に行った時お見掛けしたが、噂とは違って、清楚な感じの方だったよ」


 男性使用人の言葉にメイドが言った。


「コーデリア嬢の令嬢姿! 私も見てみたいわ!」


 クルトは何やらピン! ときて、何気ない様子で聞いた。


「イシュー嬢はカイエン様の上司ってことは、年上になるのかな?」


 メイドが『待ってました!』とばかりに語ってくれる。


「確か、24……5歳じゃないかしら?

 とてもお綺麗でもっと若く見えると。 

 それにいつもは魔法士隊の制服姿で、男装の麗人と呼ばれているの!

 お仕事柄もあるのか、婚約の話もなくて……。

 でも、あんな美しい方なんですもの。きっと、秘密の恋人がいらっしゃるんでしょうね!」


 ミレーヌの言っていることも、あながち妄想ではなかったようだ。

 噂だけで動くようなミレーヌではない。

 何か、カイエンとそのコーデリアとやらの間に何かあると確証をつかんでしまい……。


「そうか、カイエン様の周囲はみんなお嬢さんのことを心配して下さっているんだね。

 カイエン様はどうなんだ?」


 使用人が答えてくれる。


「そりゃ、心配なさっているよ。

 でも、ギルドに教会に、魔法協会も王子達も協力してくれている。

 いつ情報が入るかわからないし、本当はご自分で探しに行きたいところだろうが……。

 王都周辺を回っておられるそうだよ。かなり憔悴なさっているとか。

 うちのマリア様やローレウス家のコーラス様、シーラ様、ジョルジュ第3王子がよくレンダート家に詰めて、そばにいるようにしているとか」

読んで下さり、ありがとうございます。

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