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199 質が悪い

どうぞよろしくお願いします。

「というか、なんでエドワード王子がここに?」


 ミレーヌが気づいたように言った。


「フォルク公爵に呼ばれたからだ。

 ミレーヌかどうかわからないが、似た特徴の少年がいると。

 はっきりした話じゃないから、とりあえず、私達だけで確認に来た」


「カイエンは知らない?」


「……マリアが東の方ではないかと話していたそうだ。例の探しものの勘だろう」


「クルトは?」


 クルトももう王都に着いていてもいいはずだ。


「クルト……、ああ、ギルド職員の!

 私が王都を出る時に帰ってきたと聞いた。

 私と入れ違いになり、会ってはいない。

 私がカラコムまで行ってくると連絡した時、これからクルトが来るため見送りに行けないとの返事だった。

 ミレーヌ、もう大丈夫だな、バルド達を呼ぶよ」


 エドワードに呼ばれ、バルドとカイトが部屋に入ってくる。

 ベッドにちょこんと座っているミレーヌを見て驚く。


「あれ! シャルルはいないんだ!?

 同じような髪型になったから見せたかったのに!」


 ミレーヌののんびりした言葉に脱力したようなバルドが言った。


「ミレーヌ……、良かった、けど?

 一体、どういうことだ!?」


 エドワードがソファに座りながら言った。


「王妃の差し金だろう。

 部屋に来てベッドに入ろうとしたら、ミレーヌが寝てて……。

 その……、かなり扇情的というか、そういう服装で……」


 ミレーヌが「その服、見せましょうか?」と言って、ベッドからソファの方へ来る。

 エドワードが叫んだ。


「ミレーヌ!? もしかして、面白がっている!?」


「いえ、私は真面目ですけど」


 エドワードが顔をしかめ「一番、たちが悪い」と呟く。

 バルドとカイトがエドワードを察したような生温かい目で見た。


「なんとなくわかりました……。

 ミレーヌ嬢とエドワード王子と既成事実を作らせて『聖女ミレーヌ』をエドワード王子妃にということですね」


「ああ、レイオス辺境伯爵家とローレウス伯爵家を取り込む。いわばジョルジュから奪うという考えだろう。何か、機会を窺っていたのだろうな。

 そうしたら、ミレーヌがカイエンとの婚約破棄を望んで王都を出た。レンダート伯爵家より早く見つけて、こちらに取り込もうと。

 今まで、一体、どこにいたんだ!?」


 エドワードが話しながら、まだミレーヌから話を聞いていないことを思い出して叫んだ。


「エリオスとイアンを呼んで頂けますか?

 一緒に話を聞いてもらいたいし、彼らの……ファルク公爵家のしたことも、わかると思います。 

 そして、私を匿ってくれていた村人達の無事を約束して欲しいのです」


「……というと、村人らの無事をしちに取られて、ここにいると?」


 エドワードの言葉にミレーヌは頷いた。


「はい。彼らの身の安全を確実なものに」


 エリオスが言っていたのは、このことだろう。

 王妃ではなく、エドワード王子が指示する人になれば、ファルク公爵家も、従ってくれるかもしれない。


「ファルク公爵からも話を聞いた方が良さそうだな」


 エドワードが言った。

 

読んで下さり、ありがとうございます。。

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