薄幸の美少年(笑)
前回のまとめ
ワープさせられてカラフルキノコの森に着いたらショタになってました。以上。
…。
って!
「華のJKがショタになるって誰得?!DKがロリなるなら分かるけどぉぉぉ!!!!」
こちとら17年間女子をしているのだ、今更ショタとか言われても困る。髪色も明るめのアッシュグレーになってるし…大体、私は渋いおじ様派だ!女オタクが皆ショタが好きとは限らないんだぞ!ロリショタは萌えの対象ではない、どちらかと言えば庇護対象である…おっと逸れた。
「…一旦考えるのは止めよう」
取り敢えず、下半身に鎮座する物の事は頭の端に追いやっておくしかない。そうしないともっとショック受けそう。そうだ!今はもっと重要な事がある。
「ここは何処なんだろ…」
見た感じ、カラフルなキノコが沢山有ること以外は普通の森である。少し木々が拓けた場所に飛ばされた様だ。
「スマホ持ってれば…いや、電波が通じないか…本来迷子ならばその場から動かないのが鉄則だけどそれは都市での話だよね…」
数分間の脳内協議の結果、民家、もしくは大きな道を探す。という結果になった。日が暮れれば気温も下がるし、民家を見つけられなくてもせめて水を見つけたい。それに凶暴な野生動物がいる可能性だってあるのだ。
ここは出来るだけ早めに動いた方が良いだろう。
そう結論付け、歩きだした。
「とは言ったものの…」
獣道をさ迷えど、どこまでいっても木、キノコ、木、キノコ、木、キノコ、キノコ…
「景色がまっっったく変わらないってこれいかに…せめて水は探さないと危ないぞ…」
脱水症状は本当にキツいし、何より動けなくなる事が怖い。助けを呼ぶことも、野生動物から逃げることも出来なくなるかもしれない。
「水場水場…お!」
前方に木々が拓けた場所を見つけた。もしかしたら舗装された道に繋がっているかもしれない。
チクチクする草を掻き分けて半ば強引に突き進んでいくと、そこは
「水じゃー!!!」
小さな湖だった。
よく澄んでおり魚らしき物も見える。
大きな道に繋がってはいなかったが、人一人が通れるであろう踏み均された道が奥に一本あった。誰かが良く来るのだろうか。
しかし、何はともあれ
「良かった、凄い喉が乾いてたんだよ…!」
細いけど人が通った跡もあるし辿っていけば大きな道に出るかもしれない。
「まずは水を…っ」
飲もうと湖の水面をのぞきこんだ瞬間思わず目を見開いた。
なぜなら、
「うわ…何これ、美少年だ…」
ショタになった自分の顔が予想外に整っていたからである。
明るめアッシュグレーの髪に金の瞳、まだあどけない顔立ちに左目の下の泣き黒子が艶やかさを加えている…が、
「表情が死んでるわ…」
まあ仕方ないよね、長く森を歩いてくたくたなのが顔に出てるわ、表情が全てぶち壊してるなこれ。
まあ、別に困ることもないか。と、水を飲んでいたとき…
グァギャァギャギャギャァギャ!!!!
「何事!?」
何かの鳴き声が湖から続く細い道の先から聞こえて来たのだ。それに続いてドーンやバーンと何かの落ちる音や破裂する音が響いてくる。え、落雷?お天気だよ?
道の先で何かがおきてるの?まるで誰かが戦っているような音だ。でも明らかに銃声じゃない。
…しかも、此方に近づいてくる?!
そう思った瞬間、奥の道から大きなクマの様な化け物が現れたのだった。




