表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ぐうたら三男は古代魔語で悠々自適生活を目指す  作者: シロネル
2章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

53/111

第五十三話 ぐうたら三男、強制終了を実行する

 パキィッ――。


 巨大侵食体の核へ亀裂が走る。


『……侵食核損傷確認』


 巨大眼球の声が僅かに揺れた。


「よし……!」


 レイは右手へさらに魔素を込める。


 青白い術式が核を包み込む。


 だが。


 核も抵抗していた。


 黒い魔素が暴走する。


「うおっ!?」


 侵食波動。


 至近距離。


 レイの身体が吹き飛ばされる。


「レイ殿!」


 セシリアが叫ぶ。


 だが。


 空中でレイは無理やり姿勢を立て直した。


『慣性制御』


 青白い光が身体を支える。


「っぶな……!」


 壁へ激突寸前で停止。


 そのまま着地した。


 近衛騎士たちが呆然としている。


「今空飛びませんでしたか……?」


「考えるな」


 レイが即答した。


 本人も考えたくない。


 管理権限、ほんと何でもありである。


 その時。


 巨大侵食体が苦しむように咆哮した。


 核亀裂が広がっていく。


 だが。


 まだ止まらない。


『侵食維持継続』


「どんだけ粘るんだよ!」


 レイは顔をしかめる。


 すると。


 仮面の男が拘束を引き千切った。


 青い光鎖が砕け散る。


「なっ!?」


 アルベルトが目を見開く。


『継承者』


 仮面の男が右手を掲げる。


『管理権限は必要だ』


「いらん!」


『世界再構築には――』


「だから却下!」


 レイが即座に遮る。


 同時に。


 セシリアが前へ出た。


『雷光槍』


 雷撃が一直線に走る。


 仮面の男へ直撃。


 轟ッ!!


 爆煙。


 だが。


 黒い障壁が防いでいた。


『高出力魔術を確認』


「感想言ってる場合じゃありません!」


 セシリアが珍しく怒鳴った。


 完全にキレ気味である。


 仮面の男が再び巨大侵食体へ接続しようとする。


「また繋ぐ気か!」


 レイは舌打ちした。


 だが。


 その前に。


「レイ様!」


 エミリーが叫ぶ。


「核です!」


「っ!」


 巨大侵食体の胸部。


 核亀裂。


 そこから黒い魔素が大量流出している。


 つまり。


「今なら壊せる!」


 レイは即座に転移。


 再び核前へ出現する。


 巨大侵食体が四腕を振り上げた。


 迎撃。


 だが。


「通しません!」


 セシリアの雷撃。


『雷鎖拘束』


 四腕へ雷の鎖が絡みつく。


 動きが止まる。


 アルベルトも重ねた。


『重力拘束』


 空間圧縮。


 巨体が沈む。


「レイ君!」


「了解!」


 完全に息が合っていた。


 レイは核へ右手を向ける。


 青白い古代術式。


 今までで最大規模。


『侵食権限停止』

『接続遮断』

『核機能終了』


 巨大侵食体の核が激しく明滅する。


 仮面の男が初めて焦りを見せた。


『停止しろ』


「嫌です」


『継承者――』


「だからその呼び方やめろ!」


 レイは核へ手を叩き込む。


『強制終了』


 瞬間。


 巨大侵食体の核が砕け散った。


 轟ォォォォッ――!!


 黒い魔素が爆発する。


 地下広間全体を揺らす衝撃。


 巨大侵食体が崩壊を始める。


「やっ――」


 騎士が声を上げかける。


 だが。


「まだだ!」


 レイが叫んだ。


 仮面の男が残っている。


 しかも。


 黒穴も消えていない。


 仮面の男は崩壊する巨大侵食体を見つめ。


 静かに呟いた。


『……計画修正』


 嫌な予感しかしなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ