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ぐうたら三男は古代魔語で悠々自適生活を目指す  作者: シロネル
2章

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第五十二話 ぐうたら三男、連携戦とか聞いてない

 巨大侵食体が咆哮する。


 ゴォォォォッ!!


 黒い魔素が爆発的に膨れ上がった。


 侵食領域が管理領域を押し返そうと軋む。


「うわ圧強っ!」


 レイは顔をしかめた。


 管理領域を正面から押し返してくる。


 出力そのものが異常だ。


『侵食適応率上昇』


 巨大眼球が淡々と告げる。


『対管理領域行動を最適化』


「だから学習すんなって!」


 その瞬間。


 巨大侵食体が地面を砕いて突進した。


 速い。


 さっきよりさらに。


「レイ殿!」


「わかってる!」


 レイは右手を振る。


『慣性偏向』


 巨体の軌道が強制的に逸れる。


 だが。


 完全には止まらない。


 巨大侵食体は壁を砕きながら強引に向きを変えた。


「無茶苦茶か!」


『侵食優先行動』


「説明ありがとう!」


 巨大侵食体の四腕が一斉に振り下ろされる。


 地下広間全域攻撃。


「っ!」


 セシリアが前へ出た。


『雷光障壁』


 巨大な雷膜が展開される。


 轟音。


 衝撃。


 障壁が軋む。


 だが。


 耐えた。


「今です!」


「了解!」


 アルベルトが杖型魔導具を叩きつける。


『拘束重層陣』


 青い光鎖が何重にも巨大侵食体へ巻き付いた。


 四肢拘束。


 一瞬止まる。


「レイ君!」


「はいはい!」


 完全に連携戦である。


 レイは本気で聞いてない顔をしていた。


 だが。


 今しかない。


 巨大侵食体の胸部。


 中央核。


 そこへ向けて右手を構える。


「アリア」


『はい、レイ』


「核構造解析」


『解析完了』


 早い。


『三重侵食防壁を確認』


『中心部へ権限接続あり』


「やっぱり仮面の男か」


 レイは視線を向ける。


 仮面の男は静かに立っていた。


 干渉術式維持中。


『継承者』


「うるさい」


『お前は理解するべきだ』


「理解したくない」


『世界維持は限界だ』


「だからって侵食は却下」


 レイは右手へ魔素集中。


 青白い古代術式が高速展開される。


『接続遮断』


 瞬間。


 巨大侵食体と仮面の男を繋ぐ黒い術式が断ち切られた。


『……接続障害確認』


 仮面の男が初めて一歩下がる。


「よし!」


 巨大侵食体の動きが鈍る。


 今だ。


「セシリア!」


「撃ちます!」


 セシリアの巨大魔法陣が完成する。


 空中多重展開。


 雷光収束。


 王国宮廷魔導士筆頭の本領。


『天雷収束砲』


 轟ォォォォッ!!


 極太の雷光が巨大侵食体を貫いた。


 直撃。


 地下広間が白く染まる。


 だが。


「まだだ!」


 レイが叫ぶ。


 核が残っている。


 雷撃だけでは足りない。


 巨大侵食体がなおも動こうとする。


『侵食核維持』


「しつこい!」


 レイは床を蹴った。


 転移。


 一瞬で巨大侵食体の胸部前へ。


「レイ様!?」


 エミリーが叫ぶ。


 レイは右手を核へ突き出した。


『権限停止』


 青白い光が核へ流れ込む。


 黒い核が軋む。


『停止拒否』


「拒否すんな!」


 侵食と管理。


 権限同士が激突する。


 バチバチと空間が裂けた。


 巨大侵食体が暴れ狂う。


「ぐっ……!」


 重い。


 出力が高すぎる。


 だが。


 あと少し。


 その時。


 仮面の男が静かに右手を上げた。


『再接続を――』


「させるか!」


 アルベルトの拘束術式が仮面の男へ直撃した。


 青い光鎖が仮面の男を縛る。


「今だ、レイ君!」


「教授ナイス!」


 レイは右手を核へ叩き込む。


『強制終了』


 瞬間。


 巨大侵食体の核へ亀裂が走った。

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