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ぐうたら三男は古代魔語で悠々自適生活を目指す  作者: シロネル
2章

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第四十五話 ぐうたら三男、王城地下へ突入する

 王城地下。


 普段は限られた者しか立ち入れない封鎖区画。


 そこへ向かう通路を、レイたちは駆け抜けていた。


「なんで王城の地下にまであるんだよ……」


 レイは露骨に嫌そうな顔をする。


「地脈中枢に近いからでしょうね」


 アルベルトが答えた。


「古代文明施設が存在していても不思議ではない」


「不思議であってほしかった」


 本音だった。


 セシリアが前方を警戒しながら言う。


「王城地下には古い封印区画が複数存在しています」


「聞きたくない単語きた」


「王族管理の秘匿施設も多いですから」


「もっと聞きたくない」


 絶対ろくでもない。


 そうこうしているうちに。


 前方から爆音が響いた。


 ドォォン!!


「っ!」


 通路が揺れる。


 騎士たちの怒号。


 魔法の炸裂音。


「戦闘中か」


 レイは顔をしかめた。


 そして角を曲がった瞬間。


「うわぁ……」


 そこは半壊していた。


 地下大広間。


 石壁は崩れ。


 床は抉れ。


 黒い魔素が漂っている。


 近衛騎士たちが侵食個体と交戦中だった。


「押されてます!」


「後衛下がれ!!」


 かなり危険な状況だ。


 侵食個体の数が多い。


 しかも地下水路のものより強い。


「なんで強化されてんだよ……」


『侵食進行率上昇に伴う性能強化』


「説明ありがとう畜生」


 レイがぼやく。


 その時。


 一体の侵食個体が騎士へ飛びかかった。


「危ない!」


 セシリアが即座に魔法陣展開。


『雷撃槍』


 轟ッ!!


 青白い雷が侵食個体を吹き飛ばす。


 だが。


 数が多い。


 別方向からさらに二体。


「チッ」


 今度はアルベルトが動いた。


 杖型魔導具を展開。


『圧縮衝撃』


 空気が爆ぜる。


 侵食個体二体が壁へ叩きつけられた。


「教授普通に戦えるよな?」


「研究者だからね」


「その理論おかしい」


 エミリーは避難誘導へ回っている。


「こちらへ! 負傷者を下げてください!」


 地下広間は混乱状態だった。


 レイは大きくため息を吐く。


「……面倒だなぁ」


 だが。


 放置はもっと面倒になる。


 右手紋様が発光した。


『停止』


 瞬間。


 広間全体の侵食個体が止まる。


「「「……は?」」」


 近衛騎士たちが固まった。


 侵食個体十数体。


 一斉静止。


「うわまたやった」


 レイ自身もちょっと引いている。


 だが便利すぎた。


「な、なんだ今の……」


「空間固定……?」


「こんな規模を無詠唱で……?」


 騎士たちがざわつく。


 レイは聞こえないフリをした。


 すると。


 広間奥。


 巨大な封印扉から黒い魔素が漏れているのが見えた。


「……あれか」


 他より濃い。


 嫌な気配。


『侵食源を確認』


「だろうな」


 セシリアも表情を険しくする。


「あの扉、王家封鎖区画です」


「開けたくないなぁ」


「同感です」


 珍しく意見が一致した。


 だが。


 黒い魔素は止まらない。


 むしろ扉の内側から何かが叩いている。


 ドン。


 ドン。


 ドン。


「……入ってるなこれ」


 レイは嫌そうに呟く。


 すると。


 近衛騎士の一人が駆け寄ってきた。


「セシリア殿! 封印術式が破壊されます!」


「あとどれくらい持ちますか!?」


「数分もありません!」


 最悪だった。


 レイは盛大に顔を覆う。


「帰りたい……」


 その瞬間。


 封印扉へ亀裂が走った。


 バキィッ――!!

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