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「謙信の甥に転生! 龍馬の日本を戦国から始める」  作者: 27Be


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第323話 1541年 11歳 博多を攻略出来るかな(1 大内家を削れ。博多交渉、始まる)

<緊迫!大内家の財布>


一五四一年の博多は、明との貿易や琉球経由の取引から生じる銀・硫黄・唐物などの流通を収入源とする港湾都市だった。


自治的な博多商人は、これら国際交易の仲介で利益を上げていた。


そして港税や商取引手数料は、大内家の重要な財政基盤となっていた。


このため大友義鑑は、博多の利権を巡り大内義隆とも争うも、一五三八年に足利義晴の仲介で和睦。


九州は大内と大友が拮抗する均衡状態となった。


大友義鑑と長尾家は経済同盟を結んでいる。


そこで真田幸綱が大友義鑑に、長尾家と大友家で博多を攻めようと提案したが、結果が芳しくない。


そこで再度、俺と真田幸綱で大友義鑑に博多奪取の共同作戦を持ちかける事になった。


俺と真田幸綱は、大友家の案内人の先導のもと、大友義鑑の居城である府内城に到着した。


奥の間に案内されると、目の前には大友義鑑がいた。


大友義鑑はこの時三十九歳。


領地拡大欲は強く、大友義鑑の父、大友義長も大内家に敗れている。


そのため、大内家には複雑な感情を抱えていた。


大友義鑑「おー、上杉龍義殿。この度は毛利元就戦勝利おめでとう。憎たらしい大内家に一泡吹かせたかと思うと酒が旨い。お主と一杯やりたい所だが、お主の年齢ではちと厳しいのー。ガッハハ」


機嫌が良いようだ。


俺「それではもっとお酒が美味しく飲めますように、博多を共同で攻めませんか?」


大友義鑑「真田殿にも説明したのだけど、幕府の仲裁で大内家と和解した以上、大内家とまた揉めるわけにはいかない。大内との全面戦争は避けたい」


俺「まず幕府は、大内家が貧乏するとお金が入って来ないものだから怒るのですよ」


大友義鑑「まぁ確かにの」


俺「今、大内家は石見銀山を尼子が押さえていて、金が入って来ない。明貿易は中継地の琉球を俺が押さえたから金が減った。これで博多を取られたら大内家はどうなりますか?」


大友義鑑が興味を持った顔になる。


大友義鑑「潰れるとは言わんが、相当苦しくなる」


俺「そんな大内家に代わり、幕府の収入の穴をふさぐよう言われるのはどこでしょう?」


大友義鑑「長尾家だ。しかし大内家の分も合わせると巨額だぞ」


俺「そのための博多と琉球です」


大友義鑑「大内が博多奪還に来たら?」


俺「東で尼子と毛利元就に暴れてもらいます。大内家は西に戦力集中が出来なくなります。大内家は戦力を大友家に振り向ける事は出来ないのです」


大友義鑑がニヤリとする。


<危機!幕府の怒りを誰が受けるか>


大友義鑑「お主の腹は読めた。どうせ幕府に大内家の献上金を負担させられるのだから、目一杯大内家の収入源を奪ってやろうという腹だろ」


俺「そうです。博多を取って幕府から怒られるのは長尾家であって、大友家ではないのです。大友家は博多からの収入の一部を献上すれば幕府の機嫌も直ります」


大友義鑑「うん、すると博多港の税収入は大友家でもらって良いのか?」


俺「そうです。ただ長尾家は無税にして下さいね」


大友義鑑「分かっておる、分かっておる」


俺「大友家は博多港からの税収入で、博多の防衛を固めて下さい。何しろ今は石見銀山や、金になる越後の商品や琉球の商品が滞っているのですよ。博多商人は勝ち馬に乗る者たちです。我々の言う事を聞くでしょう。博多の豪商、神屋寿禎には書簡を送っておきました」


東は毛利元就と尼子に暴れてもらう。


大友家で大内家の山口館を攻めても面白い。


俺「東は毛利元就と尼子に暴れてもらうので、大友家で大内家の山口館を攻めても面白いですよ」


大友義鑑「それは良い。親父も儂も大内家にやられているので、儂で大内家を滅ぼす事が出来たら重畳よ。その時はお主と一杯やりたい所であるが……」


大友義鑑は俺の姿を見てため息をつく。


中身は三十二歳だぞ。


俺「それでは博多港奪取の作戦案ですが……」


<帰り道の真田幸綱>


帰り道。


真田幸綱「若様すごいです。勉強になりました」


俺「今回は決定権が俺にあるものばかりでの交渉だから、真田には悪い事をした」


真田幸綱「いえいえ、そんな」


俺「山本勘助にどうじゃった? って言われるんだろう」


真田幸綱「まぁ言いますよね」


俺「今回は成功したんだから真田の手柄にしておけ。山本勘助も敵に捕まってから成功したんだから、似たようなものだよ」


次は博多港の奪取作戦だ。

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