第302話 1540年 10歳 亡命王子は琉球王国の革命出来るかな・最終戦(31 反撃開始、しかし兵士達は行き先を知らない)
< 合流 >
馬が置いてある場所に、小島兄弟が先に到着した。
大助達は、まだ来ていない。
小島が山田に、那覇が王家軍に取られた状況を説明する。
三時間ほどしてから、大助や三姉妹が到着した。
かなり疲労している様子だった。
服が煤で黒くなっている。
山田が皆に頭を下げる。
山田「皆様のおかげで一命をとりとめました。私は明後日に死刑になると昨日宣告されてました。だから、兄者の声が聞こえたとき、涙が出そうになりました」
三姉妹が顔を見合わせる。
長女「やっぱり裏切り者がいるわよ。城間か紫苑姫のどちらかよ」
山田「そうですね。どちらかが裏切り者ですね。ですので、これを利用したいと思います」
山田がニヤリとする。
小島や大助は知っている。
山田のニヤリが出たときは、必ず悪巧みが発動するのだ。
<危機の中の悪巧み>
山田は小島や大助や三姉妹に、ゴニョゴニョと話す。
皆が驚く。
三姉妹が同時に声を上げた。
三姉妹「はぁ!?」
その驚いた顔を見て、山田もまたニヤリとする。
王子達に言った通り、明後日に決行したということにして辻褄を合わせた。
野営をして日程調整をし、小島達は王宮に帰ってきた。
王子は山田の手を握る。
王子「本当に山田殿が無事で良かった。良かった。これで那覇を無事取り返せるな」
山田はニコリとして返す。
山田「今、那覇に駐留する王家軍を叩き潰す案を考えておきました」
山田は津村の方を見る。
山田「今、出撃できる兵士は何人いますか?」
津村「軽傷者も含めれば八百名は行けると思う」
やはり負けると、当初の二千名からは減る。
逃亡者が出てくるのだ。
しかし、勝てばまた増える。
そういうものだ。
山田「三日後、出撃します。準備をお願いします」
26 反撃開始
小島は王子に出陣の挨拶をする。
王子の側には、城間と紫苑姫が微笑んでいる。
紫苑姫「皆様のご勝利をお祈り致します。神様もきっと正しい人達に光を照らしてくれますわ」
城間「そうじゃ、小島殿、我が城を取り返してくれ。頼む」
王子「本当はついて行きたいのだが、山田殿に強く止められたので、この砦で皆の勝利を願っている」
小島「それでは行ってきます」
守備隊として、李超と津村を残した。
王子達が外に出て、那覇方面に向かう小島達を見送る。
一刻ほど経過した頃。
小島「ここで首里に向かう」
兵士達が驚く。
兵士達(今から王宮を攻めるのか? まぁ山田さんが来たからな。敵を騙す前にまず味方からって言うしな)
三時間経過後、首里の郊外に着いた。
三姉妹が帰ってきて、小島と山田に報告に行く。
長女「山田さんの想定通り、まるで警戒されていないわ。二十人くらいってとこね」
小島「この人数なら楽勝だぞ」
山田「敵は那覇に集中していますから、まさかここが襲われるとは考えていません。もの凄く王家も困るでしょう(笑)」
小島「そうだろうな(笑)」
次女「こんなこと考えるの山田さんだけよ(笑)」
山田「色々な調査を三姉妹さんには頼んでましたからね」
小島「さぁ、攻めるぞ」
兵士達は緊張する。
兵士A(おい、隊長達、今から王宮を攻めるっていうのに何笑っていたんだ?)
兵士B(あの人達、戦いが好き過ぎるんだよ。お前、死ぬなよ)
<緊迫!首里への進軍>
兵士達は、着いたぞと言われた場所に愕然とする。
そこは首里の王家倉庫であった。
兵士達(王宮じゃなくて倉庫かよ)
小島「攻めるぞ」
何しろ八百人対二十人だ。
あっさり警備員を拘束して終わる。
小島達が王家倉庫に入る。
財宝室に入ると、金箱が整然と積まれている。
明王国に納める一万五千貫相当の金が、二百四十キロ相当、箱詰めされていた。
食料も満載だ。
米俵の匂いが鼻につく。
目分量で百三十石。
二十トンくらいである。
小島「さぁ持ち出すぞ」
兵士達はびっくりである。
でも、食料や金を奪えるので兵士達もワクワクしている。
山田「このために馬五十頭を連れてきたのです。馬にも目一杯載せて下さいね。食料庫は空にして下さい。そのための八百人ですよ」
全部積み終わった。
山田「それじゃ、いつものように火をかけて、王家の皆様に挨拶してやりましょう(笑)」
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