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「謙信の甥に転生! 龍馬の日本を戦国から始める」  作者: 27Be


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301/310

第301話 1540年 10歳 亡命王子は琉球王国の革命出来るかな・最終戦(30 王宮潜入、脱出までが本当の地獄)

< 王宮の牢、間に合うのか >


糸満砦から王宮に向かうのは、小島、大助、黒子全員と三姉妹だ。

全員が帰りの逃走のため騎馬に乗り移動する。山田用の空馬も用意してある。


道中、小島は三女すみれに聞く。


小島「何か理由があり一日違いを言ったと思うが、なぜだ」


三女「私は按司城間か紫苑姫が裏切り、王家と繋がっていると思います。」


小島「••••確かに、裏切り者がいると考えた方が状況が説明出来る。

しかし、今は賢弟救出が最優先だ。

今はこの話は無しだ、いいな」


三女「はい」


次女「すみれが嫉妬でウソ言ったかと思った」(小声)


三女「そんなわけないじゃん」(小声)


長女「いーーや、すみれは嫉妬は少しある」(小声)


三女「ばらさなくてもいいじゃん」(小声)


首里に着く。

人目があるので町ハズレに馬を止め、一人を管理で残す。

全員、鹵獲した王家軍の兵装に着替える。


夕刻、日が沈み暗くなった頃から行動を開始する。

王宮の前に移動する。

王宮の牢獄の最短の塀を目指す。


王宮の周りを周回する警備員が、何秒後にその場所に現れるか計測する。

1200(約20分)を数えたら、規則的にその場所に現れることがわかる。


二つの組み立て式ハシゴで、21名の内2名を王宮の外側に残し、脱出後の手助けをする。

19名全員が組み立て式ハシゴで登り、ロープで堀の向こう側に降りる。

最後の人間が脱出で使用するので、組み立て式ハシゴを王宮側に下ろす。


さらに内側にも2名残して、組み立て式ハシゴの管理と脱出時の手助けをする。

17名で王宮の牢獄を目指す。


<危機!>


大谷が王宮の図面から、山田が捕らえられている場所を推定する。

政治犯とかは、看守とかに思想を教え込み感化させる危険がある。

このため政治犯は、看守に極力接触させないようにさせる。


そうなると、王宮の牢獄はそこまで大きくないので、収容場所も容易に推定可能である。

牢獄は石積み(石灰岩)で囲われている。


小島は、石灰岩で囲まれた冷たい所に賢弟(山田)がいると思うと、早く救い出してやりたい気持ちで一杯になる。


小島「ここに賢弟がいるのか? どう確認するんだ?」(小声)


大谷「ここの穴から確認すれば良いですよ」(小声)


見れば、頭一つ分くらいの穴が2メートルほどの高さに開いている。

大助が小島を肩車する。


小島「賢弟、賢弟」(小声)


しばらくして、机を動かしてその上に登り、山田が小島に話す。


山田「兄者、助けに来てくれたんですか。ありがとうございます」


山田は暗闇の中で、小島の声が聞こえた瞬間、胸が熱くなった。


小島「俺達は兄弟だ。当たり前だろ。大助もいるぞ」


山田「次兄もありがとうございます」


大谷は、これ以上盛り上がられて困るので、

大谷も黒子に肩車されて空気穴から山田に話す。


大谷「山田さんは、この空気穴から一番遠い所に行って下の机で自分の身を守って下さい。爆破しますので」


山田「王宮中から全員警備が来るぞ。」


大谷「大丈夫です。山田さん下がって下さい」


大谷が火薬を仕込み、導火の準備を整えた。

そして合図と同時に点火した。


ドカン


地響きをするような爆発音がして、空気穴を中心に人の身体が抜けられるような大穴が空いた。

遠くで兵士の怒号が聞こえる。


大谷「山田さん、早く出て来て下さい」


山田は机を脚立のように使い、穴から頭と手を出し、小島や大谷に引っ張ってもらい、外に出る。


小島、大助「賢弟ーーー」


山田「兄貴ーーー」


三人が涙の再会をしている。

三姉妹と木杉は冷ややかに見てる。


大谷「山田さんは早くこれに着替えて」


そう言って王家軍の兵装を渡す。

山田は大慌てで王家軍の兵装に着替える。


大谷「じゃあ、木杉さん手筈通りに頼む」


木杉「任せて、こっち」


木杉は小島兄弟を連れて正門へ向かう。

大谷達は先程の侵入口に向かう。


三女「これ私たち囮ってことでしょ?」(小声)


次女「派手に暴れても良いって意味よ」(小声)


長女「すみれは、あんたの嫌いなあの女の顔を思い出せばやる気出るわよ(笑)」(小声)


三女「おっしゃーーやる気出たーーー」


<まだ終わらない>


大谷「ということで、散開して食料庫や軍事設備に火をつけて下さい。発火装置は渡してありますからね。脱出経路はあの場所でお願いしますよ。」


山田「とにかく食料庫は徹底して火をつけて下さい」


次女「簡単に言わないでよ!!」


大谷「お願いしますよ。散開」


三姉妹は、一人が火を付け、二人がカバーという形で食料庫を中心に火を付けていった。

火を付けられると、怪しい人物を追うより消火活動を優先しなければならない。


兵士は誰が爆発現場に行って、誰が消火活動をするのか、右往左往だ。

木杉は、兵士が混乱するのを待った。


大助「木杉さんこれどうすんの、侵入口は向こうでは?」(小声)


山田「次兄、木杉さんには作戦があるんですよ」(小声)


木杉「行くよ」(小声)


大助「そっち、正門だよ」(小声)


正門の警備の兵士が小島兄弟に声をかける。

上から下から眺めるが、王家軍の兵装なので怪しまれない。


警備「うん、お前達何だ」


木杉が男の声色を使う。


木杉「大変です。向こうが火事です。ほら、早く消火活動しないと。俺達、上から命令されて賊を追ってきます。

そっちは早く消火して下さい。こっちは賊を追いかけるので」


警備の兵士「おぅおう、わかった。」


その警備の兵士は正門の他の兵士に声をかける。


「おい、みんな火事だぞ、急げ、燃えてしまう」


正門の警備兵は小島兄弟に構うことなく、小島兄弟はゆうゆう脱出して合流場所に向かった。

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