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「謙信の甥に転生! 龍馬の日本を戦国から始める」  作者: 27Be


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第286話 1540年 10歳 亡命王子は琉球王国の革命出来るかな(15 琉球王国、反撃前夜の宴)

< 支持基盤の拡大 >


王子の手紙による呼びかけで、按司二十名の内、八名が支持してきた。

これは、クーデター前夜としては異例の数字だった。


その八名も、按司本人ではなく代理の者がお金や食料を置いていく。

それでも十分大きい。


次いで、琉球王国全体から流民らが兵士志願に来た。

その数、一二〇〇名だ。

無論、直ぐ使えるわけではなく、長尾軍の兵士達が訓練する。


王子が最初に支配下においた地区が那覇というのも大きかった。


何しろ琉球王国は島国なので、那覇港という大きな港を抑えられると、現王家は食料と金という大事な二つが滞るのである。

このため、現王家の大規模な反撃が予想された。


<迫る反撃>


ある夜、王子主催の慰労会が開かれた。

気兼ねなく楽しめるように、男と女で分けられた。


女子の飲み会の参加者は、三人姉妹、木杉、三上姉妹である。


木杉「三上さんは何で大助選んだ?」


三上姉妹「大助は最高。優しいし、ちゃんと向き合ってくれる。今の私たちには一番安心できる人だよ。

困った時にちゃんと向き合ってくれる。

将来は分からないけど――今は一緒にいたいと思ってる」


木杉は泡盛をクイっと一杯飲む。


木杉「ふーん、そう。大助見直した。

すみれは王子狙いなんだろう?」


三女「うん、今は王子以外考えられない」


木杉「今、一九歳だろう? 若いんだから無茶しろよ。

年取ったら手堅くしか行かないんだぞ」


三女「確かに無茶だと思ってるけど頑張る」


木杉「おー、いけ、いけ。応援してやんよ」


長女「木杉さんは、誰か狙っている男いるの?」


木杉「いない」


次女「津村さんは? 噂になってたよ」


木杉「噂だけだよ。私は黒子優先だよ。恋愛は二の次」


長女「木杉さん美人だから、狙う男はヤマほどいるでしょう。羨ましい」


木杉「葵も美人だから、狙う男くらいいるだろう。うちの黒子の男でよけりゃ、いくらでも紹介するぞ」


長女「本当? マジお願い」


次女「私も、お願いします」


長女と次女が木杉に手を合わせ、拝む。


木杉「おー、任せとけ」


木杉が笑顔でまとめる。


<騒がしい男達>


男子会は王子を中心に、小島兄弟、李超、比嘉仁喜、津村、早瀬が集まっていた。


小島と大助「王子、申し訳ない、準備させて下さい」


そう言って、喜屋武をまず柱のそばの椅子に座らせ、喜屋武の腰のあたりを柱に厳重に縛り付ける。

それから喜屋武のそばに大きな机を持って来た。


小島「これで心置きなく飲める」


大助「そうですよ。この方法見つけるまで俺達大変だった」


小島「そうだな。おい、今日は飲むぞ」


李超「とことんだぞ」


喜屋武「俺もとことんだ」


比嘉仁喜「喜屋武の兄貴はほどほどで」


大助「比嘉仁喜、喜屋武が暴れても大丈夫だぞ。御前もゆっくり飲め」


山田「皆さんが酔っぱらう前に、今後の確認しますね。

李超さんの部隊と津村さん、早瀬さんの部隊と木杉さんで糸満を落とします。

那覇の隣の久米村は重要なので、王子の説得で落とします。

持久戦になって困るのは那覇ではなく、首里です」


王子「皆さんの頑張りのおかげで、琉球王国の奪還に向けて第一歩が踏み出せたと思います。ありがとうございます」


王子が深々と一礼する。


小島「王子も賢弟も固い話はそれくらいにして飲みますぞ。王子、挨拶して」


王子「そしたら両親から習った、琉球王国でお酒を飲む時の挨拶をしよう。

カリー!」


一同「カリー!」


皆、泡盛やら古酒クースやら琉球王国の地酒を飲み干す。

酒の肴も琉球の特産品が山盛りだ。

ミーバイ(ハタ系)の塩焼き、海ぶどう、豚の内臓の煮込み(中身汁)、ヒージャー汁。

山羊は祝いの席のご馳走である。


皆、美味い、酒が進むと言いながら楽しむ。


酒が進むと、異変を起こす奴がいる。

喜屋武だ。


<宴の火種>


小島「大助、そっち持て」


大助「了解」


小島と大助と何人かで、大きな机を料理や酒ごと、喜屋武がくくり付けられている柱から離した。

皆、手慣れている。


柱にくくり付けられている喜屋武は、一人暴れている。


比嘉仁喜「なるほど、こういう手があったか」


大助「酒弟は、酔っぱらうと腰の紐を自分で外す事が出来ないんだよ。

後は、暴れるだけ暴れて寝てしまうから大丈夫」


比嘉仁喜「万全ですね(笑)」


大助「弱い柱じゃダメだぞ。酒弟はこの前、柱を引っこ抜いて俺達大変だった」


喜屋武はウガーっと奇声を発して、柱を引っこ抜こうとしている。


李超「小島、勝負だ」


小島「返り討ちだ(笑)」


楽しい夜は更けていった。

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