第285話 1540年 10歳 亡命王子は琉球王国の革命出来るかな(14 王子の支持は本物か、琉球に走る不穏な空気)
< 王子の支持基盤の拡大 >
山田は王子や城間、小島、その他幹部連中を集め、会議を開く。
山田「我々は越後から琉球まで度々手伝いに来れません。ですので、民衆と按司の王子への支持がものすごく重要です。まず、琉球王国の按司20名の説得をどうしましょうか?」
王子「按司20名に、私と城間殿と玉城殿の手紙を出そうと思う。
私からは初代王家の正統性と将来への約束を書き、城間殿には経済的な現状と私になったときの将来の展望を書いてもらい、玉城殿には現在の政府の軍に対する弱点と長尾軍と李超軍の精強さを書いてもらおうと思う。どうだろう」
山田「確かにまずは手紙が良いと思います。ダメな按司は軍を動かして直接説得しましょう。
次に民衆ですが、まずは子供に新王が来るという歌を流行らしたいのです。それで皆さんに頼んだものを王子に選出してもらいました。王子、寸評お願いします」
<不穏な会議>
王子「まず山田殿の歌から行きましょう。
『昨日の雨は まだ止まない
お腹もペコペコ 笑えない
偉い人たちは 雲の上
僕らの涙は 見えてない
南の海から 風が吹く
太陽連れて 風が吹く
古い扉は さよならさ
キラキラ輝く 王様が来る
僕らの夜明けは もうすぐそこ!』」
王子「次は小島殿の歌から。
『風が変わるよ 島の道
昨日と違う 空の色
誰も知らない ひそひそ話
「新しい朝が来るんだって」
せーの! 世が変わる 時が来る
光の方へ 手を伸ばせ
名前は言わない でもわかる
“正しい人が戻る日”
みんなで歌おう 未来の歌』」
王子「次は大助殿の歌から。
『風吹けば 波が笑う
古い船は もう疲れた
新しい風 どこから?
空がひらく 海が呼ぶ
海の向こうに 光があるよ
怖がらないで 手を伸ばそう
昨日の王より 明日の夢を
みんなで行こう 新しい島へ』」
山田「これは、次兄が圧倒してますね」
王子「そうですね。大助殿にこんな才能があったんですね」
大助「すいません、俺は出来なかったので、三上姉妹に頼みました」
三上姉妹とは大助の恋人だ。大助は三上姉妹がいないとポンコツになるので三上姉妹を琉球まで連れて来ている。
小島「そうだろう、出来が良すぎだぞ。三上姉妹ので決まりだな」
<歌が走る>
山田「それではこの歌を城間殿と玉城殿の兵士で、子供と話すことが上手い人に頼んで琉球王国で流行らせましょう。
そして貧民街や飲み屋街で比嘉仁喜の子分さん達に王子の噂を広めて支持を集めて欲しいのです。出来ますか?」
比嘉仁喜「任せてくれよ、那覇にいる俺の兄弟分にも手伝ってもらうからよ、ヤクザ者は全て王子の味方だと思ってくれて良いぜ」
三姉妹がこそこそ小声で話す。
次女「すみれ、あんたも歌詞応募したけど落選したんだろ。どんなの出したんだよ?」
長女「あれは落ちる。見る?」
「王子 王子 かっこいい
笑うと 胸が どきどき
刀より 強いの その目線
私の心を 切っていく」
次女「バカじゃない? 落ちるわよ」
三女「・・・言うなーーー」
長女「王子“好き好き”の方がよかったんじゃん(笑)」
三女「その手があったか」
次女「そんなわけあるか」
ここまでお読みいただき、ありがとうございます!
「面白かった!」「続きが気になる!」と思っていただけたら、
ブックマークや、評価ポイントの☆☆☆☆☆を★★★★★にして
応援していただけると、とても励みになります。
皆様のブックマークと評価が、
今後の更新の大きなモチベーションになっています。
どうぞ、よろしくお願いいたします!




