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「謙信の甥に転生! 龍馬の日本を戦国から始める」  作者: 27Be


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280/328

第280話 1540年 10歳 亡命王子は琉球王国で革命出来るかな(9 亡命王子、敵兵の前で頭を下げる)


8 王子の演説


次の日、王子は城間から相談された。


城間「王子の事を我が兵士にどう伝えましょうか? 下手に伝えると、私の裏切りが予定より早く今の王家に伝わります。」


王子は一瞬考えるが、すぐ決断する。


王子「城間殿、貴方の兵士は私の兵士でもある。

自分の兵士から信頼を得れなくて、どうして王を名乗る事が出来るのか?

城間殿の兵士を広間に集めてくれ」


城間は驚く。


広間に集められた兵士達は、何事かとこそこそ話す。

拘束された者はいきなりの理不尽に受けた暴力に、憤りを隠さない。


広間に城間と王子が現れる。

王子の気品を見て、ただ者ではない事を兵士達もわかる。


まず城間が前に出る。


城間「おまえ達、良く聞け。

ここにおられる方は琉球王国初代尚巴志王の正当継承者、尚世真王子だ。

儂ら城間家は初代からこの那覇を任されたから今の地位がある。

儂らは今後、正当継承者尚世真王子に従う事にする。

異論があるものは名乗り出よ」


異論など言える空気ではない。

当然、名乗り出る者はいない。


だが、空気は硬かった。

兵士達の視線には、怒りと不安が入り混じっていた。


<緊張>


王子が城間に断り、前に出る。


王子「皆、いきなり言われて驚いているのが実情であろう。

まずは、昨日手荒な真似を受けた者はすまなかった。」


王子の声は静かだが、よく通った。

王子が一礼する。

兵士達が驚く。王が兵士に謝る事はあり得ないからだ。


王子「城間の忠臣たる兵士諸君。

私は皆に将来の栄達を約束しよう。

私は城間を最初の按司とした。

栄誉はこれからの働き次第だ。

まずはその証拠に、皆に百文づつ配ろう」


(琉球で百文は飯が数日食える額)


淀橋が百文づつ渡し、王子が兵士達と一人一人握手していく。

兵士達は感動している。


最後に広間から王子が出る時、誰かがぽつりと手を叩いた。

それが二人、三人と増えていく。


気付けば、広間は拍手に包まれていた。


<ざわめき>


これを見た城間は、胸の奥が熱くなるのを感じた。

王子が、自分の忠誠を尽くす事に値すると確信した。


応接間に戻り、城間は王子に言う。


城間「王子、現王家が那覇に所有する倉庫があります。

そこの食糧や財宝を頂ければ、革命はさらに前進するでしょう」


王子「早速、小島隊長と相談しよう」


王子の革命が、また一歩前進する。

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