第264話 1540年 10歳 安東家を攻略するぞ(⑧裁決の場で一番困る展開になった)
<裁決>
領主安東尋季(あんどう ひろすえ )
長男安東 棟季
筆頭家老 檜山 正季
次男の安東舜季 (あんどう きよすえ )
が俺の前に並ぶ。
ここには俺の軍団幹部と俺の家臣の志村家老内定 比内 重義父と志村の許婚、比内 澪娘 も並ぶ。
俺「長男を除き皆、南部家に引き渡す事になっている。連れていけ。」
皆、何か言っているようだが南部家で言ってくれ
俺は長男の前に行く
俺「長男安東 棟季、お前は蝦夷地で開拓業務やらないか?
安東家家臣も俺達の言う事は聞かない奴でも安東家の血を引くお前の言う事は聞くと思う。
蝦夷地だと、長尾家預かりだけど安東家を再構出来るぞ。
お前が創業のつもりでやってみないか?」
長男は顔を上気させ、俺に土下座をし
長男「上杉龍義殿、是非ともやらさせて下さい。必ず期待に応えます。」
俺は、問題が一つ片付いたと胸を撫で下ろす。
唐突に比内 澪が俺の前に来て土下座した。
澪「若様お願いあります
私は志村大悟さんがとても大大大好きでした。嘘偽りなく本当です
志村大悟さんは人間的に立派で部下にも皆にも優しく良く出来る人です。
私以外の人にも愛されると思います。」
安田「志村を褒めるなら後にしなさい」
俺「そうじゃないだろ。
最後まで俺がキチンと聞くから自分の思いを全部吐き出しなさい。」
澪はコクンと頷く
澪「安東棟季の結婚相手は私以外無理なのです。私は志村大悟さんではなく安東棟季と添い遂げる事をお許し下さい」
俺達は目がテンである。
そこに顔を真っ赤にして怒り狂う父が乱入する
父「澪、お前は、何を言っているのだ。
全て失くすぞ、将来も何もかもだ。
今、儂がお前に代わって若様や志村さんに謝ってやるから。
土下座でも何でもしてやるから発言を取り消して謝れ!!」
そう言って父は澪の手を引っ張ろうとするが振り払う澪
澪も顔を真っ赤にして怒鳴る
澪「父上こそ忘れている。私達親子は安東 棟季さんから2度命を救われている。
一つ目は分家から嫁を貰えば良いのに私を選んだとき
二つ目は自分の危険を省みず私達を南部に逃がしてくれたとき
恩を返したいもあるけど、棟季さんは私の運命の一部なの。
顔を見てはっきりわかった。」
父は澪の発言を聞きワナワナ震えながら
父「勘当だ、顔も見たくない」
娘「結構です。孫の顔も見せません」
父が娘に手をあげようとする
俺「重義、やめろ」
皆呆気にとられている
俺「志村、お前はどうなんだ」
志村は涙が止まらない
自分の半身が壊れていく音がする。
志村は涙が止まらず声を絞り出す。
志村「••••••澪、俺はお前でなくちゃダメなんだぞ」
澪は泣きながら
澪「大悟さんは、本当に素晴らしい人、深く傷ついた私達親子を癒してくれた。私が保証する。私なんかより良い人が絶対現れるわよ。私の事もすぐ忘れるわ。
本当に大大好きだった。
本当に本当にありがとうございました。」
一礼して、澪が泣きながら走り去る
安東棟季が一緒に行きたそうなので許可する。
俺達は途方にくれる
目の前で家臣がキレイに許嫁に振られたのだ。
弟分の高木が志村に駆け寄ってくる
高木「澪さんがいなくなっても俺がいますよ」
高木が地の底にいる志村の肩を抱き笑顔で励ます。
俺「そうだぞ。俺達がいるぞ。
ところで、志村お前家老内定の澪の父親どうするんだ、仕事出来そうだし俺の事務方で活躍するだろうから引き取るぞ」
志村が青ざめた顔で声を絞り出す。
志村「••••若様ありがとうございます。
比内 重義殿は私の方で使いたいです。」
志村は娘に出ていかれ途方にくれる比内 重義の所に行き頭を下げる。
志村「比内 重義殿、引き続き事務の方をよろしく頼む」
比内 重義「こちらの方こそ娘が仕出かした不始末、お詫びのしようもございません」
とにかく土下座して額を地に何度も付け平謝りである。
志村は比内 重義を助けおこし
志村「あなたはこれからお父さんではなく、家臣として扱います。よいですね?」
比内 重義「かたじけない、かたじけない、このご恩は忘れません」
澪は井戸の側にいる。
感情の整理が出来てなくて涙しか出ない。
澪は大好きな志村と父を傷つけた事に泣いていた。
それでも澪は自分の判断は絶対正解だったと思う。
昨日夜通しずっと考えていた。隣で寝ている志村の顔を見て自分の判断が正しいか不安にもなった。
しかし、澪は安東棟季が忘れられない。
安東棟季と離れてからも1日のどこかで必ず安東棟季を思い出していた。
志村と幸せに過ごした日も笑いあった日も安東棟季が一瞬頭をよぎっていた。
また、澪は泣いた。
澪は後ろから抱き締められた。
暖かい懐かしい匂いだ。
立ってられない。
また、強く抱き締められる
澪にはとても心地良い。
安東棟季「ありがとう。俺を選んでくれて、言葉に出来ないくらい愛してる」
澪「••••••私もよ。ずっとあなたの事を思っていた」
安東棟季「俺、蝦夷地で澪にいっぱい苦労かけると思うけど、幸せにするよ」
安東棟季がニコっと笑う
澪はこの優しい笑顔見て自分の判断が間違ってなかった事を確信する。
澪は泣き笑いで微笑む。
澪「二人でいっぱい苦労して、一緒に幸せになろ(笑)」
澪はもう泣いていなかった。
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