第263話 1540年 10歳 安東家を攻略するぞ(⑦安東家の長男救出、再会の一言が重すぎる)
< 長男 安東棟季>
元安東家次席家老**比内重義父と、長男の元許婚比内澪娘は、自らの命の危険も省みず、自分達親子を逃がしてくれた長男 安東棟季**の軟禁先へ急ぐ。
無論、志村に許可を取り、兵士五人を借りている。
父
「おい、こっちにいるはずだ。安東家のしきたりだと、この建物のはずなんだ」
娘
「お父さん、いいから急いで」
軟禁先の建物には、警護しているはずの兵士もいない。
父は一番奥の部屋を目指す。
木製のかんぬきを外し、
父
「(長男)安東棟季殿、迎えに参りました」
長男
「••••••その声は比内重義か、澪も一緒か?」
<緊迫>
長男が、やつれた様子で軟禁された部屋から出てくる。
長男は足が弱っているようで、うまく歩けない。
長男がこけそうになるのを、澪が慌てて支える。
長男が嬉しそうに笑顔を浮かべる。
澪は、大好きだったかつての許嫁の笑顔に、胸がキュンとする。
長男
「澪か、会えて嬉しい。ずっとお前の事を考えていた」
澪は一瞬、嬉しそうな笑顔を浮かべる。
だが、今の許嫁である志村の顔を思い出し、険しい顔になる。
澪
「バカ、そんな事を言うのは止めて、私はもう、他の人のお嫁さんなの」
長男は澪の両手をギュッと握り、真っ直ぐ澪の瞳を見つめ、今まで最愛の人に会えなかった自分の熱情を伝える。
長男
「構わない。
俺とこれからずっと一緒にやって行こう。
俺の人生は澪無しでは無理だ。この軟禁生活でわかった。
愛してる、俺はずっとお前が好きだ。
大好きだ。ずっと一緒にいたい」
<揺れる想い>
困る父。
慌てて長男と娘を引き離す。
父
「困ります。
私達親子は安東棟季様に命を救われました。今回の救出で恩を返した事にして頂きたい。
澪、行くぞ」
父は兵士に**安東棟季**を若様に届ける事を頼み、ずっと長男の顔を見つめ続ける娘を引きずるようにして野営地に戻った。
澪は、最後まで振り返り続けていた。
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