表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「謙信の甥に転生! 龍馬の日本を戦国から始める」  作者: 27Be


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

139/285

第139話 1538年 8歳 細川晴元が来たぞ。

前回、

数的優位で長駆遠征していた木沢長政に対し、

居城を落とすことで進軍を止め、徹夜で引き返させることに成功した。


疲労が頂点に達したその瞬間を突き、

約二倍の敵を討てた。

<幾内の扱い>


柿崎と馬場が俺の部屋に来て、今後の計画を話し合う。

二人とも、せっかく奪取した普門寺城を、ほぼ無償で細川晴元に渡すことが面白くない様子だ。


柿崎

「若様、普門寺城を橋頭堡として幾内で勢力を広げてはどうでしょう。

 兵士も現地採用を増やし、近隣の国人衆を調略していけば、

 細川晴元ではなく長尾家が将軍家を奉ることも出来ますぞ」


「確かに、柿崎の言う通り橋頭堡には出来る。

 だが、ここでの俺たちは“他所者”だ。

 国人衆も大名も従わない。

 補給線を断たれて終わりだよ。


 だから――

 この地から得られるものは、すべて越後に持ち帰る」


柿崎

「……どういう事ですか?」


「この城の財産はもちろんだが、

 細川の許可を取って、幾内で越後への移住者募集を行う。


 対象は健康な三十五歳以下の男女、または独身者。

 越後永住希望者とし、到着後に一家族五百文を贈呈する。


 幾内中に立札を二千ほど立てる。

 一万人くらいは来るだろうな。


 新田開発、鉱山、工場、蝦夷地――

 使い道はいくらでもある。


 若い人間を取ってしまえば、

 領地を占領したのと変わらない効果があるぞ」


織田信長の楽市楽座は、

商人が一都市に千人から五千人ほど集まる政策だ。


だが俺の募集であれば、

農民、商人、工場勤めなど、幅広い人材を呼び込める。


無論、

一家族に五百文を支払える財力があることが前提だ。


一万人規模なら、

独身者と家族連れを含めて、

支出は二千五百貫から三千五百貫ほどになる。


<細川晴元の来訪>


ほどなくして、細川晴元が普門寺城にやって来た。

恵比須顔である。


自らは手を汚さず、

長年の仇敵が滅び、領地まで手に入るのだ。

浮かれない方がおかしい。


「こちらが、木沢長政の家老、正妻、側室、

 およびその子供たちです。お引き取りください」


細川晴元の供回りが受け取る。


細川晴元

「上杉龍義殿、かたじけない。

 今回も実に助かった。

 約束通り、越中の守護大名に任命しようぞ」


「ありがとうございます。

 ですが三好氏が動かなかったため、

 こちらは二倍の兵力と戦うことになりました。

 そちらには、どのようなご事情が?」


細川晴元

「儂は再三再四、出陣を促した。

 だが『上杉はどうせ勝つのだから無駄』と言って、

 動こうとしなかったのだ」


「……本当に、三好氏に殺されますよ。

 若いですが、三好長慶は将来の禍根になります」


細川晴元

「それは、まことか?」


「間違いなく。

 すでに片鱗は見せているはずです」


細川晴元

「……確かにの。

 分かった。必ず何とかする。

 また面倒をかけるやもしれんが、よろしく頼む」


「それと、もう一つお願いがありまして。

 木沢長政軍から、少し人を頂きたい。

 加えて、幾内で越後への移住者を募集する立札を立てたいのですが」


細川晴元

「構わぬ。

 儂が受けた恩に比べれば、容易いことよ」


「移住者は陸路で越後へ向かわせます。

 そのため、加賀を通らねばなりません。


 幕府からの通行許可命令を、

 石山本願寺・証如殿と、

 加賀の責任者・下間頼秀殿宛てに頂きたい」


細川晴元

「造作もない」


「では、お付きの方をお借りします。

 柿崎、馬場。幾内に立札を二千ほど立ててくれ」


柿崎・馬場

「承知致しました」


<人は国力>


細川晴元が去った後、

供の者を連れ、幾内各地を回って立札を設置した。


結果――

一か月ほどで、想定を上回る一万二千人の健常な男女が集まった。

三十五歳以下、赤ん坊や子供も含めてである。


不健康な者、素行不良は除外する。


木沢長政に、ほぼ無傷で勝ったことが大きかった。

人は敗者ではなく、勝者に付く。


敗者になれば、重税、労役、無理難題が待つ。

勝者であれば、仕事があり、食い扶持がある。


ある者は、

「越後で人生一発逆転だ」と言い、

ある者は、

「腹いっぱい飯が食える」と語った。


まるでゴールドラッシュだ。


越後に着いてから五百文。

その条件もあり、一万二千人が集まった。


噂は広がり、

幾内以外からも人が流れ込んでいる。


敵国の間者が混じるのは、織り込み済みだ。

後で排除すればいい。


木沢長政軍からスカウトした三百人も同行させる。

移住者を率いる隊長は、馬場に任せた。


これに、

津村淳之介、環金鉄男、鬼瓦武蔵の新人三人。

さらに、軽騎兵五百人を付ける。


馬場に一万貫を渡す。


「道中、

 一万二千人を飢えさせないことだけを最優先にしろ」


出発の時期は、馬場たちの判断に任せた。

ここまでお読みいただき、ありがとうございます!

「面白かった!」「続きが気になる!」と思っていただけたら、

ブックマークや、評価ポイントの☆☆☆☆☆を★★★★★にして

応援していただけると、とても励みになります。


皆様のブックマークと評価が、

今後の更新の大きなモチベーションになっています。

どうぞ、よろしくお願いいたします!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ