第39話 清算
事件の後片づけ
主な登場人物
【美食倶楽部】
ルー・エバン
フラン・オベール
ゲル・ナウマン
【生徒部会、風紀委員会】
生徒部会長 花山風吹
風紀委員会 ランディ
【生物学部人間構造学科】
リリファ
尾山詩織
【マンドゥカーレ】
ファイラ
アレス
生徒部副会長 メル
メルの飼い犬 ベル
【畜産学部】
ハルチカ
島が占拠されてから一週間が経ったとある土曜日
イールド校の全教職員と生徒は海の見える丘に集合していた。
「黙とう」
その言葉で一斉に顔を下にさげて目を瞑る
「やめ」
その指示で一分間の沈黙の後皆は目を開ける。
「では、生徒部会長からの話です。」
司会はそう言い風吹が壇上する。
「皆、おはよう。生徒部会長の春山風吹だ。」
風吹はそう言い一礼する。
生徒や教職員も一礼をする。
「この占拠事件や関連のある連続食中毒事件・下着泥棒事件等で被害にあった生徒にはお詫びを申し上げる。そして、連続食中毒事件・人攫い事件で命を落とした三十名の生徒に関してご冥福をお祈りしたす。さて、今回の事件。すべては私の責任だ。約一時間後に開催される緊急教職部会議で私の処分が決まるだろう。本当にすまなかった。」
教職員や生徒は黙っていた。
「私からの話は以上だ。どんな処分でも私は受け入れる。本当にすまなかった。」
頭を下げて風吹は壇上を後にした。
「で、では、集会は以上になります。教職部の会見は午前11時を予定していますので放送部や記事を書くというクラブがあるというなら申し上げてください」
生徒はぞろぞろと帰って行った。
「ねぇ、ルー。どうしたんですの?そんな暗い顔して」
「いや、何でもない・・・」
「そうだ!!ハッピーパンパカパンと一緒に写真撮りますか?」
ゲルは急に変なことを言いだした。
「おい、どうした?ゲル、ついに頭が・・・」
「いや、違うんですよ。ルーさんが倒したハッピーパンパカパンが今、空前の映えスポットになってい
て・・ほら」
ゲルは指を指す
すると、そこにはハッピーパンパカパンに長蛇の列が・・・
「最後尾が一時間待ちです!」と言っている立て看板を持つ男の人
「ねぇ、これ映えてない!?」
「マジそれな!!」
「は~い、撮影時間は一組2分です!!」
「やば!!!かっこよすぎワロタ」
「ヤバタにえん超えてバオンだわ!!」
「なんでこうなった?」
ルーはゲルに聞く
「なんかですね。謎の光を見たSF部の生徒たちが、私たちがいなくなった後、ここに来たみたいなんですよ。そしたら、伝説のロボットがあるって騒ぎ立ててなんか今の状況になったみたいですよ。」
ゲルは笑いながらそう言った。
「そ、そうなんだ」
ルーは理解に苦しむがギリギリ納得できた。
「なるほどこれが新たな美しさ!!私も習いますわ!!」
「絶対違うぞ。フラン!」
変な事を言うフランにルーはツッコミを入れる。
そんなことをやっていると・・・・
「おい!!この娘。俺見たぞ!!」とルーを名指しして興奮する男性
ルーは戸惑っていると・・・
どんどん人が集まって来る
「ルー、何かしたんですの?」
「食い逃げですか?」
フランとゲルは聞いてくる
「いや、特に何も・・・ていうかゲル私は食い逃げなんてしない!!」
ルーは考えているとSF部の部長と名乗る人物が話しかける。
「どうも、ルーさん。私は、先日の占拠事件の時見たんです!!ルーさんがこの伝説のロボットのハッピーパンパカパンを倒す様子を!!」
「そ、そうなんだ・・・」
ルーは返事に困る。
「なので、サインください!!」
「私も」
「俺も!!」
沢山のやじ馬がルーに近づきサインを求める。
ルーは満更でもないようで笑顔が止まらない
「いや~困っちゃうな~」
めちゃくちゃ鼻の下を伸ばしていた。
ある程度サインを書き終え
「では、そろそろ行きましょうか。」
「そうですね。ルーさん行きましょう」
「おう、行く」
美食倶楽部の3人はある場所に向かった。
「あれ、ハルチカさん・・」
ゲルはハルチカを見てそう言う
「あっ、皆さん。おはようございます。どうしてここに・・・」
「いや、少し来てみようかなって・・・」
ルーはまた暗い顔を戻した。
「まぁ、今回の事といい死ぬ事件ありましからね」
フランはルーを喋らなくなったフォローする
「そうだったんですね。では、私は・・・」
ハルチカは墓地を後にした。
「じゃあ、ルーさん、フランさん。行きますか」
ゲルはそう言い弔いが始まった。
ルー達はいろんな人の墓に手を合わせた。
なんかそうしないといけない気がした。
墓地を進むと詩織の姿がいた。
相変わらず墓地でも酒を飲んでいる。
「詩織おはよう」
ルーは挨拶をする
「あぁ、ルーおはよう。」
詩織は素っ気ない
「どうした?詩織、酒飲んでいるのにそんな感じで・・・」
「いや、私は一人の人を救えなかった。少しそれを引きずってるだけだ」
「そう、やっぱり。詩織も人間なんだね。酒のみのやばい奴と思っていたよ」
「私だってこんな狂気を演じたくはないけど・・・」
「まぁ、いいじゃない。詩織のおかげで治療薬が出来てこの学校の全員を救ったんだから」
そう、詩織が作った薬は瞬く間に供給されクールー病予備軍の人にも供給されクールー病の症状を現した患者を続々と治していった。
「ありがとうよ。それだけ言ってくれるだけで科学者はありがたい」
「いえいえ、どうも」
「なぁ、昼に食堂に来てくれないか?美食倶楽部の3人一緒に」
「別いいけど・・・」
「ありがとう」
詩織はそう言い墓地を立ち去った。
「ルー、私達も部室に帰りましょう」
「そうだな」
ルー達美食倶楽部の3人は部室に戻った。
「ねぇ、ゲル、私気になったんですけど何をしているんですの?」
フランは目を瞑り何かに祈るゲルを見る
「これはですね。両親に教えているんです。もう、アレスを倒せて私は変わるんだなって…それを両親に教えてるんです」
「そうなんですね。あなたの両親も空で嬉しいと思っているんでしょうね」
「そうですね。それが私にとっても嬉しい限りです。」
ゲルとフランがそんな話をしていると・・
「おい!教職部の会見が始まるぞ!!」
ルーはそう言いラジオの音量を上げる。
【皆さん、こんにちわ。教職部の代表の数学科教授、メーリンと申します。
まず、初めにこの出来事は春山風吹生徒部会長が私の責任だと言っておりますが我々、教職員の責任だと教職部では考えております。
また、それに関してですが春山風吹生徒部会長に対する誹謗中傷などはいけません。絶対に。
そして、春山風吹生徒部会長に関しての処分ですが3ヶ月の役職停止とします。
その間は我々、教職部が生徒部会と風紀委員会を監督します。
そして、メル元副生徒部会長、風紀委員会ナンマ元補佐部長は除籍処分とします。
そして、国際連邦とマンドゥカーレと進めていた宗教履修計画は中止し今後一切の宗教分離を始め今後の生徒たちの学園生活に尽力していきたい所存です・・・】
ルーはラジオの音量を下げた。
美食倶楽部の部室は静寂になり葉っぱのそよ風の音しか聞こえない
「まぁ、良かったですわね。風吹の除籍が避けれて」
「うん、それは良かった。」
「でも、役職停止ですか。」
「まぁ、そのぐらいするだろう。人が死んだんだから」
そんな会話をしていると美食倶楽部の部室の扉が開いた。
「どうも、」
ランディだった。
いつも気持ち悪い顔なのに今回ばかりは少しカッコ良かった。
「どうしたんですの?ランディ?」
フランは聞く
「ルーさん、風吹部会長が呼んでいます。」
「わ、私!!」
ルーは驚く
「急いでください。風吹部会長に怒られるの私なんですから」
「わ、分かったから今行く」
「行ってらっしゃいです」
「行ってらっしゃいですわ」
ゲルとフランは手を振る
「あっ、そうだ。」
ルーは振り返りゲルとフランにこう言う
「午後、食堂に行ってくれ。私は後で来るって言っておいて」
「「は~い」」
ルーは部室を出た。
そして、風吹の所に向かった。
生徒部会長のもとへ
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