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美食侵略  作者: 神田一二


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20/35

第20話 腐った風紀

腐っている林檎たち

主な登場人物

【美食倶楽部】

ルー・エバン

フラン・オベール

ゲル・ナウマン

【生徒部会、風紀委員会】

生徒部会長 花山風吹

風紀委員会 ランディ

【患者】

マルコ

【生物学部人間構造学科】

リリファ

尾山詩織

ゲルは飛び起きた。

そして、これが夢だと安心した。


「ん?ゲル?ようやく起きたか」


隣にいたルーはそう言った。


「すいません。私寝ていましたか?」


ゲルはルーに聞く


「うん、メチャクチャちゃんと寝ていたぞ」


ルーはそう答える

ゲルの頬は赤くなってしまった。


「よっしゃ!!!!!分かったぞ!!!」


詩織は椅子から勢いよく立つ

そのせいで椅子は壁にぶち当たり大きな音が出る

美食倶楽部の3人と詩織は耳を押さえる


「おっ、ようやく分かった」


ルーは耳を押さえながら詩織に聞く


「あぁ、やっぱり人肉だった」


詩織はそう言った。


「だから、私やミリアさんでも分からなかったんですわね」


フランは何かと納得していた。


「じゃあ、これでフランさん、ミリアさんは風紀委員会から犯人として見られなくなる」


ゲルは頷きそう言った。


「じゃあ、これを風紀委員会に報告しに行こう」


ルーはそう言った。


「じゃあ、私は寝るぜ!!」


詩織はそう言い寝室に向かう


「いや、お前も行くんだよ!!」


ルーはそう言い詩織の服の襟を掴みラボを出る


「嫌だ!!嫌だ!!嫌だ!!!寝るの!!徹夜したのに報告!!面倒臭い!!お風呂も入ってないのにこんな事があってたまるか!!」


詩織はじたばたしながら抵抗する。


「行くんだよ。詩織、君が原因物質の事について一番知ってる」


ルーはそう言う


「ん~その抵抗は美しくないですわ」


フランはそう言い


「抵抗に美しいもクソもあるんですか?」


ゲルはフランの言ったことにツッコんでいた。


「嫌だ!眠い!!」


まだまだ抵抗してくるのでルーはとっておきの策を詩織に実行する


「ねぇ、詩織。後で、お酒を買ってあげるから我慢して」


そう言うと詩織は目を輝かせた。


「そ、それは本当か?」


詩織は大興奮する。


「あぁ、本当だ。だから、風紀委員会本部に君も来い!!」


「は~い!!!」


詩織は直ぐに承諾し走り出そうとするがルーは服の襟を掴み


「廊下は走るな!もう、私たちは疲れている。走ったら酒の話はなしだ!!」


ルーは詩織にそう忠告し詩織は忠告を真面目に守り風紀委員会本部に着いた。

美食倶楽部の3人と詩織は風紀委員会の本部に着く


「あれ、ルーさん達じゃないですか?」


手を振りながらランディがやって来る


「うわ、なんだ。この化け物は・・・」


詩織は目を大きく開けてランディを見る


「なんで!!そうなるの!!!」


ランディは膝から崩れ落ちた。


「なんでこいつは崩れ落ちているんだ?」


詩織はルー達に聞く

だがルーは詩織の肩を叩き


「確かに、そう思うが全ての諸悪の根源は詩織にあると思う」


フラン、ゲルも同様にと思ったのかルーの意見に頷く


「ん?」


詩織はイマイチ分かっていなかった


「う、ううううう」

少し泣いているランディを慰めるゲルとフラン


「まぁ、そんな気にしないでください。所詮、顔なんて地方大会なんですから」


「そうですわよ。重要なのは中身ですわよ。中身は全国大会なのですからね」


「うううううううわん」


ランディはなぜかもっと泣いてしまった。


「後で、私の高級日本酒でもあげるか・・」


ランディの泣き具合に詩織も結構きたようだった。


「いや、もっと泣いたのはアイツらが悪い」


ルーは詩織にそう言った。

そして、ランディはとある部屋を案内した。


「こちらで待っておられます」


部屋の横の壁には’イールド校連続食中毒事件’と垂れ幕が掲げてある。


「それでは・・・」


ランディは少し泣きながら走ってどこかに行ってしまった。


「あとで、高級日本酒持ってくるからな!!」


詩織はランディに向けて言った。

美食倶楽部の3人と詩織は部屋に入った。

そこにはたくさんの人がいた。


ルーたち4人は人々を掻き分けて行こうとしたがその必要はなかった。

なぜなら、風紀委員会の人はルー達を逃げるように避ける。


なぜだろうとルー、フラン、ゲルは思ったが直ぐに原因が分かった。


「うへ~」


息を吐く詩織。

たぶん、詩織が酒臭くてみんな避けるんだろうなと美食倶楽部の3人は思った。


歩いていると指揮長席に座る人を見つけた。


「おはようございます!」


ルーは指揮長席に座る人に話しかけてみる。


「誰だね?君たちは?」

※おっさんみたいな口調をしているがこれでも学生である。


ルーはこの声に聞き覚えがあった。


美食倶楽部をバカにしてフランとゲルを中傷してきた奴だ。

ルーは怒りが湧いてきたが押さえつけ指揮長の疑問に答える。


「えっと、あの私たちは美食倶楽部でして食中毒事件・・・・」


ルーの話すことを遮り指揮長はこう言い放つ


「あぁ、いいよ。お前らなんかに手伝わせた覚えはない。出て行け。出て行け」


指揮長は手を払う

ルーの怒りの沸点はもう限界だったが我慢して話し始める。


「あの、でも私が案じたので一応、報告を・・・」


また、指揮長はルーの話を遮り


「いいから!!出て行け!!」


今度は強い口調で返す。


「なんですか!その言い方は!?ルーさんに謝ってください!」


「本当ですの!私たちの方があなた達より情報を持っているのにその話し方は美しくありませんわ!!」

ゲルとフランは大激怒するが指揮長は二人に向かってこう返す


「黙れ!!黙れ!!黙れ!!この事件は私の昇進に関わる事なんだ!!お前らに邪魔されてたまるか!!だったら・・・」


指揮長は美食倶楽部の3人に向けてこう言い放った。


「犯人を捕まえて来い!!それが出来れば謝ってやるよ!!!まぁ、お前らには無理だろうだがな!!ハハハッハハハハハ!!」


指揮長は高らかに笑いそう言った。

指揮長の声で風紀委員会の人たちはルー達の方を見る。


「ねぇ、私たちでも今、難航しているこの事件を立った3人で解決するとかバカじゃないの?」

風紀委員の女はそう嘲笑った。


そして、風紀委員の悪い口は伝染する。


「何を言っているんだ。本当にアイツらバカなのか?」


「あれ、確かあの子、ルーって言う文学部の生徒じゃない?」


「確か、入学してすぐにクラブを立ち上げた風吹生徒部会長が今、一番警戒してる子じゃない?」


「そう、そして両隣にいるのが今年の入学試験の首席じゃない。」


「あぁ、本当だ。左にいるのがフラン・オベールでしょう。芸術学科の」


「でも、あの子、絵画クランに入らなかった。ただの腰抜けでしょう。もう、ずいぶん噂になっているわよ。芸術の才だけしかない。芸術学科の落ちこぼれだって」


「そして右にいるのがゲル・ナウマンでしょう。歴史学科の」


「そうですね。だけど、あの子、ずっと喋らないし愛想悪いから歴史学科では退け者扱いらしいって先輩から聞いたよ」


「「「「「「「ハハハハッハハハハハハハハ!!!」」」」」」」


部屋はルー、フラン、ゲルの悪口で溢れてそれを餌に笑いが生まれていた。

ルー達は怒りを抑え拳に力を籠めていた。


「おい、お前たちこいつらがいなくなってからその話をしろ。でも、面白かったぞ。ハハッハハハハハ」


指揮長も笑っていた。


ルー達は何かアクションを起こそうとしたが何も出来ないしたら全部水の泡になると分かっていたからだ


すると、詩織がポッケから酒瓶を出し指揮長を酒瓶で撲った。


「ぎゃ!!!」


指揮長はぶっ倒れた。

美食倶楽部の3人は目を見開き

周りの風紀委員も引き叫んでいるものもいたが詩織は静かにこう告げた。


「同調圧力。私は日本で散々経験してきた。それをここで再現させられて非常に不快だ。そして、美食倶楽部のルー、フラン、ゲルをバカにするな。そんな腐った組織、大っ嫌いだ!!」


詩織はそう告げ部屋を出た。

扉の閉まる音


ルーは両隣にいる二人とアイコンタクトを取り


「じゃあ、私たちも帰らせてもらう!!!」


美食倶楽部の3人は逃げるように部屋を出た。実際逃げた。

ルーはある事を思い出しもう一回部屋に戻る


「犯人、絶対捕まえるからな!!」


ルーはぶっ倒れている指揮長に言い部屋を出た。

部屋は一時、静寂一色であったとさ。

まぁ、このくらいはするよね。

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