いざニライカナイへ 2
「龍ちゃんのやつ、夢の世界に冒険って、前もそんなこといってたさー。ふん、どうせゆくしー(ウソ)だはずよ。ゆくしーだったらもう遊んであげないからな!」
あきらはぶつぶついいながら約束の場所に来ていた。
「えー!龍ちゃん、こんなときに限ってはやいね。いつもはウチナータイムだのにさ、なんかたくらんでないね!」
龍二は先に着いていた。期待と緊張でご飯が喉を通らなかった。それでいてもたってもいられず、早くきてしまっていた。
「あれっ?龍ちゃん、ぶんじーたちは?」
「ぶんじーたちは誘ってないねん」
「なんでねー、みんないつも一緒さー」
「うん、それがな、今日はあきらくんだけ誘ってん」
「えっ、俺だけ?なんで俺だけなわけ?」
あきらは照れながら聞いた。
「今度の冒険なー、マジムンがでるねんて!」
「えっ、マジムン?」
(こいつびびっとるわ)
カイトは、ずっと二人の様子をみていた。
「あきらくん、前に鬼やっつけたやんか!で、マジムンとか平気や思ってなー。でも、ぶんじーたちはあぶないやんか」
(あれはゆくしー(うそ)さー、でーじー(大変)なったさー)
あきらは困っていた。いまさら龍二にいえるわけがない。しかしあきらは諦めていない!さすがにそこはあきらだ。
(ふっふっふー!どうせ夢の中のことだろう。いざとなったら、目覚めるはずよー!おれって天才?)
あきらは急に元気になった。
「えー、龍ちゃんよー!ぶんじーたちがおったらじゃまさーね!いくらおれが強いっていってもさ、みんな守れんさー!龍ちゃんだけでも足手まといになるのにさー!もう龍ちゃんだけで十分さーね!」
「さっすがー、あきらくん!これでぼくも安心やわ」
「まっかせなさい、小船に乗ったつもりでさ」
(・・・?。大船やっちゅうねん。しかしこいつ、ただではころばんやっちゃなー。お先真っ暗やでほんまに!)
カイトは自信をなくしかけていた。しかし龍二のためだと思い、気合を入れ直した。
「あきらくん、これもっといて」
龍二はあきらに石厳當をわたした。
「これもってたらな、マジムンが襲ってこれないねんて!そやから落としたらあかんで」
「まー、おれにはいらないけどね!こんなもんじゃまなだけさーね!」
(なんでやねん、おまえだけはいるっちゅうねん!あぶなっかしいやっちゃなーほんまに!・・・、龍ちゃんそろそろ出発しようか)
(そうやな、ほんならあきらくんに念かけてや)
(もうかけたで、どさくさまぎれに!それに今度で二回目やしな、そやから簡単にかかったわ)
(そうなんや、わかった)
「あきらくん、いくでー」
龍二はいうと、カイトについていくように飛んでいった。あきらも龍二についていった。
しばらくすると古宇利島の真上にきていた。




