表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
21/25

夜の古宇利島は神秘的だ!

その日の晩、龍二とカイトは古宇利島に向かった。


「カイトー、ここ見たことあるような気がするねんけど」

龍二はそういうと空中でとまった。


「そうやろう。そりゃー見たことあるはずやわー、ここ龍ちゃんがおぼれかけたとこやもんなー。なー龍ちゃん、あの秘密の場所やで」


「カイトーからかわんといてーや。僕マジやってんでー、まさか遠浅やおもわへんもん」


「龍ちゃん龍ちゃん、顔真っ赤やでー、僕といっしょや」

カイトは大笑いしながら下におりていった。


「龍ちゃーん、ここまでおりてきてやー。いまやったらー、海歩けるでー」


「わかったー、今行くー」


「龍ちゃんやってみてや、あきらにいわれたとおりに」

龍二は、あの時の緊張感はもうなかった。カイトに出会ってなければ、こんな体験できなかっただろう。


「カイトー」


「なんや?」


「・・・」


「なんやねんニヤニヤして、気持ち悪いなー。なんかゆいな」


「・・・ありがとう。でも、やっとあきらくんの気持ちわかったわ」


「えっ、気持ちって?」


「今の僕の気持ちや!こんなに気持ちがいいもんやねって」

龍二はそういうと、気持ちよう海の上を歩いていった。


(ふー、またあきらかー!こないなったらとことんあきらの面倒みたらなあかんなー)


夜の古宇利島は神秘的だ。まるでちがう世界のようだ。


「なーなーカイト、ニライカナイってこんなかんじ?」


「そやなー、僕もいったことないからなー!言ってみなわからんわ。でもこれ以上や思うで、聞いたはなしやけどな」

カイトはそういいながら海の中に潜っていった!しばらくすると両手からこぼれそうなぐらい貝をとってきた。


「龍ちゃん、これがキナンジャーやで」

カイトはそういうと、バリバリと音たてながら食べ始めた。


「げっ、カイトなにすんねん!殻ごと食べてるやん。でも美味しそうに食べるなー!」

龍二はビックリしながらもうらやましそうに見ている。


「あー、うまかったー!やっとおなかいっぱいになったわ!」

カイトは満足気にいった。


「カイトー、僕にもちょうだいやー」


「無理無理―、龍ちゃんには無理やわ。前に言うたやろう?僕らは殻ごと食うけど、龍ちゃんら人間には無理やで!」


「えー?そうなんやー!ほんなしゃーないなー。カイトー、僕にも食えるもんないの?」


「その前にこの島探検しようか?ここほんまにおもろいで」


「したい、したい。探検したい!僕、なんか食べるものさがすわ」


しばらく島の空を飛んでいると、龍二は何かを見つけた!


「あったー、あったでカイト!あれ見て、スイカやースイカ、僕の大好物スイカがいっぱい転がっているー!」


「あかんあかん、龍ちゃんこれはあかんでー!」


「えーっ!なんでー、なんであかんのー?」


「このスイカはあかんねん。このスイカは人のもんやねん!」


「人のもんって?だってここ無人島ちがうの?」

古宇利島はもちろん無人島ではないが、龍二はあきらに言われたことを今でも信じていた。


「まー、ちょっと前まではな!でもあきらが鬼全部退治したんやろう?ほんでしばらくして、人間が住み着いていったんやと思うねんけどな!」

カイトは、苦しまぎれにただとぼけるしかなかった。


「そっかー、ほんで家あるんやー。ふーん!」


(よかったー!ちっ、あきらのボケが!)

カイトはほっとしたように、ふーっとため息をついた。


「ほんならこうしようや!僕がいっぱい魚取ってくるから、スイカの代わりに魚をおいて帰ろう!新鮮な魚をな!そやな、ミーバイとグルクンにしようか。それやったら泥棒にはならんやろう!それにスイカひとつのかわりに、新鮮な魚がいっぱいおいとったら、かえって喜ぶかもしれへんで!」

カイトは、苦しまぎれにいったつもりなのだが!


「そうやなー、それやったらぶつぶつ交換やしなー、泥棒にはなれへんなー!」

しかしそれは龍二の勝ってな口実だとカイトは思ったが、そこは龍二の考えに尊重しょうとしかたなく思った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ