表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
16/25

空の冒険 3

「ぶんじー、みんなー、こっちまでおいでやー」

みんなは、龍二の大きな声でやっと我にかえった。


「なにぼーっとしてねんねんなー、はようこっちまでこいやー」


「龍ちゃーんどうやってそっちまでいったらいいのー?」

ぶんじがいうと、龍二はにやっと笑った。


「あのなーぶんじー、ようきいてやー。歩く時ってなんかかんがえるかー、なんにも考えへんやろう?いつもの歩く気もちで、こっちまできたらいいねん」


(それって、僕が龍ちゃんにいうたことやん)


(まぁまぁカイト、えーがなえーがな)

龍二はおどけてみせた。するとぶんじが空中に浮いた。ガッパイとエーミもぶんじにつづいた。


「ぶんじー、その調子やー、その調子でこっちまでおいでやー」


「龍ちゃんほんとに飛んでるよー」

少しぎこちないが、3人とも龍二のいる場所まできた。


「あれっ、あきらくんは?」

龍二はまわりを見渡しながら聞いた。


「ほんとだ、あきらくんがいないさー」

みんなもまわりを見た。


「おーい!なんでおれだけおいてけぼりにするんだよー」

あきらはまだ腰がぬけた状態のままだった。高いところから見るとあきらが小さく見える。


「ぶんじー、あきらくんにはやくこっちまでくるようにいうてやー!」


龍二は、ぶんじに言ってもらったほうがあきらは素直になれると思った。


「わかったよ龍ちゃん。あきらくーん、いつまですわってるねー!いいかげんこっちまできたらいいさー」

もちろんみんなは、あきらが自分の力で飛べない事をしらない。


(カイトー、あきらくんなんとかなれへん?)


(わかってるねん龍ちゃん、もうやってるでー)

カイトはあきらのえりくびをもつと、ふわっと浮いた。するとあきらはびっくりしたようにあばれだした。怖かったのだ。


(こいつなんであばれんねん、めっちゃうっとうしいなー!手はなしたろうか)

カイトはそう言いながらも、なんとかみんなのところまで連れてきた。


(カイトごめんごめん。でもありがとうな)


あきらはみんなの前ではおとなしくなっていたが、なんとか強がってみせている。


「さーみんなー、6にんあつまったことやし」


「だからよー、龍ちゃんなにが6にんねー、いゃー(おまえ)は人数もかぞえられないのかー!でーじ(大変)さーもう!」

あきらはばかにしたようにいうと


「ごめんごめんあきらくん、5にんやったわ」

龍二はカイトもいれて6人のつもりだったのだが、ごめんと言いながら舌をペロッと出した。


「さーみんなー、これにつかまって」

龍二は、まえもって家から細いロープを持ってきていた。


「ほんなら、夢の世界へ冒険やー。出発進行」

龍二は叫ぶと、順番にロープにつかまり、龍二が先頭になってぶんじにエーミ、そしてガッパイあきらと順番に飛んでいった。もちろんあきらにはカイトがついていた。


しばらく飛んでいると、龍二は急に止まった。あきらはガッパイにぶつかった。


「あがっ、(痛い)どぅまんぎたさー(びっくりしたさー)龍ちゃん、なんで急に止まるわけ?いたいさーねー!」


(こいつ文句ばっかりやなー、めっちゃどんくさいワ!なー龍ちゃん。・・・龍ちゃんって)

すると龍二は


「あれ、せいじんおじいちゃーうん?」


龍二は下の方を指さしていた。そこはうぷんじゃー(仲宗根)の繁華街だった。繁華街といってもごく小さな街である。

誠仁おじいというのは酒飲んでは暴れる、手のつけられないおじいさんであった。

老人のわりには体も大きく、龍二たち子供から見ると、なんとまじむん(魔物)のようであった。

その誠仁おじいは、うぷんじゃーの街で飲み屋の客と揉めていた。杖を振り回し大声でわめきちらし、もうどうにもならない状況になっていた。

店のママらしき女の人が必死に止めている。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ