夢の中の出来事
龍二はどうしたらみんなと一緒に冒険できるかいろいろ考えた。しかしなかなか思いいつかない。
(そうや、カイトに相談してみよう)
「カイトー、カイトに相談があるねんけどー」
龍二はがじゅまるの木の上を見上げながら叫んだ。
「知ってるで」
「えっ、うそー!なんで知ってんの?」
「なんでって龍ちゃん、龍ちゃん事やったらなんでも知ってるっていうてるやんか」
「ほんなら話しがはやいわ」
「ちょっと待ってや龍ちゃん。それはむずかしい話しやわ」
「なんでなん?」
「龍ちゃん、龍ちゃんとやから空飛べるねんで。もしやで、もし龍ちゃんと同じようにみんなに念かけたとして飛べるようになったとしても、もし誰かにしゃべったらぼくまずい事になるねん。それに、そんなんしてもうたらきじむなーの世界にそむく事になるんや」
(そうなんやー!ほんならあんまりカイトに迷惑かけられへんなぁ)
龍二は肩を落とした。カイトならなんとかなんとかしてくれると思っていたからだ。
(しゃーない、あきらめるしかないか!カイトに迷惑かけられへんしな)
「カイトー、帰るわー」
そういうと龍二は走りかけた。
まぁ、まってや龍ちゃん。まだあきらめることないで。僕いい事思いついてん」
「えっ、いい事って?」
「それはやな、みんなに夢の中の出来事にしようと思ってるねん」
「カイトー、もっとわかりやすく説明してや」
「だからー、龍ちゃんもよく夢見るやろう?けど、夢って覚えてるか?覚えてないやろう」
「・・・僕、まだよくわかれへんけど」
「あのな、覚えてないということは誰にもしゃべることがないいうことやねん!たとえ覚えてたとしても、夢やねんからさ」
「そうかー、そういう事かー。カイトー、ほんならきじむなーの世界にそむかんでいいの?」
「そやなー、これで僕も安心やわ。龍ちゃんみんなといっぱい冒険できるなー」
「やったー、めっちゃ楽しみやー。カイトー、かしこいなー」
「そのためにはな龍ちゃん、僕とめっちゃ協力しなあかんねんで」
「協力する、めっちゃ協力する。カイト、なんでも僕にいうてや。後はカイトになんでもまかせるわ」
龍二にやっと笑顔が戻った。
「ほんでな龍ちゃん、みんなとおる前では、声にだして話さんでいいからな。龍ちゃん僕とは心と心で話しできるねんで」
「へー、そうなんやー。それってテレパシーいうやつちがうん?」
「龍ちゃん、むずかしい言葉しってるやん」
龍二は少してれていた。
「龍ちゃん、だから打ち合わせなしや。なっ、その場その場で考えようや」
「うん、わかったよ」
龍二はカイトにペコリと頭を下げると、家まで走って帰っていった。
(まぁ、龍ちゃんのためや。ちょっとしんどいけどな、アホひとりおるし。でも、こんなに楽しい思いできるのも龍ちゃんのおかげやし、そんなん生まれてはじめてやもんなぁ・・・)
カイトはしみじみ思った。




