僕も空飛べるかな?
「僕が友達になったからええやん。カイトの気持ちわかったんやからさ。人間ときじむなーが、友達っていうのもええやん」
龍二は、もう秘密の場所でのショックはないようだ。
(僕の話しはどうなってんねやろう?)
龍二はつぶやいた。
「そうや、忘れとったわ。龍ちゃんって海の上歩きたかったんや」
カイトは思い出したようにいった。
「そやねんそやねん。さっきからその話をしたかったんや」
龍二は待ってましたとばかりに、やっと本題にもどって目がいきいきとしてきた。
「わるいわるい!話しが横道にそれたわ。龍ちゃんはやく聞きたいんやろ」
「うんうん、聞きたい!はよっ、はよう聞きたーい」
「僕達キジムナーはな、海の上歩くどころか、空を自由に飛べるねんで」
「えっ、空を飛べるって?・・・ほんなら飛んで見せてよ」
龍二はあいかわらず信じてしまう。
「うん、わかった」
カイトはいうと、フワリと浮いて見せた。
そして宙に舞いながら、平泳ぎやクロールと、プールで泳ぐようなしぐさをしながらおどけて見せた。
すると今度は、がじゅまるの木の上に瞬間移動していた。
「ほ、ほんまに飛んでる」
龍二は信じてたとはいえ、実際に目の前で飛んでる所をを見せられると心臓が飛び出そうになった。
「カイトー、僕夢見てるんとちゃーうよね」
龍二はほっぺたをつねってみた。
「僕のほうこそ夢見てるみたいやわ。龍ちゃんとこうやって喋ってんのも信じられへんねんからさ」
カイトは龍二に感謝していた。
「ひとつ聞いていい?」
「なんやねん!遠慮することないで、僕たち友だちやろう」
カイトはそういうと、龍二の前に舞い降りてきた。
「ぼ、僕も飛べるようになれるんかなー」
「飛べるようになるよ」
カイトはさらりといった。
するとカイトは、右の手のひらを龍二の額にあてた。
「目を閉じて」
「うん。わかった」
カイトは、龍二も自分と同じように飛べるように念をかけたのだ。




