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約500文字の毎日  作者: 端役 あるく


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車窓の景色


 壁にもたれる。電車の車窓から見える景色はいつもと変わらず、中には大阪方面に向かう人が多く乗っている。私はふくらはぎに軋む様な痛みを感じる。黒のハイソックスを履いている足をぐっと上から握りしめてやりたい。


 大学3年目、私は電車に毎日3時間ほど揺られる。2回。約束なのだ、仕方ない。暗い景色の中に高速道路のライトが一直線に並んでいるのが見える。それから、すっと目を逸らす。


 トンネルに入って、車内が反射し浮かぶ。中にはサラリーマンが多く見える。今のご時世、女性比率も少なくはない。毎日乗っているから、人の顔も覚える。その衣服、出立ちの。


 私もまた反射している。彼女達に影響されてか、私の服装も高校の時とは見違えた。スーツを意識したジャケットを基本的に羽織り、カチッとした印象を好んでいる。と思うから、LINEのアイコンも、今の服もその様な感じなのだ。


 トンネルから抜けた電車はまた車窓から景色を見せる。街並みがパラパラと明かりを散らしている。何だか、それを見ていると景色がぼやけてきた。でもぼやけるとその景色はもっと綺麗になった気がした。


 静かに、私は静かに景色をぼかす。1人で外を見て。

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