表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
約500文字の毎日  作者: 端役 あるく


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

76/92

ひと気のない商店街


 面白くない、つまらない、人気がない、いる意味がない。こう言った言葉が飛び交う商店街。


 近くに大型のモールが出来たことによってここの姿はガラリと変わった。その変化というのが、住民によってどう受け止められているかは、それぞれの価値観である。


「悲しい?」


「まぁ、そうだね。昔はいっぱい人が居たし。今の寂れたこの商店街を見るのはね」


 後になって、この質問というのが心無い発言だったかなと想像したが、もう遅かった。幸い、そこまで表情の変化はない。


 彼女はこの商店街の生まれで、私は彼女の友達であると思う。何故私がここにいるのか、無論結婚の為の挨拶などではない。彼女の実家に行く訳でもなく、ただ彼女が私をここへ連れてきたのだ。


「ここの八百屋は同級生の子供がいたよ。今は閉まっているけれど、昔は普通に道まで溢れんばかりだったよ」


「ここは?」


「ここは煎餅屋だった。お土産として乾物とか、焼き物のお菓子は売れてたんだよ」


「ここは?」それから、閉まるシャッターに向けての質問に彼女は答え続けた、意気揚々と博物館のキュレーターの様に。


 彼女が何を思っているのか。ここに連れてきた意味、私がいる意味。


「あなたの心はどこにあるの?」


「どこって、今住んでいるあの部屋だよ。ここには誰もいないじゃない。父も母も移住した」


 ならなんで。彼女の顔は。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ