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約500文字の毎日  作者: 端役 あるく


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冷めない白湯


 コップには白湯が入っていて、僕はそれを飲む。体に入ってきたそれは少しばかりの熱を体の中に伝えてはすぐに何も感じなくなる。


 血行促進、基礎代謝の上昇。目的のための行動の一つだけれど、僕はこの白湯を見て、それからまた飲み込む。


 夜も更けてきて、信号も眠たい目を何度もパチクリと下ろしては上げる。街灯も光を明滅させている。


 僕は布団の中に入る。立っていないだけの体は瞼を少しも動かすことはせずに、ただ僕にその操作を委ねている様で、そんな風にマニュアルで操作する瞼は決して眠気と繋げることは出来ない。暑い。


 毎日、寝る時は明日の数字を考える。その数字が0になった今ですら、頭はそれを簡単にはやめられない様だ。暑い。


 僕は1時間半の身体的横倒しの果てに、立ち上がるとまた白湯を飲みのいく。既にその温度は気温で下げられるまで下げられている。


 涼しい風の吹く夜。冷えた白湯で体を冷やす。血行促進、基礎代謝の上昇、そんなものはないだろうな、もう。


 一度煮えたぎった頭はどうしても冷ます事を覚えられず、毎日夜を熱の中に僕は起き続ける。


 頭は沸騰する言葉をパチパチと弾く。目を閉じたら寝られるでしょとか、勝手にお湯は冷めるでしょとか。とかとかとか……。

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