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約500文字の毎日  作者: 端役 あるく


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破れた時刻表

 

 ギリギリに破いたポケットサイズの時刻表。


 僕は覚えることが苦手だ。特に時刻表、バスとか電車とか今時スマホを使えば簡単に調べられる手段があるためになかなか頭に入らない。


 こんな時にスマホは暗いまま。何度ボタンを押したって、その明かりはつかない。コンビニは近くに無いし、チャージスポットなど無いだろう。


 田舎の駅。駅員の1人もいない。構内に時刻表もない。僕は明かりに群がる蛾を見て、ため息をつく。


 棒になった足。もうさっさ帰って、1人部屋でポテチとジンジャーエールを食べたい。食べきれないかもだけれど、ビッグサイズを2袋、ジンジャーエールも1番大きいサイズを買う。


 電車は来ない。時間も分からない。日中にスマホの電気を使いすぎた。今日の使い方を想起する。つまんなかったんだ、仕方ないだろうと吐き捨てる。


 空虚な駅。腰掛ける僕はぼんやりと元来た道を見つめる。真っ暗の闇の中。


 ポケットの中を弄ると今日見た映画の半券がある。つまんない映画だった。趣味じゃなかった。


 ドーナツを食べた胃の中がむかつく。甘いものは好きじゃ無い。全然好きじゃ無い。


 ため息をつく、そうやって時間は稼げる。けれど、そのすぐ後、元来た道をまた見つめる。闇の道。


 ため息を作る。ずっと何度も。


 

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