表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
約500文字の毎日  作者: 端役 あるく


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
102/142

曲がったスプーン

 カレーの前に佇む。

「いただきます」そう言ってから、スプーンを手に持つ。やや曲がったスプーン。


 テレビをつける。どうでも良い内容のバラエティー番組が始まり、目のピントが合わずにぼやけていくつもの色彩がひかる。


 カレーを口に運ぶ。カレーは作るのが楽だ。最近のインスタントはレンジですぐに出来上がる。お湯を準備する手間も無い。野菜を切る手間も、肉を切る手間も無い。


 マグカップを手にして中に入った麦茶を飲む。ぬるい。仕事帰りに買ったペットボトルの麦茶。それを態々、マグカップに入れてから飲むのは氷を入れたいからだ。今日の麦茶には氷が浮かばない、ぬるい麦茶が注がれている。


 半分まで食べたところで、スプーンが歯にかかる事を感じる。ある部分に曲がり跡があるから、自分の口の大きさだと丁度邪魔になるのだ。


 僕は立ち上がると今着ている皺だらけのワイシャツが揺れる。


 いつも出しているスプーンが何処にあるのかすぐには分からなくて、手当たり次第にキッチンの引き出しをを開けていく。ガチャガチャ、ジャラジャラ、あった。


 曲がったスプーンと同じ柄のスプーン。同じものを揃いで買った。僕は曲げてないスプーン、特技とかなんとか言って、曲げられてしまったスプーン。


 同じ様にすれば元に戻ると言った。曲がったスプーンを見る。僕の顔が写る。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ