第30部 七つの派遣 鍛冶屋の派遣 ライ麦の輸出
ウィスト家の領主、ピアスタ。 ピアスタの従者、バルトシュ。
デンボウスキー家の家族。マルボルクの領主代行のエルブロ。 長男のユゼフ
妻のベマ。 執事は、ギュンター・グラス。
1242年5月10日 ポーランド・トチェフ
*)ライ麦の買い付けと輸出
このとても重要な仕事は、ソフィアとリリー、それにボブに任せた。とにかく今年は前年通りでいくように指示を出す。金の支払いは七十ケタの暗証番号が必要だから、この金の支払う時だけはオレグも同行する。
「なぁ、兄ちゃん。俺は綺麗な嬢ちゃんと一緒でいいのかい?」
「そうだよ、襲うなよ! ただ、ゲートで移動もするから、時々だけどな。ま、よろしく頼むよ。」
「おう、任せとけ。しっかりと働かせてやるよ。いいだろう?」
「おう、上等だ! その分、用船の金も減るからな。よく考えろや。」
「チェ!」
すぐに脱線するオレグだが、
「間もなく冬播種のライ麦が収穫されるから、トチェフとマルボルクのライ麦は全部、ゴットランドのマクシムに卸してくれ。トチェフは金の立て替え分もあるから、確実な目録を頼む。」
「それから、マルボルクのライ麦は、・・・・・。」
「分ったわオレグ。デーヴィッドさんと打合せをしておくよ。マルボルクの目録はユゼフさんから貰えばいいのね。」
「あぁ、そうだな。何も言わなかったのに、よく分ったな。金貨は都度に支払う約束だから、最初には俺も同行するよ。」
「それから、ボブは、・・・・・。」
「分っているよ。ライ麦の品質の抜き打ちの検査だろう? ちゃんと検査をするさ。任せておきなって。」
「頼もしいぜ! ボブはよ。」
「初荷から行くのかい?」
「あぁ、マルボルクには最初に行くよ。数量確認と支払いの交渉が有るものな。」
「オレグ、カブ(蕪)の買い付けもあるのよ。忘れていないかしら。」
「あ、リリー忘れていたよ。カブは至急、播種をしないといけないしな。」
「そうでしょう? おっ、の、ちょこ、の、ちょい、なのだから!」
「で、リリーは俺とすぐに戻るからな。ボブを送り出す前にマクシムとも会って納品の打合せをしないといけないよ。あのマクシムは、マイ・シップを購入したからさ、ライ麦は多くてもいいとは思うがね。」
「で、私はどうするのよ。オイテケボリなの?」
「ソフィアはマルボルクで、二~三日ほど宿泊しておいで。少し向こうの情報を欲しいのだよ。農作物もそうだが、加治屋やレンガの製造も勉強を頼みたいんだ。他には・・・・パンの製造技術が有れば盗んでこい。」
「穏やかに言ってよ、勉強して来なさいとね。」
「いや、勉強には金がかかるから駄目だ。やはり盗んでおいで、ね!」
「うん、分ったわ。その代りに報酬は頂くわよ。」
「金貨一枚で頼むよ。経費は申告してくれ。半分を支払うから。」
「オレグのケチx!!x。」
「リリーは、俺とソフィアとの間で行ったり来たりで頼むな。」
「OKよ、オレグ。」
ソフィアの勉強の結果は、都度の小出しで話が出てきます。
オレグは七件の事業を抱え込んだ。順次、前後しながら話は進む。
1242年5月11日 ポーランド・トチェフ
*)鍛冶屋の派遣、カミル、 レフ
ボブが金物と馬車の材料一式を積んで帰ってきた。これらの資材は、オレグの新居の倉庫に収める。リリーには大地の魔法で至急に作業小屋の建設をさせた。
マルボルクへ行った帰りには、鍛冶屋のカミルとレフを連れてきた。それと家具職人のオスカル、建築のイェジィ、酪農のレオン、農牧のアントニの合計六人が最初に派遣を受けた。最初に書いた名前は、ほぼ独立もできる才能と力量を持っているが、二番目からは全員が見習いだ。
作業小屋は、建築のイェジィに頼んだ。ライ麦の収穫が終われば、技術見習いを三人用意する予定だ。各事業も三人を基本的に当てる。鍛冶屋のカミルとレフには馬車の製造と水車小屋の軸受け金物の加工と設置を頼んだ。
「鍛冶屋のカミルさんよ。マルボルクから持ち込む荷物が多いのだな。この大きい鉄の塊はなんだい。」
「それは重たいので一人では動かせないよ。鉄床だな。利用方法は鉄床の上に加工する金属を置いて、金槌で叩いて使うのさ。用は受け、だな。」
加治屋の用具は本当に多かった。はさみ、たがね、スコップ、やすり、鉄パイプふいごや砥石等、多岐に亘る。同じものでも大中小と大きさでも多種多様だ。
「オレグさんよ。溶鉱炉が無いんだが。それに、俺は火を毎日使うから、このような倉庫では火事になるから仕事はできないな。」
「そうなのか、無知とは恐ろしいものだな。石工のシモンが明日には到着するから、別棟で鍛冶場を建設するよ。何も知らないから後手後手ですまないな。」
「いいですよ、旦那。最初から作るのは、後が楽できていいものですぜ。」
「そういうものか?」
「そうですよ、自分の思うように作業が出来ます。師匠と俺とは考えも技術も違いますから。」
「おう、任せた!」
「任せられても困ります。第三十部の文字数がまだまだ不足です。稼いで下さい。」
「そうか、読むのには文字数が少ない方がいいのだろう?」
「ええ、そうですが・・・・。」
「じゃぁ、何かい? 文字数を多くして読者にはななめ読みをさせるのか!」
「それは、硬い文字で無理して難しい漢字を使う人の作品は、ななめ読みの対象になりますね。同時に、めぐる月日で毎年同じような内容でも、ななめ読みの対象になります。」
「バトルもので、二人の戦闘描写に一千文字を使うような作品も、結果だけを拾う読みもしない章ですね。ここの作者にも言えますが、誤字脱字が多いのも読んでもらえない作品となります。」
「そうなのか?」
「はい、とあるアニメになった作品は、誤字脱字、漢字の誤用、ましてや、他のホームページからの、コピペもありましたね。この作者は女の人で、ここの作者よりも頭がいいのにとても残念です。あっしは道半ばで読む気が失せました。」
「う~=ーん。そうだよな。俺も普通の単語はコピペだぜ?」
「あんたは左手が不自由だ。それくらいは目をつぶるよ。」
「お前は目をつぶっても、小説が読めるのか?」
「バカだね。ソフィアとリリーが待っているぜ。早く続きに戻りな。」
作者は、とあるアニメの作品が、このサイト出身という事を知り半月ほど読んでおりました。先の文章はその感想文です。このサイトの三作品を読みましたが、そう内の一作品が、あまりにも乱雑な文章だったので、これは、もしかして? この俺でも書けるか? と思い四月中旬から書き始めました。なんとかなるものですね。半年たってもまだ書いております。
鍛冶屋のカミルとレフは、大地の魔法で作業場を作るから、マルボルクへ五日間ほど帰らせた。石炭の搬入がまだだった。他にも入用があるからと用意させる。三日で帰るというのを、無理に五日間の足止めを行った。
「リリーまた頼むよ。今度は鍛冶場だ。ここに簡単な図面を描いてもらったが、これで分るかい?」
「ええ簡単ですわ。間違えたら後で作り直すから大丈夫よ。」
「口調がソフィア似になってるぜ! 本当にそれでいいのか?」
「ええ、それでいいです・・・・わ!!!!!。」
わ!!!、と言う端から、鍛冶場が出来上がる。リリーは、これ以上の建設はバラの樹が無くなるから出来ないという。が、結果は、出来は、最高だった。マルボルクから帰った鍛冶屋のカミルとレフは、出来上がった鍛冶場を見て驚く。
建設した場所は、水車小屋の隣だった。ただ単純に石炭や金物の馬車輸送が少しでも楽になるようにと、思ったからである。これは、後のカミルの希望が叶ったものになった。
「大至急で作らせたんだ、足りないものは、順次作り直してくれないか。」
「いいえ旦那。これだけで十分ですよ。後は作業台と溶鉱炉と窓さえ有れば何とか作業が出来ます。」
そう言いながらも、鍛冶屋のカミルとレフ、石工のシモン、建築のイェジィの四人で完成させてしまった。
「なぁ、カミルさん。ここの所はどうすんだい。」
「家爺! そこは垂れ壁にしてくれ。防災上の設置義務らしいのだよ。」
「俺は、家爺じゃないぞ! イェジィだ。覚えろ。くそ爺が!」
「来る途中で馬のふんをフンだよ。臭くてすまないね。」
「シモン、レンガはこの辺りまで広くで頼むよ。と、すまないが、石炭置き場は高さを一Mで頼むよ。燃えたらシャレにもならない。」
「おう任せな。下の取出し口は、これくらいか?」
「それでいい。取出し口の周りにもレンガを二枚の高さで積んでくれないか。」
「おう、任せな。」
「ふいごは、ここでいいのか?」
「あぁ、そこ・・・・・・・いい、・・・・・・もっと・・・右。」
建物の完成後さっそく、荷物運搬用の馬車を2台作ってもらう。部品、部材の組み立てだから早いのは分っていても、ねぎらいの言葉は必要だが、残念ながらオレグからのねぎらいの言葉は無い。
「鍛冶屋のカミル、もう出来たとの報告があったが、早かったな。」
出来た荷馬車をしげしげと見ているオレグに、鍛冶屋のカミルは、
「旦那、馬車ができました。ところで馬車は旦那が曳いて行くのですかい?」
「?・・・・?・・」
「馬が二頭だけだった。馬が欲しい!」
老婆が二頭いるだけだった。確か、若かったはずだが、とオレグは思った。
「老馬・・・・ねぇ~。?」
二台の馬車が完成した。平積みのリヤカーのような作りだ。この二台を繋げると長い木材でも運べるという優れものだ。オレグは満足した。
「次は、水車の軸受けの金物を頼むよ。木と木では擦れて動きが悪いんだ。この前なんかは、摩擦で火を噴いてしまったよ。もう少しで丸焼けになるところだったから、恥ずかしい限りだ。」
本当のようだ。接合部分が黒くなっている。手で火を起こすのと似ている。木々に連続して摩擦を与えると発火してしまう。だから、水車の水のう回路を作って水をちょろちょろと、かかるようにした。
「どうだい、ボブ。これでいいだろう。」
「おうよ、最高だぜ。でも、回転が半分以下になったようだぜ!」
摩擦係数が増えて回転が遅くなった。隙間を作り、そこに鋤を入れてみた。よく回転するようななった。
「隙間に、鋤か! 似たものだな。シャレか?」
ボブはオレグのアイデァにケチをつける。
こういう恥ずかしい過去の事は何も言わないが、鍛冶屋のカミルはすぐに見て取る。
「はは~ん、旦那も苦労したようですね? ムッフッフ~。」
オレグは三行の文字数しか発言していないのに、鍛冶屋のカミルは、建築のイェジィを呼んで問題点を挙げて改善させた。直径五㎝の丸木に鉄板を打ち付けてローラーを十本作った。
「これで摩擦が軽減されて、火事にはなりませんですぜ、旦那。」
的確な判断で見事に問題をこなした。
鍛冶屋のカミルとレフは、要所要所に鉄板を打ち付け、木材の寿命が延びるようも改善していく。建築のイェジィは壁に台を付けたりドアを作り直したりした。
水車小屋の完成だ!
今は至急の案件が無い。後は農機具の手直しと鍋等の炊事道具と家財道具の金具の製造をしてもらう。
「オレグの旦那。荷馬車の金具を製造しましたら、きっと売れますぜ。」
「おう。それ、いい。ぜひ作ってくれ。」
*)石工の派遣、 シモン、マシュ
石工のシモンには、予定よりも早く来てもらった。鍛冶場の溶鉱炉の建設が必要があったためだ。鍛冶場建設が終わって二人には、港の石積みや井戸の石積みの点検と改修を依頼した。
「オレグさん。石積みは大丈夫でさ。水車小屋は、小屋の改造が終わって、少し手直しすればいいですぜ。」
「そうだろうな。しかし、もう作っちまったから、悪くても手直しができないな。」
石工のシモンには、長屋建設その二の基礎の石積みと、かまどの建設に従事してもらう。長屋は全部で十三棟の百三十戸だ。一年で出来る訳がない。




