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#11

じーっと見ていたのが悪かったのかチラチラ見てくる奥さん。あ転けると思って見ていると当たり前のように助けている。うん。頑張れみたいな感じ?

「見つめすぎだろ」と隣から声がした

「そうかな」と答えつつ隣に目線を向けると半身がいた。

「驚かないんだな」と笑っているが半身が何処に居るかなんて意識しなくても分かるんじゃない?

「いや。驚いているよ。治める人が居なくて大丈夫かとか。左右が困ってるだろうな~とか何で旅支度なんだろうかなとか?」と言うと。更に笑いながら「驚く所はそこか。領地は王に了解を得て下に渡してきた。グラ達は慣れるまで、預けてきた。旅支度なのはお前に付き合おうと思ってな」と教えてくれたが転送を誤差なく出来るの凄くない?と聞くとそれこそ半身が居るとこは意識しなくてもだろと言い返される。

「お前らは異常だろ」と前を歩いていたライズがこちらを振り返って呆れた顔をしている。

「何で呆れてるだ?」と半身が聞いている。「普通は、半身が居ると場所なんて意識しないと解らないんだよ」

と教えてくれる。まぁね。いつも死にそうになってるから無意識に生死の確認してたからと笑いながら説明する。

「だろうな。いつ死んでもおかしくない状態だったしな」と頷き納得している

「で?そこの幼子は?」と隣で固まって居る奥さんに気づき近寄っている半身。ちゃんと目線を合わせて挨拶しているところが人付き合いが上手な証拠だと思う。あとライズ奥さんは見ただけでは減らないと思うけど?

なんで「見るな!!減る!!」って叫びながら抱き締めているのかな?

お。抱き締められつつ手を出してちゃんと挨拶している。偉いな~と観察しつつ銀を影から出す。

「ライズ以外は避難して。銀。遊んであげて」と銀に命令。

避難して来た半身と奥さん。一歩っつライズから離れて来る度に成長している。私の側に着いたら外見が10才位になっている。少し大きな服を着ていたが小さくなっている。

「後ろ向け」と半身に言うと「名前を呼んでくれたら」と言ってきた。仕方がないので名前を呼び再度後ろを向くよう指示。名前を呼ばれたのが嬉しいのかにこやかに後ろを向く半身に呆れながら奥さんに私服を渡す。

素早く着替えて腕や足周りをたくしあげたりし調節している。

「風花の服は男物だな」といつの間にか銀と遊び終わったライズがと話していた。「煩い。過保護すぎて成長を妨げる奴には言われたくない」と叱りながら奥さんに「可愛いのが欲しがったら自分で稼いで選びな。採取したので買えるから」と教えておく。

それに嬉しそうに笑う奥さん。本当にアイツはと項垂れるしかない。

「なあ、獣人って里から出たときで16才。外見が6才だったよな?その外見のせいで乱獲とか差別とかされたって記憶があるんだけど」と半身に聞くと「俺もそう学んだ」と言いつつギフトで検索してくれている。

半身のギフトは、知り合い・半身が見た知識が分かると言うもの。それを利用して身を守る術や生活で必要な技術を得たのは凄いなとは思うが、最近は面倒臭い事が解決したので元の性格である“面倒臭い事はしない!!”に戻っている。南の英雄とか言われてるくせに…

検索が終わったらしく「やっぱりそうだ」と頷いているところを見ると過保護すぎて成長出来なかったと簡単に推測出来る。

残念な子を見る目で見つめていると「幼子は大切にするもんだろ!!」と主張するが無視しながら奥さんと歩みを進める

「有難うございます」と言われるがなんの事?と返し採取をしながら今日の夜営地に向かう。もうすぐと言うところまで来てから半身が「場所変えないか?」と言いだした。

「何かあるのか?」とライズ。

「いや。後を任せた奴が居るんだよ。多分だが、戻ってこいとか言うつもりみたいだな」と嫌な顔をしている。面倒臭い事は避けたい。どうする?と聞くと仕方がないとライズ。今日は夜営地より少し離れた場所で夜を明かすことに。

「夜営地なら楽なんだがな」と愚痴りながら薪集めをしているライズ。少し離れた所で夕食の準備をしている奥さん。「すまんな」と言いつつ狩ってきた獲物を分けている。面倒臭い事にならなければ言いと思いながら見張り番をきめ寝にはいる。

嫌な感じで目が覚める。獣よけをかけているのに周りには大量の獣

「おい」と半身のに声をかける。

「ああ。襲って来ないがな。誰かが操っているみたいだ」と目線はそのままに教える。

「出すか?」と影の中の銀に待機を命じる。「いや、大丈夫みたいだが」と言っている。「目的は?」とライズに聞くと「わからんな」と返してくれる。狙われる原因が半身ぐらいしか無いが、こんな事をしたらどうなるかやつの性格を解っている奴らは仕掛けて来ないはず。

さて、どうするかな?と考えながら警戒していると「みーつけた」と声と共に女性が出てきた。

笑顔で「南の英雄殿発見!!あれ?そこに居るの獣人!?捕獲!!捕獲!!これで、臨時褒賞金!!」との黄色い声面倒臭いとため息をついていると「姉さん。いい加減にしなよ」と声がした。興奮している女と同じ顔の男が獣に命じている。

我ながら低い声が出たなと思いつつ半身を呼ぶと「わかっている」と返答。

一歩前に出て二人の不審者に対峙する。被害が出るため荷物を纏めると奥さんに御免ねと声をかけてから抱き上げギフトを強める。ライズは慣れているから良いとして不審者は見えなくなっているのだろう。居なくなった!!と騒いでいる。獣使いは冷静に対応しようとしているみたいだがレベル90を舐めんな。獣でも上位じゃないと解らないだよ。と取り乱しているのを後目に撤退。


夜中ギフトを発動しながら歩く。途中奥さんを下ろして歩いていたが疲れたのか寝ている。仕方がないと思いながら木に体を預けながら他の二人をまつ。


日が上がり初めてからライズが合流。完全に日が上ったら半身

「とりあえずお疲れ。で、あれ何?」と聞くとすまん。と頭を下げてから説明をしてくれる。

「じゃあにか?あれは貴族やらが派遣したと。狙いは南の英雄殿」と疲れた顔をして聞いているライズ。

いい人材を確保だ!!みたいな感じ?と朝食を食べながら聞いていると「う~ん」と奥さんが起き始めた。

ライズが構っているのをみながら「街で落ち合う事として、バラけるか」と提案。

「だな~。せっかくの旅が!!」と凹んでいるがどうにかして貰うことで決定。後始末をして街に向かう事にした

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