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 第3章 憧れは好意を、好意は友情を、友情は憎悪を呼ぶ。


 駄目だ。

 私は近付けば近づくほど、彼女を傷つける。

 こんなにも好きなのに。こんなにも愛しているのに。

 彼女だけじゃない。私も、傷つく。

 まるであの動物だ。

 好きだから、一緒にいたいから。

 だから近寄る。

 でも、私達の体にはお互い無数の針が生えていて、近づこうとするたび、相手を必ず傷つける。傷つけられる。  

 痛い。

 苦しい。

 嫌いだ。

 好きだけど、嫌いだ。

 それじゃあ、傷つかないようにするにはどうすればいいのか。

 傷つけないようにするには、どうすればいいのか。

 傷つけないようにできるだけ配慮して近づく。

 けど、駄目だ。

 どうやっても、私たちは傷つくようにできている。

 まるで法律のように。

 まるで呪いのように。

 まるで運命のように。

 そう定まっている。

 なら、どうする?

 答えは、簡単だ。

 ごくごく単純。

 至極まっとう。

 

 お互いにーー離れればいい。


 それだけだ。


ご一読ありがとうございました。

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