表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

18/22

第4話:融合(フュージョン)、魂の共鳴(レゾナンス)


 「合体を急げ! ZERO、お前はここで食い止めろ!」

 秋月の叫びと共に、レジスタンスの仲間たちが、デルタ・ユニットの起動準備に取り掛かる。

 その間にも、地下ドックの天井はOMEGAの巨大ドリルに次々と穿たれ、無数のOMEGA兵士が降下してきた。

「くそっ……こんな数、キリがねえ!」

 豊は0.01ミリ秒の転身で戦士ZEROへと変貌。デルタ・ユニットを守るように、怒涛のラッシュを仕掛ける。

 蒼い光を放つ拳がOMEGA兵士を粉砕し、**【チェーンパンチ】**が群がる敵をなぎ倒す。だが、その圧倒的な力をもってしても、OMEGAの物量作戦は止まらなかった。

【精神世界:記憶の深層】

 その頃、豊の精神は、デルタ・ユニットとの融合プロセスによって、ある「記憶の断片」の中へと引き込まれていた。

 そこは、禍々しい赤と黒に染まった荒廃したサーキット。

 豊の前に現れたのは、かつてネオΣの幹部として戦ったサイボーグたち――。

『貴様の感情は、所詮『憎悪』と『後悔』で出来ている。我々と同じ、負のエネルギーに過ぎん!』

 倒したはずの悪之宮が、憎悪のオーラを纏って現れる。

『お前は、また友を失う。この世界の秋月も、いずれお前を裏切る運命にあるのだ!』

 機械の笑みを浮かべる秋月の幻影が、豊を嘲笑う。

「違う! 俺はもう、誰も失わない……!」

 豊の叫びに呼応し、精神世界のZEROが蒼い光を放つ。

 幻影の敵たちが放つ負の感情の波状攻撃を、ZEROはひたすら耐え抜き、そして――。

『……豊。この光を、憎しみではなく、『守る力』に変えるのだ……』

 優しい声が響いた。それは、この世界の「もう一人の豊」の、そして「初代ザボーガー」の、温かい魂の光だった。

 光と光が融合し、精神世界のZEROが、さらなる輝きを纏っていく。

【現実世界:デルタ覚醒】

 現実のドックでは、ZEROが満身創痍で敵の大群に立ち向かっていた。

 デルタ・ユニットの起動まで、あと数秒。

「くそっ……間に合わねえのか……!」

 その時、地下ドックの中央に鎮座するデルタ・ユニット――初代ザボーガーの残骸が、激しい光を放ち始めた。

 それは、豊の精神世界での覚醒に同期した、デルタΔザボーガーの真の覚醒の兆しだった。

「いまだ、豊! デルタ・シフト、開始スタート!!」

 秋月の叫びと共に、地下ドック全体が巨大なエネルギーフィールドに包まれた。

 ZEROのボディが再び分解され、一筋の蒼い光となってデルタ・ユニットへと吸い込まれていく。

 初代ザボーガーのフレームが、その蒼い光を核として、まるで生き物のように再構築されていく。

 白銀のZEROの装甲と、初代ザボーガーの骨格が融合し、そのボディはより力強く、そして「二つの世界」の希望を宿した新たな姿へと変貌していく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ