第4話:融合(フュージョン)、魂の共鳴(レゾナンス)
「合体を急げ! ZERO、お前はここで食い止めろ!」
秋月の叫びと共に、レジスタンスの仲間たちが、デルタ・ユニットの起動準備に取り掛かる。
その間にも、地下ドックの天井はOMEGAの巨大ドリルに次々と穿たれ、無数のOMEGA兵士が降下してきた。
「くそっ……こんな数、キリがねえ!」
豊は0.01ミリ秒の転身で戦士ZEROへと変貌。デルタ・ユニットを守るように、怒涛のラッシュを仕掛ける。
蒼い光を放つ拳がOMEGA兵士を粉砕し、**【チェーンパンチ】**が群がる敵をなぎ倒す。だが、その圧倒的な力をもってしても、OMEGAの物量作戦は止まらなかった。
【精神世界:記憶の深層】
その頃、豊の精神は、デルタ・ユニットとの融合プロセスによって、ある「記憶の断片」の中へと引き込まれていた。
そこは、禍々しい赤と黒に染まった荒廃したサーキット。
豊の前に現れたのは、かつてネオΣの幹部として戦ったサイボーグたち――。
『貴様の感情は、所詮『憎悪』と『後悔』で出来ている。我々と同じ、負のエネルギーに過ぎん!』
倒したはずの悪之宮が、憎悪のオーラを纏って現れる。
『お前は、また友を失う。この世界の秋月も、いずれお前を裏切る運命にあるのだ!』
機械の笑みを浮かべる秋月の幻影が、豊を嘲笑う。
「違う! 俺はもう、誰も失わない……!」
豊の叫びに呼応し、精神世界のZEROが蒼い光を放つ。
幻影の敵たちが放つ負の感情の波状攻撃を、ZEROはひたすら耐え抜き、そして――。
『……豊。この光を、憎しみではなく、『守る力』に変えるのだ……』
優しい声が響いた。それは、この世界の「もう一人の豊」の、そして「初代ザボーガー」の、温かい魂の光だった。
光と光が融合し、精神世界のZEROが、さらなる輝きを纏っていく。
【現実世界:デルタ覚醒】
現実のドックでは、ZEROが満身創痍で敵の大群に立ち向かっていた。
デルタ・ユニットの起動まで、あと数秒。
「くそっ……間に合わねえのか……!」
その時、地下ドックの中央に鎮座するデルタ・ユニット――初代ザボーガーの残骸が、激しい光を放ち始めた。
それは、豊の精神世界での覚醒に同期した、デルタΔザボーガーの真の覚醒の兆しだった。
「いまだ、豊! デルタ・シフト、開始!!」
秋月の叫びと共に、地下ドック全体が巨大なエネルギーフィールドに包まれた。
ZEROのボディが再び分解され、一筋の蒼い光となってデルタ・ユニットへと吸い込まれていく。
初代ザボーガーのフレームが、その蒼い光を核として、まるで生き物のように再構築されていく。
白銀のZEROの装甲と、初代ザボーガーの骨格が融合し、そのボディはより力強く、そして「二つの世界」の希望を宿した新たな姿へと変貌していく。




