新章:『ザボーガー ZERO -Parallel Shift-』 【プロローグ:次元のチェッカーフラッグ】
サーキットを独走する大門豊とザボーガー零式(ZERO)。
トップでゴールラインを越えた瞬間、景色が歪んだ。歓声は絶叫へと変わり、青空は紫色の不気味な雲に覆われる。
「……ここが、ゴール後の景色だってのか?」
豊の目の前に広がるのは、平和だったはずの街が瓦礫の山と化した絶望の光景。そこへ、空から巨大な機械の影が降り立つ。
【新たな敵:OMEGA】
ネオΣさえも凌駕する、次元を超えた機械生命体帝国。
彼らの目的は「すべての並行世界のエネルギーを統一し、一つの巨大な歯車へと変えること」。彼らは豊の住んでいた世界をも「次の捕食対象」として狙っていた。
OMEGA兵士: 感情を一切持たず、幾何学的な形状をした冷酷な戦闘ドローン。
次元幹部: かつて豊が戦った強敵たちの「別の可能性(もし悪に染まりきっていたら)」という姿をしている。
【零式(ZERO)の真の機能】
父・大門博士が零式に隠していた本当の理由。それは「並行世界間のバランスが崩れた際、それをもとに戻すための鍵」だった。
機能:【次元転移】
時速300km/hを超え、豊の精神エネルギーが「ZERO(無)」の状態に達したとき、零式は次元の壁を突破する。
新たな武装:【デルタΔ・ブレイカー】
OMEGAの歪んだ空間を斬り裂く、蒼い光の刃。
第1話「二つの世界の境界線」
「お兄ちゃん……?」
荒廃した街で出会ったのは、ボロボロの服を着て銃を構える、この世界の**「美希」**。だが、彼女は豊を知らない。この世界の豊は、数年前にOMEGAの手によって既に殺されていたのだ。
「誰よ、そのバイク……。大門豊は、もういないはずよ!」
豊は静かにヘルメットを脱ぎ、彼女を見つめる。
「別の世界の大門豊が、少しばかり借りを返しに来た。……行くぞ、ZERO。ここの美希も、俺の妹だ!」




