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ダンジョンマスターは神様です  作者: ひつじかい
番外編:本編後日談3
89/191

フラグ回収

2018.06.12 投稿

2020.04.11 第89部分に変更

◇神聖マユミ王国・ダンジョン【ヒトリ島】◇


 ヤバい事になった!


 対岸の街を見詰め、私は焦っていた。




 事の起こりは数時間前、一人の男が島にやって来た事だ。

 その男はゴブリンで、武装していた。

 ダンジョン討伐に挑戦に来たのだろうと思ったが、レベルはそれほど高く無かったし・【毒耐性】も無かったので、私は楽観的に構えていた。


 男は案の定、メインダンジョンを見付け出すと潜って行った。

 そして、スズメバチに刺されて命を落とす……筈だった。



 スズメバチを目にした直後、物凄い勢いで逃げ出した男は【飛行魔法】で島を出て行き、追っていたスズメバチもまた、そのまま島を出て行ってしまったのだ。


「どうしよう……」


 Lv50以上の兵士をも殺せる蜂なんて、野放しにして良いものでは無い。



「何とかならない?」


 私は、先ず、眷属の一人、ドワーフトロルであるカヤに尋ねてみた。


「虫捜しの魔法は知らないな。エルフでも無理かも」

「そっか。エルフでも無理か~」



 次に、友人の水海(すいみ)に尋ねてみた。


『居なくなった虫を捜せる魔導具ね~。……私のリストには無いね』

「そっか……。どうしよう?」


 念の為、他の皆にも聞いてみたが、やっぱり無かった。


「本当、どうしよう……!」


 私は、頭を抱えた。



『後は、あれしかないね。困った時の神頼み』


 暫く考えて水海がそう言ったので、私はアドバイスに従い、ロードアーク様にメールした。


『心配無用』


 返って来たメールは、簡潔なものだった。


「心配無用って、どういう事?!」

『女王蜂候補が逃げていないなら、繁殖しないからじゃないか?』


 読み上げて疑問の声を上げた私に、天地(てんち)がそう言った。


「繁殖しないからか……。寿命ってどれ位?」

『冬を越せない』


 今は冬である。


「じゃあ、心配する事無かったね」

『そうだね。死ぬまでの間誰も刺さないとは限らないけれど』


 それは、もう祈るしか……。



「レベルが高いと、寿命長くなるよ」


 コールを終えて安心していたら、カヤがそんな事を言って来た。


「え?」

「蜂だから、長くなっても高が知れているけれど」

「……女王蜂候補が逃げていないから、ダイジョウブダイジョウブ」

「マスター、落ち付け。カヤは、豆知識を披露しただけだ」


 カシが、不安になった私を宥める。


「レベルが高くなると、女王蜂にジョブチェンジしたりしない?」

「しないよ。……多分」


 多分じゃ安心出来ないんですけど!




 翌日。

 マツが渡し船の船長から、飛行魔法で飛んで来たゴブリンの話を聞いたそうだ。

 その男は、陸に着いたものの倒れ込んだらしい。

 暫くして死んだので、どうしたのかと調べたら、蜂に刺された跡があったそうだ。


 刺されてから逃げたのだろうか? それとも、追い付かれて刺されたのだろうか?


 船長は、冬に蜂に刺されるなんてと、訝しんでいたらしい。

 誰もスズメバチを目撃していない様だから、眷属から外れたスズメバチ達は陸に辿り着く前に死んだのではないかと、カヤが言った。


 そうだと良いな。そう信じよう。


「で。今後の対策は?」

「……Lv1以外のスズメバチに、メインダンジョンから出ない様命じておくよ」


 私は、カヤにそう答えて、スズメバチに命じた。

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