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ダンジョンマスターは神様です  作者: ひつじかい
番外編:本編後日談3
88/191

国王直轄地になった

2018.06.10 投稿

2020.04.11 第88部分に変更

◇神聖マユミ王国・ダンジョン【ヒトリ島】◇


 十二月。今度は、国の役人がやって来た。


「どのようなご用件で?」


 今回も応接室。

 代表と言う事になっているマツが尋ねる。


「この度、この島は、国王直轄地となった。ついては、居住や宗教活動等を認める代わりに、税を納めて貰う」


 払おうとは思っていたんだけれど、何処へ納めたら良いか判らなくて放っておいたんだよね。


「ところで、『此方の』ユティ神は、玉座に興味は御有りなのか?」

「いいえ。『政治は人の領分』と仰っておりました。それは、信者も知る所です」

「そうか。それは喜ばしい事だ」


 興味有るとか答えて居たら、討伐するつもりだったんだろうな~。

 私は、【鑑定】で表示させているステータスのスキル欄を見た。

 そこには、【鑑定】がある。

 私がダンマスである事は、ばれているとみて間違いないだろう。


 護衛の男二人は、いずれもLv50を超えている。


 まあ、『非殺傷エリア指定』しているから、何とかなると思うけれど。



 その後、特に問題は無く納税の仕方などを教えて貰った。


 国に喧嘩を売らないなら、放置なのか? ユティ以外は邪神なんでしょう?

 新国王は何を考えているのか?



 話が終わったので帰るだろうと思ったが、役人達はこの宿に泊まるらしい。


 ダンジョンだと判っていて泊まるんだから、凄い胆力だよね~。

 それとも、侮っているのかな?


「お食事は、お部屋の方へお運び致します」


 宿の主人と言う事になっているカシが、そう説明する。


「そうしてくれ」

「本日は、近海で獲れた魚料理ですが、宜しいでしょうか?」

「ああ。問題無い」

「畏まりました。それでは、お部屋にご案内致します」


 カシ(に限らない)が敬語で話していると、違和感がある。




「売って欲しい物が有る」


 役人がやって来てそう言ったのは、夕食の前の事だった。

 態々(わざわざ)ダンマス()を呼ばせての事だから、売店で売っている程度の物ではないのだろう。


「何でしょうか?」

「部屋に備え付けのトイレだ。あれは、素晴らしい!」

「王都で使うとなりますと、下水道の整備が必要ではないかと」


 魔力で動く物がリストにあるから、発電所は必要無いけれど。


「むぅ。下水道か……」


 多分、そんな技術無いよね。道に捨てているんだからね。


「そのような技術は、隣国にも無いだろう」


 そう言うと、男は考え込んだ。




 後日。

 例の役人が、代官として赴任して来た。


 それほどまでに、トイレが気に入ったのだろうか?

 こんな小さな島に、代官なんて必要無いよねえ?

 代官って、知事みたいなものでしょう?


 後で水海(すいみ)達に言ったら、小さくても直轄地なら代官を置くんじゃないかと言われた。




 それから三ヶ月。

 代官達は、代官屋敷を建てる事無く、宿のスイートルームで仕事と生活をしている。

 一体、何時屋敷を建てるのだろう?

 それとも、此方が造らないといけないのだろうか?

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