早速、改装
途中、ダンジョンの地図があります。
去勢。
2018.04.04 一行加筆。
◇ユティ神国・ガヴァン地方・31日目(続き)◇
「ロードアーク様……」
私は困って、ロードアーク様に話しかける。
「ダンジョンバトルで入手したダンジョンマスターの奴隷は、売却不可・一年保証。保証期間は、解放不可・殺害不可だ。そもそも、コアを破壊せねば、一年で復活する」
「え?! そうなんですか?!」
まさか、生き返られるとは。まあ、でも、ダンマス殺しておいてコア壊さないなんて……。外出中なら、あり得る?
「じゃあ、一年後なら、殺させても問題ないですよね?」
「所持中は奴隷のダンジョンエリアを利用可能だが、死亡すれば、それも不可となるぞ」
へ~。王子と姫のダンジョンエリアに、サブダンジョン造れるんだ。
別に造らなくても良いかな?
「姫達守ってまで、要らないです」
「左様か」
「一年後まで待って貰えますか?」
私は、王子を殺したいという女性にそう頼んだ。
「一年も?! そんなに待てません!」
明日にでも、娼館に売られてしまうのだろうか?
「此方にも事情があるので、直ぐには手放せないんです」
「殺さない程度に傷め付けるなら、大丈夫ですよ」
水海がそう勧める。
「殺さない程度……」
女性は不満げに呟いた。
「まあ、多少の怪我なら、回復魔法で治せますから、思いっきりどうぞ」
思いっきりって、多少どころじゃ済まないよね?
王子は、その後、続々と集まった被害者達にざっくりと斬り落とされた。何処をとは、敢えて言うまい。
その都度水海が治したのだが、よく平気で見られるなと感心した。
気は済んだのか、彼女達は夕方頃には帰って行った。
水海は、最後に、斬り落とされた部位をくっつけずに傷を塞いでいた。
「さて、コドク。今なら、転移魔法陣の設置の為に我が其方を転移させてやるが、如何する?」
あ、そうだ。一年の保証期間は、王子達を守る必要は無いのか。
「ん~。どうしよう……?」
サブダンジョンを造るという事は、その分人を殺す訳だ。
死んでも無かった事にするダンジョンを造るには、DPが足りない。
「水海、どうしたら良いかな?」
「自らで考えよ」
水海の意見を聞こうとしたら、ロードアーク様に叱られてしまった。
「えっと、では、一応、転移魔法陣だけ設置しておこうと思います」
奴隷の王子達が生きている間は、サブダンジョンコアは要らないそうだ。
「左様か。で、何処に?」
ロードアーク様が尋ねると、空中に、王子のダンジョンエリア地図が表示された。
驚いた事に、先程の城ギリギリ位の広さしかなかった。
まあ、うちよりは断然広いんだけどね。
因みに、現在の小さい城は、ダンジョンエリアの南端に在る。
「何で、私だけダンジョンエリア狭いんですか?」
「其奴等は、ユティが与えしDPを使用し、ダンジョンエリアを拡張したのだ」
なるほどね~。うちは、海しか無いから拡張出来ないな。
「DP消費で、島の修復が可能だぞ」
心を読まないでください。
「じゃあ、王子の城の反対側、北端の地下に設置します」
出入り口の周囲に藪を設置して、なるべく見付からないようにする。
出入り口には、木製の扉を付けた。
魔法陣は、私とマツとカシしか起動出来ない様に設定した。
◇ヒトリ島◇
その後、姫のダンジョンエリアにも転移して、同じく姫の城の反対側に設置した。
そして、島へと戻った。
「お帰り」
「あれ? 天地だけ?」
マツ達と一緒に出迎えたのは、水海の双子の兄だけだった。
「皆は、マツとカシが怯えるから、帰った」
「そう。猛獣扱いして、ごめんね」
「別に良いよ。オーガって、臆病な傾向があるしね」
「え?! そうなの!?」
「うん」
え~。凶暴とか残忍なら解るけれど、臆病……? イメージと違う!
「じゃあ、俺も帰るよ」
「ありがとう。皆にも伝えておいてね」
「おう」
天地は自力で転移して行った。
「あ。皇国への転位陣って、設置して良いですか?」
私は、ロードアーク様に訪ねた。
「転位陣は、同一エリアか、自身のダンジョンエリアにのみ転位可能。設置は、自身のダンジョンエリアにのみ」
「そうですか……」
王子と姫のダンジョンエリアに設置出来たのは、二人が私の奴隷だから。
水海達は、お互いの許可により、ダンジョン間を行き来出来るようにしているらしい。
「う~ん。隙間無く誰かのダンジョンエリアだ」
水海は、皇国のエリアが何処か開いていたら、私に手に入れさせようと思ったようだ。
「仕方ない。船でおいで」
「うん。そうする」
「水海。其方もそろそろ帰れ」
「はい」
水海も帰って、なんとなく寂しくなった。
「それじゃ、島を修復~」
何時の間にか、ロードアーク様の姿も消えていた。
結局、違和感の正体は判らなかった。
「おお!」
10万DPを使用して島を十年前の元の姿に修復すると、マツとカシが驚いて声を上げた。
「凄いな。ダンジョンマスターの能力というものは」
「そうだよね~」
ロードアーク様も凄かったな~。流石、神祖。
「それでは、ダンジョンバトル祝勝会を行います!」
今日の夕食は、ファンが建てた小屋で食べる事にした。
其処をダンジョンにして、盗撮カメラも盗聴器も無い事を確認してある。
「おめでとう、マスター!」
「マスターの勝利に、乾杯!」
マツとカシは、早速焼酎を飲み始めた。
テーブルの上には、野菜のスープとステーキと天ぷらとカブの甘酢漬けが載っている。
「そう言えば、マスター。ダンジョンは、どうするんだ?」
「そうだね……」
私はステーキを食べながら、マツの質問に答える。
「先ず、迎撃用と居住用は分けて、居住用ダンジョンは、非殺傷エリア指定にする」
「足りるか?」
「大丈夫」
私はメニューを開いて、ダンジョンマップで移動を選択して島の東に動かして行く。
ダンジョン出入り口を中心に地表を一部ダンジョン化し、小屋を設置。
この小屋に入った所で靴を脱ぎ、スリッパに履き替えるようにした。
地下へのスロープは階段に変え、マツも立って上り下り出来るよう天井を高くし、板張りにした。
各部屋も四角く整形し、板張りにする。
西に向かって降りる階段の先には、広くした多目的部屋改め、食堂。
其処から扉で他の部屋に繋がるようにした。
東側の壁には、北部に新たに造った転位陣部屋への扉と南部に階段。
南側の壁には、東部にトイレ・中央に新たに造った風呂場・西部にペット部屋への扉。
西側の壁には、南部に私の部屋への扉。
北側の壁には、東部にカシの部屋・中央部にマツの部屋への扉。
扉が無い北側の壁の西部から西側の壁の北部は、台所スペース。食器棚や調理器具を置いた。
後は、テーブルセットを空いたスペースに配置。
転移魔法陣の転移先は、ボス戦部屋に固定した。
勿論、私とマツとカシ以外は起動出来ない様にして。
そして、最後に、地上部の小屋も含めて非殺傷エリアに指定した。
「終わったよ」
「後どれぐらいあるんだ?」
「約120万」
「そんなに?!」
「半分以下だよ」
「どんだけ?!」
本当、ユティ貸し過ぎだろう。DP余っているなら、聖剣使い増やせば良いのに。
まあ、そのお陰でこっちは助かったけどね。




