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ダンジョンマスターは神様です  作者: ひつじかい
番外編:クリサンセマム皇国(17人) VS 聖剣使い(34人)
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【学園都市】

◇クリサンセマム皇国・ダンジョン【学園都市】◇


 ダンジョンマスターに転生して、俺の名は、学舎(まなびや)保育(やすなり)になった。

 イージーモードのクリサンセマム皇国にダンジョンエリアを与えられ、ライム侯爵領にダンジョンを構えている。


 俺のダンジョン【学園都市】は、幼稚園から大学院まで、教育を与えるダンジョンだ。各種専門学校も存在する。

 因みに、医学校は、(りょう)のダンジョンにあるが、看護学校はうちに在る。

 毎日、転移魔法陣で通う事も出来るし、寮に入る事も出来る。寮は、親子用も在る。


 皇国は、他国に比べて識字率・就学率が高い。

 その為か、より高度な教育を求めてうちに入学する人が結構居た。



「虐めは、虐められる方に問題が有るんですよ」


 教員のスカウトにある私塾に出かけたら虐めを目撃したので、注意したらそう言われた。


「虐めを止めろ? 虐められている方が死ねば、良いだけです。それで円満解決ですよ」

「ふーん。じゃあ、俺がお前を虐めるから、お前は死ねよ? 手本を見せろや」


 こういう問題がある奴に限って、自殺しないんだよな~。


「は? 何言って! 私は虐められるような人間じゃ」

「臭いから黙れ。はい、これ虐め。じゃあ、死ね」

「冗談じゃない! 誰が死ぬか!」


 軽く殴る。


「ぼ、暴力を振るうなんて! 訴えてやる!」

「虐められている方が自殺すれば、円満解決なんだろう?」

「ヒッ!」


 おっと、怒りの余り【威圧】が自動発動したか。

 気を失いやがって。面倒臭いな。


「さて、お前等。刑罰を受けるのと、謝罪して二度と虐めないのとどっちが良い?」


 俺は、虐めっ子達に優しく尋ねる。


「ご、ごめんなさい! 二度としません!」

「謝る相手が違う!」

「ヒィッ!」


 子供は素直で良いねえ。

 さて、この死にたがりはどうしよう?

 自殺教唆だか強要だかよく分からないけど、罪になるのかな?

 まあ、連れて行けば判るか。



 皇国では、自殺は犯罪だった。つまり、自殺しろとは犯罪しろと言う事で、犯罪強要。

 勿論、有罪。

 ただ、今回自殺は行われていないので、鞭打ち十回で済んだ。後、私塾は解雇された。



「ただいま~」

「お帰り、マスター」


 ダンジョンに戻った俺は、丁度顔を合わせた奴隷に帰宅の挨拶をした。

 この奴隷は、先日愚かにもユティ神国に雇われて、皇国にダンジョンの情報を得る為にやって来た奴等の一人だ。

 信じても居ない他所の宗教の為に命をかけるなんて、理解出来ない。

 彼等が言うには、金に目が眩んだらしいけれど。


「ところで、俺等、何をすれば良いんで?」

「う~ん。どうしようかな?」


 正直、奴隷の扱いには困っていた。

 うちは学校だから、奴隷にやらせる仕事なんて無い。

 普通の学校なら草むしりとか色々あるけど、うちダンジョンだからな~。

 何処かに売ろうかな? 遊夜(ゆうや)の所とか。


「何か、すっごい嫌な予感が!」

「その予感は、神国に雇われる時に発揮すれば良かったのに」


 仕方ない。事務仕事の手伝いでもやらせるか。




 深夜。日付が変わった頃。


『皆! 起きろ! 来たぞ!』


 遊戯(ゆうぎ)の強制コールが入った。

 起きてモニターを確認すると、二人の少女が転移して来て、キメラと遭遇した。

 一人が手にした聖剣に魔力を思いっきり注ぎ、キメラを真っ二つにする。

 一撃で倒すのはストレスも無くて良いだろうけど、後で魔力切れで困らないのかな? 幾ら交替しても、普通、奥に行くほどモンスターは強くなるんだから。序盤で無駄遣いするのはどうだろう?


 彼女達は、四則計算が出来ないと開けられない扉や、歴史――勿論、皇国の――を知らないとパスワードを入力出来ない扉等を、聖剣でぶっ壊して進む。

 まあ、これは仕方ないだろう。神国の就学率は低いし、皇国の歴史を知っている筈も無い。



 そして、地下四階への階段手前の扉まで到着した。


『全てを失う? どういう意味?』

『そりゃあ、死ぬって事でしょう』

『ああ。ダンジョンに食われて死体も所持品も残らないもんね。……でも、何で態々(わざわざ)書いてあるのかしら?』

『挑発でしょう。行こう』


 二人は会話を終えると、罠を警戒したのか、この扉もぶった切って階段を下りて行った。

 床に、所持品や鎧等の装備品が落ちる。


「ダンジョンキラーを手に入れた!」


 聖剣を掲げて呟いてみた。



 アイテムを回収してモニターを見れば、武器やレベル等を失った聖剣使い達は、仲間割れをしていた。


『貴女が行こうって言うから!』

『何よ! どうせ、結論は先に進むになるでしょうが!』


 近付くモンスターに気付く事無く、キャットファイトを始める。

 まあ、当然の事ながら、彼女達は命も失った。


「本当、短絡だなあ」


 モンスターが居るのに、武器も防具も失って最初にするのが仲間割れの取っ組み合いって、自殺行為だろう。


「神国は、エリートでもこの程度なのか?」


 多分、女冒険者に聖剣を与えただけなんだろうな。

 【中央ダンジョン】を討伐した時は、多分、物凄く運が良かったのだろう。


「さて。この分なら、皆も心配いらないだろうし、寝るか」


 俺は、寝室へと戻った。

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― 新着の感想 ―
[一言] 神を語るのならもっとマトモな国にして欲しいよね(笑)これじゃどっちが邪神かわからんな
2021/12/31 10:30 退会済み
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