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ダンジョンマスターは神様です  作者: ひつじかい
番外編:クリサンセマム皇国(17人) VS 聖剣使い(34人)
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【水族館】

◇クリサンセマム皇国・ダンジョン【水族館】◇


 ダンジョンマスターに転生して、私の名は、蟲籠(むしかご)水海(すいみ)になった。

 イージーモードのクリサンセマム皇国にダンジョンエリアを与えられ、フクシャ伯爵領にダンジョンを構えている。


 私のダンジョン【水族館】は、地球の水棲生物・この世界の水棲生物・水棲モンスターを生きたまま展示している。

 アシカやイルカ等のショーが人気だ。



 私の友人の一人・コドクは、ハードモードの神国にダンジョンエリアを与えられた。

 心配して、最初にコールで話しかけた時、「性格変わった?」と思った。

 よく覚えていないけれど、前世の彼女はもっと大人しい性格だった気がする。

 まあ、自我が同じでも、種族とか違っちゃっているから、性格が変わっても不思議じゃないよね。

 それは、コドクだけに限らないか。


 コドクが居る神国は、ダンジョン討伐を掲げるユティ教の国だし、色々支援したかった。

 でも、規制されていたから、コールでアドバイスぐらいしか出来なかった。

 一度、動物の死体を送る事が許されたけれど、三種類一体ずつしか許可されなかった。


 その後、私がコドクにコールする時、皇国のダンマスの皆が私とコールで繋がっていた事を黙っていた所為で、コドクが恥をかく事になってしまった。

 でも、お詫びとして物資とDPを送る事が許可されたので、結果オーライ? あれでも多過ぎると渋られたけれど。


 この一ヶ月で、何度か高レベルの敵に襲われたコドクだったが、運良く彼女は生き延びた。ヒトリ島にスズメバチが居て良かった。

 でも、幸運が最後まで続くとは限らない。

 近々、聖剣使いがコドクの所にも行くだろう。

 普通に考えれば、精鋭はイージーモードの皇国に送って来るだろうから、元・聖剣使い達の様なレベルだけ高い――スズメバチで殺せる――人が来ると思うけれど。


 今は、コドクの所に聖剣使いが来たら助けに行かせて欲しいと、お願いしている所だ。

 必要無いと言われているけれど。



 そうそう。先日、ユティ教に雇われて紅星帝国人達が下見に来たんだけど、彼等は奴隷になった。

 紅星帝国は、現在食料難らしい。

 でも、そっちにダンジョンエリアを与えられた皆が、食料供給するダンジョンを作ったから、近々解決するだろうね。


 うちで引き取った奴隷達は、売店を担当させている。



『お客様に、迷子のお知らせを致します』


 眷族のアナウンスが入った。


『グリーン公爵領からお越しのシロウ様。お嬢様がお待ちです。至急、迷子センターまでお越しください』


 名前だけなのは、大多数の平民には苗字が無いからだ。



『あの、マスター』


 数分後、眷族からコールが入った。


「何?」

『先程の迷子なのですが、父親から、夜まで此処で遊んでいるように言われたと』


 え~? 此処、学童保育所でも保育園でも無いんだけど。


『ですが、その……【鑑定】で見ると、【捨て子】と表示されていて』


 孤児院でも無い!


「父親捜し出して、屯所(とんしょ)に突き出してやる! 誰か孤児院やってたっけ?」


 皇国には、保護責任者遺棄罪は無いけれど、捨て子禁止令がある。人目に付かない所に捨てたら、死刑らしい。


『かぐや様が確か……』

「そうだった! 子供は其処に連れて行って」

『はい』



 その後、私は魔法でシロウを捜し出した。


「女房が亡くなって、俺一人じゃ子育てなんて……」

「言い訳は結構!」


 私は、腰を抜かして言い訳をする男を役人に引き取らせた。

 全く! 甲斐性が無いくせに結婚なんてするんじゃないよ! 一丁前振りやがって!

 この場合の甲斐性とは、経済的な能力の事では無い。頼もしくない・根性が無いって事である。

 まあ、百歩譲って捨てるのは良いとしよう。本当にどうしようもないのかも知れないし。

 でも、自分で孤児院に連れて行け! 知性も無いのか?!



 まあ、そんな怒りも夜までには忘れて、コドクの安否確認をする。

 ハードモードはモンスター増やすのも大変だから、ヘビは居ないのか聞いてみた。苦手な人多いしね。

 実花(みか)のアドバイスでモンスターメーカーを勧めたら、コドクはファントムメーカーを交換した。

 そして、ユティをファントムのモデルにしたいと言い出したコドクに、強かになって来たと感心した。

 同じイージーモードでも、何故かリストに違いが在るので、私のリストにユティの肖像画は無かった。

 美絵(みえ)が後で送ってくれると言うので、コドクに明日見せると告げてコールを切った。




 深夜。日付が変わった頃。


『皆! 起きろ! 来たぞ!』


 遊戯(ゆうぎ)の強制コールが入ったので、布団から出る。


 地下一階に転移した聖剣使い達は、深い水の上に渡された細い通路を見て、水面を凍らせ始めた。

 が、モンスターは凍った水面を割って襲いかかる。


『なっ?! 地下一階に、クラーケンだと!?』


 的が大きくて倒し易いでしょう? え? 強いから、一撃じゃ倒せない? 知らんがな。

 タコ型のクラーケンが、聖剣使いを腕毎触腕(しょくわん)で締め付ける。

 聖剣は、剣を振れないと能力が発動しないのだろうか? 聖剣使いは聖剣を落とし、水中に引き摺り込まれた。

 もう一人も、イカ型のクラーケンに捕まって引き摺り込まれた。

 他にエビ型とかクラゲ型とか居たんだけどな。


 罠付きウォータースライダーの出番は無かった。

 まあ、壊されるだけだっただろうし、本命は地下四階からだ。

 なのに、聖剣が有りながらクラーケンに勝てないなんて、拍子抜けである。

 この二人、精鋭では無かったようだ。

 なら、精鋭は何処に行ったのだろうか? 遊夜(ゆうや)の所だろうか? 天地(てんち)がドラゴンを地下一階に配置すると言っていたのは、下見の連中が捕まってからだし。



 襲撃から約一時間後、コドクを助けに行く許可が下りた。

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