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ダンジョンマスターは神様です  作者: ひつじかい
番外編:クリサンセマム皇国(17人) VS 聖剣使い(34人)
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【食の都】

◇クリサンセマム皇国・ダンジョン【食の都】◇


 ダンジョンマスターに転生して、私の名は、飲食屋(いけや)美味(みみ)になった。

 イージーモードのクリサンセマム皇国にダンジョンエリアを与えられ、マロン公爵領にダンジョンを構えている。


 私のダンジョン【食の都】は、食材を売る店や飲食店が、激安店から高級店まで沢山在るダンジョンだ。

 皇国各地から食材を購入したり、皇国人のお店に食材を買って貰ったりもしている。

 当然、皇国に無い食材等は高値に設定した。


 他に、料理教室等を開いたり、農業指導等もしている。



「キャアアア!」


 悲鳴が聞こえたので見れば、オープンテラスで食事をしていたあるカップルの男性が倒れていた。


「どうして?! 誰かが毒でも盛ったの?!」

「落ち着いてください。これは、アナフィラキシーショックと言う重度のアレルギー反応です」


 【鑑定】で原因が判ったので、私は周囲を宥めた。


「何それ?!」


 倒れた男性の恋人が、疑問の声を上げる。

 そこへ、駆け着けた眷族(医者の知識・技術をカスタムで付けた)が、補助治療薬を注射した。


「直ぐに、ダンジョン【病院】へ運んで」

「はい!」


 男性が運ばれて行くと、私は、アレルギーについて説明した。



「そんな病気が……」

「詳しい事は、【病院】で聞いてください」

「はい。……私も、念の為に検査して貰おうかな?」


 女性は恋人を心配して【病院】へ、私は巡回を再開した。



 スーパーの一つに入ると、奴隷達が商品の補充をしていた。

 彼等は、先日、神国の手先としてやって来た紅星帝国人だ。


「は~。スリルが足りねえ」

「休みの日にダンジョン【遊園地】に行けば良いよ」

「っと! ……マスター!」


 私が声をかけると、彼等は驚愕して商品を落としそうになった。


「あっぶね~。吃驚(びっくり)させんな!」

「ごめんね? でも、驚き過ぎだと思う」

「そりゃ、一番偉い奴がこんな所に来るとは思わないからな」


 こんな所って……。私のダンジョンだよ。

 何なの? 本社の社長が突然支社に来た感じなの?


「ところで、【遊園地】って?」


 豚獣人のおじさんが尋ねる。


「スリルある遊具とか怖がらせるお化け屋敷とか巨大迷路とか、【女神製ダンジョン訓練所】みたいなダンジョンが在る所だよ」

「死んでも死なないダンジョンか。なら、行ってみるか」

「へ~。神じゃなくても造れるんだな」

「もしかして、ユティ神もダンジョンマスターか?」

「そうだと思うよ」


 私がそう言うと、三人はそれなりに驚いた様だった。


「ダンジョンは邪悪だとか言っているのにな」

「な~。ん? じゃあ、他の神もダンジョンマスターなのか?」

「その可能性はあるな」


 流石に、全員ではないだろう。



 ところで、店内には所々試食を置いているんだけど、貧しい人が食べ尽くそうとしていた。

 ……明日から、炊き出しでもしようかな?




 深夜。日付が変わった頃。


『皆! 起きろ! 来たぞ!』


 遊戯(ゆうぎ)の強制コールが入ったので、パジャマから着替えてボス戦部屋に転移する。


 私のメインダンジョンには、スライムメーカーで作った色んなスライムが居る。

 ゴールドスライムやシルバースライム、オリハルコンスライムやミスリルスライム等のメタル系。

 ルビースライムやダイヤスライム等の宝石系。

 ジューススライムやワインスライム等のドリンク系。

 プリンスライムやゼリースライム等のスイーツ系。

 HPポーションスライムやMPポーションスライム等の魔法薬系。

 他にも、薬草や野菜や木を生やしたスライム、肉を核にしているスライム、体内で魚が泳いでいるスライム等々。


 それ等を聖剣使い達は、「何、これ?」と言いながら、聖剣で魔力を飛ばして倒して行く。

 無双する為か、込められた魔力は多めだった。

 スライム達は物理攻撃無効なのだが、魔力による斬撃だからか、それとも、ダンジョン特効の武器による攻撃だからか、あっさり斬られてしまっていた。


 指定の料理を作らないと出られない部屋も壊され、一時間も経たない内に地下四階まで辿り着かれてしまった。

 扉の注意書きを読まずに先に進んで、武器も防具もその他アイテムも、更にはレベルも失った二人は、毒の罠に掛かった。



 私は、地下三階に落ちているダンジョンキラーを回収した。


「小腹空いたな~。カップ麺でも食べようかな?」


 カップ麺にお湯を注いだ私は、ダンジョンキラーに目を向ける。


「蓋を押さえるには大き過ぎるか」


 ちょっと残念に思いながら、私は小皿を乗せた。

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